雪の只見線に乗ってきました2010年01月04日 21:53

只見線の列車
前の回の続きです

このままこの列車に乗り続けていても只見線乗り換えの小出に着くのですが、今回は事前調査したところ面白そうだった旅館「龍氣」の日帰り温泉に寄るため六日町で下車。
六日町「龍氣」 ホームページを見ると六日町駅西口からすぐに見えますが、冬は直通する道路が閉鎖。1500円以上のタクシー料金を払い遠回りして行く事になりました。
ここの目玉は死海のように濃い塩水でプカプカ浮かぶ寝湯、傷があるとそこから滲みて痛いのが難点ですが、リラックスするにはもってこいです。夏など、只見線乗車前とかに立寄るといいかもしれません。

小出で13時20分の只見線に乗り換え、峠の向こうの会津若松を目指します。只見線沿いを走る国道は冬期間中閉鎖となるので、冬は魚沼と会津とを結ぶ唯一の交通機関になります(逆にそのために国鉄民営化時に廃線対象から免れたという説も・・・)。
只見線と並行する国道252号線は冬期通行止
2両編成の列車はだいたい全ボックス席が埋まる程度の乗客が乗ってます。
小出を出ると六十里越に向けて厳しい上り坂をジリジリと上がって行きます。重くて性能の悪い旧型気動車なので、速度はすごく遅いです。除雪が放棄され堆く雪の積もった国道を横目に、雪を巻き上げながら列車は坂を登ります。
車内では「魚沼市観光大使」なる女性が、乗車記念証を配っています。鉄道そのものが観光資源になっていますね。

六十里越を登り切り、福島県側に入った会津川口でで列車交換。駅員が今ではすっかり見られなくなった鉄製の通行票(「タブレット」(確認))を交換しています。
この列車も交換する列車も、1日3本しかない只見線直通列車のうち唯一まともな時間に走る列車ですので、男女・年齢を問わず観光目的と思われる多くの乗客が写真を撮っていました。
会津川口駅での一コマ
ここから先はアルコールが全身に廻ってきたのか、ウトウトと舟を漕ぎながら(これがまた気持ちイイ)気がついたら会津若松のすぐ手前に到着。だいぶ雪は弱まっていました。

乗り換え時間のある会津若松でお土産を買い、18時05分頃に出るたった2両の郡山行きに乗り換え、郡山に向かいます。外は暗くて何も見えませんが、列車が舞い上げる雪、窓外に貼り付く氷粒から、外の気候の厳しさが伺い知れます。
磐越西線の窓の外も荒天

終点の郡山で乗り換え。本当は新幹線で帰る予定でしたが、予定外にタクシー代がかかったため、普通列車に変更。寒いホームで啜ると美味過ぎる立ち食い蕎麦を食べてから東北線の上り列車に乗車して帰京。黒磯に来るまでずっと雪がチラついていました。