草食系男子の恋愛学2010年07月21日 00:10

草食系男子の恋愛学

数年前買って、機会ある度に読み返し、今日(というか昨日)もじっくり読んだこの本。
改めて読んでみて思ったのは「恋愛に縁遠い男性に細かく気遣いしている」事です。「未知の分野」に船出しようとする彼らのモチベーションを削らないよう、しかも卑屈にならないよう、表現や比喩を丁寧に選んでいる・・・改めて読み返してみると、そんな印象を抱きました。
いや、本当に「絶妙な記述」なのです。
端的に言うと、この本にはいつも励まされます。それこそ死んだ時一緒に焼いて墓に埋めてもらいたいくらい。。。

2008年にこの本が出版され、翌年2009年頃までは、「草食系男子」という言葉は、恋愛とか異性関係構築の経験が浅く、その淡泊な経験を培ってきた男性を、これからの世の中のあり方も含めて肯定的に捉えようとしている単語でした。
これは、この言葉を2006年に産み出した深澤真紀に対するインタビューの中で、本人も語っています。

しかし、この単語は、以降力ある人間(年長者、同年代の女性)に都合よく解釈され、淡泊な男性をより追いつめる方向に多用されるく事になります。
彼らを追いつめても、将来の世の中を支えるであろう次世代は育たず、翼を折られた彼らのためのコストを増やすだけ、という点には誰も目を瞑って・・・・

というあたりでここ数ヶ月悶々としているのですが・・・
最後に、その中事実関係をきちんと把握している、我々にとって「救い」「癒し」になる2ちゃんねるに書き込まれたカキコを引用します。

「いろいろ言われているけど、あの人は俺達の味方だよ」