ぁゃιぃバスのツアー2009年06月27日 21:33

岩手県交通1283
ということで、友人が誘ってくれた「岩手県交通ミステリーツアー」に行ってきました。
このツアーは多くの中古バスを活用して営業している岩手県交通を訪れ、中古バスの中でも珍車に乗ったり写真を撮ったりを楽しむ「マニア限定」とも言えるツアーです。
今回は前の日の都合から自家用車で盛岡入りしました。
で、ツアー客を迎えに来たのは写真のバス。もともと羽田空港バスに使っており今では釜石~盛岡の長距離便に使っているものです。路線バスと観光バスを足して2で割ったみたいな不自然な作りです。車両の表記を見ると、わざわざ車庫のある釜石から持ってきたみたいです。
(2009.6.28 17:30加筆)

このツアーは正式には岩手県交通珍車「見る・乗る・撮る」ミステリーツアーというもので、東京発1泊2日のコースと盛岡発1日のコースとがあります。自分は1日コースに友人と一緒に参加しました。
このツアーを主催した国際興業が、そもそも都区内・埼玉県内で広くバス事業を手がけ、さらに東日本に多くの系列バス会社を持つ(経営上多くの中古バスを活用している)のみならず、自社でいすゞのディーラーや中古バスのネット販売サイトを持つことから、どんな「珍車」に会えるのか楽しみです。

ツアーでは2台のバスが用意されましたが、最初の写真に挙げた京浜急行中古の三菱車の他に、出所が全く分からない(自家用バス?)窓の小さないすゞ車もあてがわれました。
1317号車
関東圏では近年までほとんど見なかった西鉄グループの車体メーカー(西日本車体)が載っており、貸切車と同じ青白の塗装で椅子も背もたれが高いタイプでありながらエンジンは路線車と同じ。多くのバス好きにとって違和感を感じさせる車両です。

このツアーは岩手県交通のバス営業所を廻り、営業所でバスの写真を撮ることが主な目的のツアーです。で、最初に行った営業所にいたバスがこれ。
1351号車(もと関東バスD8002)
東京都内で使用された後廃車になったハイブリッドバスです。いまはバス車体の製造を止めてしまった富士重工(スバル)車体のハイブリッドバス自体たったの2台しか製造されず、しかもトヨタのプリウスよりも先に製造された初期のハイブリッド車ですが、数々の不利な条件を押しのけて廃車後岩手県に来ていました(窓を開けると、内側に前ユーザーの塗装が残っている)。ナンバーはついていましたが、まだ車内に部品があったりして整備中です。最初からこんな「珍車」を見せられてしまい、おのずとテンションは上がります。

盛岡市を北から南に渡り、高速バスの駐泊基地になっている営業所に行くと、やはり都内のバス会社から移ってきた中古バスがいます。
533号車(もと小田急バス)
盛岡市がオムニバスタウンに指定された2000年以降、老朽化したバスを置き換えるために多くの中古車が導入されました。それらは親会社の国際興業と同じ濃淡グリーンに塗り替えられ、現在主力として使用されています。

さらに南に行った営業所に行きます。ここには車両代替が進み盛岡市内では見なくなった、青・銀ベースのかつての標準色のバス(全国的に有名になったいすゞBU形もこの色でした)が多数いました。そのなかで目を引いたのがこの1台。
1225号車(もと国際興業)
岩手県交通で使用されるバスは、錆や水垢・塗装の劣化が進んでしまった車両が多く見られますが、この1台は水垢も劣化も見られず(塗装に艶も残っていた)、非常に状態が良かったです。「まさかこんな状態の良い青銀塗装がいたなんて」と思い何枚もシャッターを切りました。


で、この営業所には、見慣れない前後扉の車両もいました。この車両は神戸電鉄から来た中古車とのことで、関東では全く馴染みのない西日本車体製(ライトがバンパーに埋まっている)です。
1318号車(もと神戸電鉄)地方部でのバス事業の環境悪化・都市部での排ガス規制の厳格化・そこに目をつけた中古バスビジネスの普及で、今までは考えもつかなかったような中古バスの導入が図られるようになりました。

最後に行った、整備工場がある営業所には、まさに都市部を追われ岩手県交通にやって来た中古バスが、整備され新しいナンバーが付く日を工場の横で待っていました。
岩手県交通導入予定車(もと国際興業9054)

コメント

_ 猫も ― 2009年06月29日 21:26

初めて書き込みさせて頂きます。
当日1317号車のハンドルを握っていた者です(。^
この度は御乗車ありがとうございました。

『出所が全く分からない(自家用バス?)窓の小さないすゞ車』こと1317号車(いすゞU-LV218Q)、実は阪急バスから来た車両。
配属は茨木営業所で、スクール用として使用されていたそうです。
座席の背面に取り付けられた(丸みを帯びた)降車ブザーや窓のロールカーテンなど、阪急バス時代の装備が随所に残っているのが特徴。
ちなみに前のカラーリングは阪急の高速/貸切車と同じ。
岩手には元・神戸電鉄1318号車(日デKC-RN211GAN)と揃ってやって来ました。
2台とも関西の中古業者で塗り替えたので、国際興業カラーでの移籍となっています。

今回は慌しい行程でしたが、個人でバス撮影などの機会がありましたらゼヒ各地の温泉などへも立ち寄ってみてください。
またの来県お待ちしております。

_ クロポ415@泥酔鉄道 ― 2009年06月30日 21:40

猫もさん乗務お疲れさまでした。またコメントありがとうございます。

岩手県交通は、まだBU04が珍しくもなんともなかった1990年代から足繁く通っています。それこそ、ミステリーのバスが走る方角で、どこの営業所に行くかはっきり分かるくらいw
1317は自家用ではなく特定貸切用だったんですか。車両の仕様面では、長距離も対応できる室内設備に乗り降りしやすい低い車高、合理的な路線用エンジンと、岩手県交通にマッチした車両だと思うのですが、はじめて実車を見た時は本当に「!!!」でした。

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