東北新幹線開業!にかこつけた青森ドタバタ旅行記(後編)2010年12月06日 00:06


十和田〜七戸、南部巡り

十和田観光電車
途中強風で電車が遅れたので、三沢でちょうど良い時間になり、ここで昼食。
三沢は駅から市街地が離れており、駅前は閑散としています。1軒だけやっていた食堂に入ると、中は大繁盛。ちょうど旬のホッキ界をつかったほっき丼が飛ぶように売れていました。
お腹が一杯になった後、十和田観光電鉄の三沢駅に向かいます。。駅自体はモダンな造りですが、残念な事に老朽化が進んでおります。ここの建物内で唯一店を開いている蕎麦屋、先輩方も三沢に来た時は頂く事があり、なかなか評判との事です。
三沢と十和田市とを結ぶ十鉄電車。車両は東急電鉄の中古ですが、東急時代に車両の装備・内装が綺麗に更新されており、明るい車内と軽快で揺れの少ない走りとで、40年落ちの車両とは思えないくらい快適です。

十和田市駅
十和田観光電車の沿線は、開拓地というか、山も川もない丘が続く、南部らしいけど日本ではあまり見られない景色の中を走ってゆきます。
30分ほど電車で走った十和田市に着いたら・・・駅は廃虚でした。辛ろうじで「とうてつ電車乗り場」の格好いい案内が、営業中の駅であることを主張している程度です。
もともとここは、大手ショッピングセンター(ダイエー)でしたが、競合するロードサイドの店舗に押され2007年に閉店してしまいました。その後、十和田市駅・郵便局・銀行ATM、その他若干の店舗だけが細々と営業しています。その後、再開発計画が立ち上がるものの、いまいち上手く行っていない模様です。
駅って、ただ交通機関の乗換のためにあるだけではなく、人の集まるべき所だと思うのですが・・・
自分が交通機関の活性化を考える際、交通機関そのものの魅力よりも市街の発展や都市計画、住民の意識や行動の方に注意が向いてしまう傾向を持っていますが、この十和田市駅の現況を見て、その思いを新たにしました。

七戸十和田駅
十和田市からバスで七戸十和田駅まで移動。七戸は去年に南部縦貫鉄道の体験運転で乗りに来たところですが、新幹線の駅は全く馴染みの無いところに出来ています。
駅に隣接して「道の駅」があったり、ショッピングセンターの立地計画があったり、こちらは今後とも人が集まる「街の中心」としての役割を果たしそうです・・・・っていっても、既存の七戸市街地から2kmほど離れており、何も無いところの「街」でいいんでしょうか?
既存市街地に新しいものを作ろうとすると、権利関係の調整がとんでもなく大変だという事情はあるにしろ、こういう「スプロール」にはどうも疑問を持ってしまいます。

初日は風で3時間遅れ
この日は旧南部縦貫鉄道のレールバスが公開されていましたが、時間も押していましたので、ここから新幹線で青森に戻・・・・と思ったら、今日は強風で大荒れの天気、新幹線も時刻がメタメタに狂っていました。在来線に比べて風に強いはずの新幹線ですが、その想定を越える強い風で、散々な開業初日となってしまいました。

かんぱ〜い
青森に着いてから、先輩方2名と乾杯〜♪。3人が一同に面したのは、沖繩に行って以来。居酒屋で頂いた金目と鮪中落ちの刺身が、すごく美味しかったです。普段呑まない日本酒を頂いたこともあり、途中潰れるくらい、よく呑みました。。。。

東北新幹線から見た日の出
青森で1泊し、そのまま日曜日始発の新幹線で帰ります。途中、一昨日・昨日の荒天が嘘のような、美しい朝日を拝む事が出来ました。
実際に青森に行き、いろいろな問題を目の当たりにして考えさせられましたが、この美しい朝日に励まされつつ、東北新幹線と青森とが今後発展を遂げる事を願わずにはいられません。