実家の古本からすごい本(GMマニュアル)が発掘された件について2011年05月15日 23:15

実家の本棚整理で出てきた「名著」

昨日は1日工作、今日は天気も良かったので茨城の実家に夏物の服を取りに行ってきました。
その中で親から「部屋の片づけをするから要らない本を処分してくれ」との指令・・・処分対象の段ボールを見ると、大学時代に使った教科書やらゼミ資料(「新首都計画図」なんてむちゃくちゃなモノ作ってました)やら就職活動の資料やら・・・どんだけ溜め込んでいたんだよ状態でした。
(今後も取っておきたい本を除くと段ボール2箱分でしたが、古本屋に売りに行ったら全部あわせて70円でした。)

その中から、知る人ぞ知る「GMマニュアル」が出てきました。鉄道模型キットメーカーのグリーンマックスが発行したキット組み立て方の解説書です。確か小学生の頃に親に買ってもらった記憶はあり、その中身もはっきり覚えているのですが、しばらく出てこなかったので捨てちゃったのかな?と思っていました。
この本がどう凄いのか?国鉄末期の頃でまだ完成品が充実していなかった時代、キットの組み方・遊び方のみならず、車両から建物から改造・流用で作れる!というのが、小林信夫氏の味のある絵をふんだんに使って説明されているところです。
特に、その発想は食玩ルートで売られていた船舶プラモデルを鉄道模型に導入したり、当時鉄道趣味の対象として誰も着目していなかった「河川工事のトロッコ」を紹介したりと、奔放な改造・流用のアイデアは、「痛快」「奇想天外」の言葉すら生ぬるいフリーダムそのもの。
何かと形に嵌めたがる傾向がありがちな鉄道趣味に大きなインパクトを与えた「名著」。自分の鉄道模型の遊び方にも大きな影響を与えています。

まさか手元に残っていたとは・・・大げさですが、正直感動しています。
ちなみに、一部の鉄道模型ファンにはあまりにも有名なセリフ「テキサン練習機はゼロセンを黄色く塗ってごまかしておけば良い。(シロウトはだませる)」も、この本が出所です。