安中貨物の工作05(タキ15600をハンダ付けで組む:床下ホッパー)2011年12月31日 14:30

さて大晦日。限りある休みを有効に使うべく家事をいろいろしてたらあまり工作の時間が取れなくなってしまいました。
とりあえず掃除とかやることやって、いざ工作開始。

まずは床下を仮に嵌めてみて様子を見てみます。
床下を嵌めて実車写真と見比べてみる
若干実車よりもタンク体が高いような気もするのですが、雰囲気は悪くないですね〜。
しかしながら、タンク体の下半分はどこまで丸めればいいのでしょうか。あと丸める作業で当たってしまう突起の処理は?説明書を読んでもあまり詳しくかいてありませんので、考えながら組み立てなければなりません。

タキ15600キット(ペアーハンズ)タンク下部の工作
ネットで他の方の作例を見てみたりして、この突起は箱状に組み立て、その上にタンク吐出口をかぶせて固定する模様です。タンク上半分は既に接着が終わってますので、下半分はこの段階で丸めても問題ありません。という分けで、下の突起を箱状に組み、広がらないよう輪ゴムで仮止めします。(写真左上)
で、接着等の方法で固定するのですが・・・接着だと接着剤が効くまでに時間がかかり、強度もちょっと疑問が残るため、富山地鉄以来1年ぶりにハンダ付けで組み立てることにしました。フラックスを多めに塗って、ハンダ鏝を充てる。後の事がありますので、はみ出さないように多めにハンダを盛っておきます。
その下に付ける吐出口(ランナー番号でいう「8番」)。説明書は「箱に組む」としか書いておらず、これもどこをどう折って箱組すればいいのか、自分で考えなければなりません。
4両各々違った方法で比べた結果、一番良さそうだったのが・・・
(1)片側の端部(吐出口がある方)は、固定用の突起を折るのではなく切ってしまい、箱組も折り癖をつけるだけで止めておく。もう片側は箱状に組立ておくが固定はしない。(写真右上)
(2)この状態で吐出口にフラックスを塗り、先に組立たタンク体を嵌め込む。(写真左下)
(3)裏返して熱したハンダ鏝を当て、多めに流しておいたハンダを箱の中で溶かしながら位置決めしてそのまま鏝を放す(ハンダが冷えて吐出口・タンク体の両方が固定される)(写真右下)。
(4)最後に、折り癖をつけるだけで止めていた端部をヤットコで曲げて箱に組み立て、周囲に軽くハンダを流す。
という方法です。

こんな試行錯誤が多分組み上がるまでこれからも続くでしょう。
新年会に間に合うか、すごく怪しくなってきました・・・・

(おまけ)
今年は泥酔鉄道パスタ部も低調でした。粉はかってあるけどなかなか家で麺を打てません。今年最後の記念に、年越し蕎麦は手打ちで作ってみました。
普通に蕎麦を打つよりも若干小麦粉を多めに混ぜ、ネットでレシピを見たもののあまり参考にせずに打ってみると・・・
手打ち年越し蕎麦
なんかまっとうなものが出来たような気がします。
気持ちが昂ぶって茹でると・・・・どこで手順がおかしくなったのか、麺というよりマカロニとかクスクスみたいな米粒状になっちゃいました。
年越し蕎麦は「細く長くいきられるように」との願いを込めていただくものですが、これじゃ全然方向違いですね。

ともあれ、今年の工作はこれで終了です。

2011年まとめ2011年12月31日 18:00


今年1年工作をつづけ、これだけ完成させることが出来ました
あまりに酷く、堪え難いことが続いた2011年。
そのような厳しい中で、「絆」の一文字で代表されるように、人と人とのつながりの大切さが見直されたこと。今年のまとめは、これに尽きます。
個人的にも、被災は免れたものの大地震への遭遇と事後対応、転勤・転居と新しい仕事、絆に絡む多くの出来事等、なかなか慌ただしく心休まらない1年でありました。

そんな一年でしたが、今年も無事に鉄道模型の工作を続けられたこと、昨年よりもさらにペースダウンとはいえ23両の車両工作を完成させられたこと。今までなら当たり前のことかもしれませんが、1年の纏めをブログに綴れる「毎年のルーチンワーク」を今年も無事に行えた事を、非常にありがたい事だと考えています。
富山地方鉄道14760系3両編成
富山地方鉄道14760系電車。小学校の際に連れられて行った旅行で乗った3両編成に強烈な思い入れがあり、いつか組もうと思いあまぎモデリングイデアのキットを購入したもの。ハンダ付け工作が壁となり手を出せなかったものの、今年1月のCKCモデラーズ倶楽部新年会の「前パンタの車両」というテーマに奮起し、新年会でまず2両、ほどなくクハを含め無事に3両竣工したものです。
はじめての金属キットでしたが、実際に組んでみれば思いのほかハードルは低くサクサク組めることが分かったのは嬉しい成果です。どうしても熱とか酸化物とか危険なものを扱うので注意は必要ですが、「新しい世界」を拓いた作品でもあります。

185系「フルフル」
3月の震災があり、4月の転勤・転居があり、春から夏にかけてはなかなか工作が捗りませんでしたが、東京が近くなったメリットを活かして、中古屋に通いジャンク品を寄せ集めて、イラスト満載の外見が楽しい185系「フルフル」を作りました。
一旦は鉄道模型業から撤退したものの復活したマイクロエースが誇る、古くからの製品です。この編成で一番のキモとなる車体の塗装・イラストはそのまま楽しむべく、台車・足回りは他メーカーのものを多用しよりスムースに走るようにしています。
中古ジャンク品の充実を見ると、なかなか新品の鉄道模型が買いにくくなってしまいます。。。

関東鉄道・筑波鉄道気動車
今年3月に、鉄道コレクション第13弾で、で20m級私鉄気動車が多く製品化されました。
実車の多くは路線廃止の逆境をも乗り越え茨城県の私鉄に集結し茨城の鉄道の近代化に多大なる貢献をし、その寿命を全うしています。
その中で、自分が手にした鉄道コレクションの車両は悉くベージュと朱色の2色塗りにして、地元関東鉄道・筑波鉄道時代の車両に仕立てました。あわせて常総線一番の「奇動車」、4扉のキハ755も今回作成。
ちなみに当初は、筑波鉄道キハ811も作っていましたが、これは事前調査不足でトイレ撤去の痕跡があり、ベースにした津軽鉄道キハの塗り替えだけでは済まない事が完成してから発覚。現在作り直し中です。。。工作前に行う調査・検討の工程を、もっと楽しみつつ成果が得られるようにするべき事を教えてくれました。

京葉線201系10両編成
今年ギリギリ間に合ったのは京葉線201系。元祖「省エネ電車」と呼ばれた201系電車試作車が最後に流れ着いたのが千葉の京葉線です。京葉線の201系電車は、老朽化の進む103系電車を追い出すために纏まった数が転用されましたが、自身も老朽化で新車に置換えられたのが今年2011年。
作車組み込み時代のケヨ72編成で、103系と共存していた時代を再現したつもりですが、当時ケヨ72編成を構成していた車両のうち5両が、実は今年2011年まで組み換えでケヨ51編成に入り込んで生き残っていました。
そういう意味でも、今年の工作を代表する車両です。
最初夏のオフ会に4両、秋の大学先輩との集まりで6両と逐次増備を繰り返し、なんとか今年の年末に10両揃った、という計画性の無さを晒した作品でもあります。


さて激動の2011年もあと5時間弱。
来年2012年は、皆様にとって穏やかで実りある1年でありますように。