今週の週刊ダイヤモンド2009年10月07日 21:58

今週の週刊ダイヤモンド

今週の週刊ダイヤモンドはJR7社の特集です。思わず買っちゃいました。最近は数年前に始まった「鉄道ブーム」を反映して、こういった経済誌でも鉄道業界を取り上げる事が多いですね。ライバル誌の週刊東洋経済でも6月に鉄道特集をやっています。

で、チラと見たのですが、

  • タイムリーな話題の「高速道路無料化」に始まるJR7社の特集
  • リクルート向け?の鉄道員の仕事特集
  • 経済誌では息抜き的な「大図鑑」
といった記事の中でも、メーンはサブタイトルから分かるとおり「多角化したJRの事業が、実はものすごく競争力が強い件について」という話題です。

世の中はものすごく複雑化しており、鉄道はもはや乗り物だけの世界で考えても問題解決は出来ない(例えば6300円の寝台料金を払う寝台列車。ライバルは新幹線・飛行機・高速バス・ツアーバスの他に、4000円払えば風呂トイレ個室が使えるビジネスホテルも考えなければいけない)と思っています。そういう眼で読めば結論の8割が見えてしまう鉄道雑誌のオピニオンに魅力を感じなくなって久しいです(鉄道雑誌自体買わなくなってしまいまし)。しかし、異質な目で鉄道を取り上げる経済誌で鉄道を取り上げるのを見ると、もともと興味がある事もあり、ついつい買って記事に目を通してしまいます。


で、まぁ見ると凄いですね。多角化に一番積極的なJR東日本の事例で取り上げられていますが、規模はともかく日当たり販売量とか坪あたり効率とか、原単位レベルでの競争力が業界他社を上回っています。JR各社に取材協力を求めている(鉄道員へのインタビュー等)事もあり良い材料を選んで書いているとは思うのですが、まさに「知られざるコングロマリット」です。

まぁアンチJR東日本の人に云わせれば「本業軽視」と言う言い方もできるでしょうけど、私はそうは思いません。
企業として事業の多角化を進めるのは、日本の鉄道業界が歩んできた必然の道。JR東日本が「将来鉄道以外での売上が全体の4割を占めるようになりたい」と発言しているところで、民鉄の中には「現況で既に鉄道以外の売り上げが半分を占めている」会社が複数もあるくらいですから。


また理屈っぽい文章になってしまいました。スミマセン。。。