パーツ検証(通勤形電車/金属押さえ扉)2013年10月12日 09:55

東武5000系・8000系後期量産車および一部のJR103系・西武101系・2000系電車では、扉窓がHゴム支持のオリジナルとは異なり、窓回りの凹凸が無い金属押さえ窓に交換されています。
そのスッキリした見立てが大好きで、以前東武5050系の模型を作った際にも、キットの車体側に表現されていたHゴムを全部削って、金属押さえ窓を再現 しました。
もうかなり昔の工作になるのですが、当時も96個ある金属押さえ窓を均一に削るのが大変面倒だった記憶があります。

あれから7年。Nゲージの世界でも「工作する人」と「しない人」の二極化が進んでおり、前者の工作層が思いの外健闘して踏みとどまっている傾向なのでしょうか、いろいろとマニアックな分売パーツが引き続き市場に供給され続けています。

憧れの「金属押さえ窓」も、このような形でパーツとして発売されるようになりました。
トレジャータウン製のこのパーツは、1両分で630円と結構高いのと、扉のHゴムを綺麗に削る代わりに、扉自体を綺麗に削って交換する手間が発生しトータルではあまり楽にならなさそうですので、一旦はパーツ購入を躊躇しました。
しかしながら「余計なものが付いていない」クリーンな窓廻りが再現できそうでしたので、思い切って2両分購入し、次回作で試してみることにしました。

実工作を始める前に、ちょっと既製品との「当たり」を見てみます。窓ガラスと扉とは誤差無く嵌るのでしょうか。
(写真上)KATO103系(高運転台)扉窓と今回購入の扉との組み合わせはまさにピッタリ。窓は標準的な嵌め込み式窓ですが、古い製品であることもあり、Hゴム表現は昔ながらの車体側表現です。そのため、扉窓は本当のガラス部のみの大きさですが、それだけにとどまらず、誤差なく嵌め込み式の扉窓にピッタリ嵌ります。
俄然モチベーションが上がります。しかしながら103系ユニット窓車とこのタイプの金属押さえ窓との組み合わせで使用されていた車両は、かなり少数派に思えます。折角の組み合わせなのですが。。。

(写真中)こちらは、今年発売されたばかりのグリーンマックス103系エボリューションキットの扉窓との組み合わせ。Hゴム廻りをスッキリ表現できるからでしょうか、最近の製品ではHゴムを車体側ではなく窓ガラス側に表現するのが標準となっており、このキットも同様の構成となっております。
そのため、Hゴム込みの扉窓と、この扉は寸法が合いません。

(写真下)こちらは、グリーンマックスのキットの汎用品の窓用塩ビニール板を嵌め込む事無く貼り付けたもの。嵌め込みではありませんので、若干の段差は出ますが、薄手の金属パーツですので、あまり違和感はありません。
この部分にとことん拘る、というのでなければ、この組み合わせでも十分満足できそうです。