キャスティングで415系の床下機器を作る2013年09月16日 21:43

おゆまるとポリパテでキャスティングして、Nゲージ鉄道模型のパーツを複製できることが分かって、まずやってみたのが二十数年来気になっていた懸案です。
Nゲージ鉄道模型でも、古くから415系交直流電車が製品化されておりますが、多くの製品が床下機器を直流近郊型電車と共用しております。特にモハ414は配管や碍子が実感的に建て込んでいる屋根廻りと比べて、「実際には交流区間に入れない」床下機器しか持っておらず、興醒めすることこの上ない状態でした。

でも、このキャスティングで、懸案が安価かつ楽に解決することができます。

おゆまるで型取り
まず、おゆまるを熱して捏ねて型取り。今回は床下機器の中でも重要なポイントを占める変圧器・整流器(円形/正方形のフィルタつきの配管が伸びている機械と、床下で菱形のあるフィルタを盛った長方形機器)を複製します。
ベースに使ったのはモハ484-1000床下(トミー)、あとモハ650の床下機器も型取ってみましたが、大きさ等がイメージから異なり、結局使いませんでした。

エポキシ系流し込み
その後、型にポリパテを流し込んで行きます。エポキシパテでも試してみましたが、細かいディティールまでパテが流れず、成形したものも細かい表現が潰れてしまいイマイチでした。
ポリパテでも、漫然と作業していると、細かいディティールまでパテが流れないので、爪楊枝で突き固める等、パテが型の細かいところまでいくようにする工夫が必要です。

型抜き
型抜きするとこんな感じ。型が粘土というかゴム状ですので、型からは簡単に抜けます。逆にパテが薄過ぎると強度が出なくてすぐ割れてしまいます。練習がてら何度も型への流し込みを行い、結局型から抜いたうち半分くらいしか使いませんでした。

型から抜いたものを塗装。スペア含めて6両分の機器が取れました。

機器を取り付ける方の床下で、要らない機器を削り取ります。
モハのものではなくサハの方が削り取りが楽(モハ414の製品についている、MGつき床下機器は、そのままサハ411と交換するのが良い)です。

車体をはめこむとこんな感じ。まだ スカスカ感はありますが、これで交流区間に入れる床下機器になります。足りない矩形のボックス類はGMキットのあまりから流用する予定です。

動力車の床下も似たような作業。こちらはモーターカバーにレリーフ状に表現された床下機器を削り、その跡に薄く削ったキャスティングパーツを並べます。

かくして、床下機器はこんな感じ。変圧器・整流器は設置できましたが、床下はまだスカスカです。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
ひらがなで以下の8文字を入力してください
でいすいてつどう

コメント:

トラックバック