ミャンマーは凄かった(6)日本車天国2012年10月04日 22:49


オープンエアの風に乗る!Netz
君もオープンエアの風に乗ってみないか?

久しぶりのミャンマー旅行記です。体直しというか手始めにしばらく停滞していたミャンマー旅行記をやってみます。
ミャンマーは古い日本車天国です。自国での自動車産業が無く、輸入車もなかなか買えない国だったミャンマーでは、日本の中古車が鉄道・バス以外でも大活躍しています。
その様、まさにファンタスティック。
ヤンゴン市内のストリート
ここ1〜2年の民主化で自動車の輸入がしやすくなり、新しい車が続々増殖しつつありますが、旧車ファンはこれだけのために今のミャンマーを訪れても損はありません。
そのカオス具合、泥酔鉄道が保証します。

古いマツダのトラック
出し惜しみせず最初からすごいのいきます。
マツダ?の古いトラックです。くすんだ青緑色が昔のトラック感まるだしです。

懐かしいトヨタパブリカ
こちらも懐かしいトヨタパブリカ。サニトラのような懐かしいアイテムですが、「パプリカの間違いでは?」と思いwikipedia先生に教えてもらったところ、パブリカピックアップは1988年まで生産していたとの事。
パブリカでも「オープンエアの風に乗る。Netz」がテールゲートに貼ってあるのをみました。
ちなみにK氏曰く『「Netz」は日本のそれと比べてだいぶ歪んでるよね』との事。どうやらミャンマー手製のステッカーと思われます。でも欲しいぞこのステッカー。


FR最後のカローラとFF最初のカローラ
ひところは普通に見たもののもう日本では稼働車を探すのが難しい、直線ボディーが特徴のFR駆動70系カローラセダンも、まだこちらでは現役です。

ギャランシグマ
さらにギャランシグマも普通に走っており、
オペラウインドゥセドリック
今なお生産が続くY31セドリックタクシーも、20年前のオペラウィンドゥ車がごく普通に現役だったり(日本の中古車ではなくシンガポールタクシーの中古喪居ました)、とにかくボロ車天国です。

新車広告・REVITAL
ところが、そんなミャンマーも民主化・市場化が進み、新車が出回るようになりました。上のホンダフィットの広告に注目。ちなみに上のセドリックタクシーに貼ってあった「REVITAL」の広告が写真下。どうやら錠剤タイプの栄養剤の模様です。

インサイトinヤンゴン
その証拠がこれ。ハイブリットのインサイトですね。

スイフト洗車中inヤンゴン
やはり新車は大事にするようで、雨の多い国ですが街を歩いていると新車を綺麗に洗って磨いている風景にもよく遭遇しました。
ミャンマーは右側通行の国であり左ハンドル車が標準のところ、日本からの輸入車は悉く右ハンドルでしたが、スズキだけは何故か左ハンドルでした。
どうしてでしょうか?

日産Z
さらに、中古といっても写真のフェアレディZのような車も渡っていました。



ミャンマーは凄かった(7)ミャンマー国鉄(補完編)2012年10月05日 23:51

第4回第5回に続いてミャンマー国鉄でもう少しいろいろ紹介していきます。

ミャンマー中央駅
ミャンマー中央駅。グリーンの屋根に、パヤー(パゴダ)を連想させる黄金の飾り屋根が特徴です。
機関車に牽かれるカラシ色の列車は、ヤンゴン環状線の近郊列車。鉄条網の向こう側は長距離列車ホームで、クリームと赤の客車が客待ちをしています。
ミャンマー中央駅は、1番線から7番線まであり、1〜3番線が長距離用、4〜7番線が近距離用ホームです。

ヤンゴン中央駅出札口
ヤンゴン中央駅の出札口です。駅を正門からは撮り忘れました。金屋根が魅力的な優雅な駅です。
駅建屋の入ってすぐが1番線で、ヤンゴン発の列車でも、特に長距離列車が出入りします。ホームは2重の金網で仕切られています。

ヤンゴン中央駅1番線
しかし金網の中に入るのは容易で、広いホームの1番線を簡単に拝見することができます。
ホームには列車待ち用のベンチが多数。その他売店等も多くみられます。

近郊列車ホーム
一方こちらは近郊列車ホーム。こちらの方が居心地良いですね。
気になったのは線路を支える枕木がまばらな事。繰り返しになりますが、こんなんで大丈夫なんでしょうか?

ヤンゴン駅となりの客車区
ヤンゴン駅に隣接して、客車区があります。客車1両あたりの長さも、日本区比べても若干小振りです。

今回の旅行でお世話になったDE1125型機関車
8月16日午前に乗ったた列車ほか、この日ヤンゴン近郊で主力として使用された、DD1125型機関車。1978年中国製。ミャンマーの鉄道は、(乗ったことないけど
)中国南部のメーターゲージ鉄道(昆河線とか)と規格とか車両とかが類似していそうです。

ヤンゴンの近郊列車
ヤンゴンの近郊列車。日本製RBEの輸入が進むとはいえ、まだ客車列車が主力です。一頃RBEが使用されていたヤンゴン環状線の列車も、また客車列車に戻っています。

これは良いイコライザー台車
で、客車の中には、イギリス製の気動車を格下げしたものもいます。エンジン数が多く管理するのに手間がかかる気動車は、特に発展途上国では使いこなすのに苦労が見られる傾向にあります。
そんな客車の台車を見ると・・・・これは良いイコライザー台車。十数年前まで日本でも現役だった日車D型のような、クラシックな中でもスマートで均整のとれた台車です。

キハ52の末路
で、我らがキハ52も残念ながら客車代用として使用されているものがみられました。折角の250馬力エンジン2機搭載の強力車も、実力を発揮できず腐りつつあります。

こちらは現役のRBE(もとJR東日本キハ52)
そんな中でもキハ52はヤンゴン近郊で重用されています。やはり気動車はこうでないと。

RBE2546
こちらもヤンゴン近郊で使用されるRBE2546。ワイパーがアレですが、新車以外は地方転属が続く(真岡鐵道モオカ63も南部に転属している模様です)なか、ヤンゴン市内で重用されています。
なんだかんだいって、日本車を使いこなしているミャンマーの人々。その「重用される日本車」、もう少しだけ触れてみたいと思います。

この美しき週末に2012年10月06日 23:57

211系の補修

仕事(金曜日で終わらなかったです(T_T))から帰ってきて、シングルモルトを嘗めながら模型工作をする、優雅な週末を過ごしています。
鰍沢オフ会で走らせたりそこで発覚した「車両の傷み」を直しつつ、少しずつグレードアップしています。
まずは東北線輸送力列車の211系から。吹っ飛んだ連結器を補充し、方向幕には「黒磯」「宇都宮」のシール(文字が美しい鳳車両製造製。唯一シールの紙厚が難点ですが、方向幕が奥まった完成品では全く問題になりません)を貼って行きます。

同時に、耳は一頃ヘビーローテだったQween。フレディ・マーキュリーの漢声でエネルギーを充填しつつ、工作で手を動かす夜が更けて行きます。。

東京駅復原2012年10月07日 23:58

今日は結婚の打ち合わせを行ってきましたが、その途中で先日完成当初の姿への復原工事が完成した東京駅に立ち寄ってきました。
東京駅復原

これは、東京駅周辺の再開発事業の一環として、周辺一帯のシンボルである東京駅を大正3年の完成当初姿(3階建て・南北はドーム屋根)に復原整備するものです。
1988年に政府による再開発方針により現在の赤レンガ駅舎を維持活用する方針が決まり、1999年に完成当初の姿に復原する方針が報じられてから延々と工事が続き(3隗部分を増築するだけでなく免震構造とするため基礎部分を含めて改築されています)、2012年10月のオープンとなりました。

東京駅・南北のドーム屋根
で、これが東京駅南北のドーム屋根。
以前は2階建てで三角屋根でしたが、3階部分を増築し、ボリュームがあり優雅な丸屋根となりました。

東京駅・ドームの中から
ちなみにドームの中はこんな状態、明るいクリーム色の壁の中を、鳩の彫刻が舞っています。

駅前再開発
駅前の再開発ビル。1階から数階の低層部は昔ながらのビルの外観を保ち、そこから上が高層ビルになっている2段構成となっています。

本来なら高層ビルではなく低層階だけのビルとした方が東京駅だけではなく皇居までの周辺一帯に及ぶ、よりグレードの高い「復原」となるように思えるのですが、高層ビルを建てる権利の売買で東京駅復原工事の資金を捻出していることも考えると、そもそも周辺一帯の「復原」は事業枠組み的に成立し得ないといえます。

東京中央郵便局
東京駅の南側にある東京中央郵便局も、写真のように低層部は昔ながらの中央郵便局があり、奥が高層ビル(JPタワー)になっています。
今では懐かしい話ですが、ちょうど小泉改革の時代に、高層ビル自体の賛否が世論で厳しく問われていた事がありました。

もしもこの高層ビル建築事業が頓挫し、昔のままの5階建てビルのままでいたとしても、周囲の高層ビルに埋もれてしまい、せっかく原形どおりに残った魅力が「分かりにくく」なっていたように思います。

つくづく、復原事業完成の東京駅一帯をみて、まちづくり事業には「構想力」と「広い視野」と「バランス感覚」が大事なように思えました。

近代ドイツ鉄道の準主役〜運転台つき2階建て客車2012年10月09日 23:33

東京駅を見に行った途中で、秋葉原で行われていた中古鉄道模型のセールをちょっと覗いてきました。
最近どうも鉄道模型そのものに向ける情熱が減り気味で、なかなか新しい車両を増備しようとする気にもならず、壊れた車両の補修部品取り用のジャンクが買えればいいやと思って立寄ったのですが。。。

「奇跡の逸品」を見つけました。当然、即購入。
それは・・・・


ドイツ鉄道の運転台付き2階建客車
ドイツ鉄道の運転台付き2階建客車です。
永く客車列車が多用されていたヨーロッパでは、近距離列車を中心に、「運転台付きの客車」なるものが多用されました。「機関車+客車」の編成構成はそのままで、折返しの際にも機関車の付け替えが不要なため、客車列車でありながら、電車列車・気動車列車と同じような運転ができるものです。

当時の快速・普通列車の標準色であったミントグリーンの客車はかねがね欲しいと思い、大枚をはたいて2両だけ中古で買ったこともあるのですが、どうも物足りずなかなか活躍しきれませんでした。
しかし、この運転台付きの客車をつなげた3両編成なら、Nゲージで遊ぶのにも必要十分なボリューム感があり、しかも2階建て客車は運転台付き車両が編成の端につくのが普通でしたので、この1両だけですごく実感的になります。

客車+機関車
さらにビックリしたのがプライスタグ。
この客車、ヘッドライト・テールライトがシッカリ点灯して、たったの1,500円!
ネットオークションを見ていてもこの客車がこの値段で放出される事などまったくない模様。

これはお買い得、いつのまにかイヤッホウ!していました。