CKC新年会@レール・パル351-2日目(完)2015年01月13日 04:30

泊まりがけの新年会、宿は富士川を渡って対岸の「ホテルニューオオギ」に泊まりました。
実は、レール・パル351でのレンタルレイアウトプランでは、ここホテルニューオオギの宿泊も込みのプランもあります(これを使いました)。

その訳は・・・
いま流行りのトレインビュー!
目の前の25パーミルの急勾配を、身延線の電車が駆け上がって行く様が部屋の窓から楽しめます。
(それにしても身延線、線路が旧型国電の頃の写真よりもだいぶ頑丈になったような気がしますが、レールを太く高く大きいレールにして、屋根がトンネルに引っかかる事は無いのでしょうか?)

朝10時にレールパル入り。朝一番の運転では、4番線をあてがわれましたので、早速車両を並べます。
今回は、北斗星とオリエント急行を牽く機関車にヘッドマークを装着!40年の鉄道模型人生で、はじめてかそれに近いくらいの経験です。
KATOの磁石付クイックヘッドマークを(北斗星はEF510の分売パーツ、オリエント急行は製品付属品)、適度な寸法に切った両面テープで貼っただけですが、(ヘタするとナンバーが外れるくらい)それでも十分な強度で取り付きます。
いままで、ヘッドマークを綺麗に固定する方法(微妙に折妻の片方に寄ったり、ヘッドマーク掛けのモールドが逆に邪魔になったり)が思い浮かばず、ヘッドマーク無しでの運転が多かったですが、やはりヘッドマークを付けると顔が引き締まります。

そんな訳で、朝一の運転開始。今回は、JRの機関車が牽く列車を並べてみました。
写真上は、「レインボー釜」ことEF81 95が牽く「北斗星」。客車は現行のデラックス編成ですので、この組み合わせのためには窓ゴムは黒色でないとおかしいのですが、それでもそれっぽい感じはします。
写真上から2番目は、ローズピンクのEF81の牽く「オリエント急行'88」です。考証としてはまだ北斗星塗装が少数派だった時代の姿で間違いないのですが、本当は写真の81号機はこの時代「お召し装飾」をしていたはずです。まぁこちらも雰囲気は間違っていないような気がします。
その下は、オリエント急行の機関車をEF64 1000に替えて撮影。EF64 1000は2両重連では無いので、国境を越えない「里運用」っぽく、そういう列車があったのか不明確ですが、まぁこちらも(ry
最後に、EF64 1000にコンテナ列車を牽かせました。こちらは機関車1両で「里運用」丸出しですが、海上コンテナを乗せたコンテナ車が連結されており、それなりに今時の列車っぽいです。

1時間半経過。本日1回目の席替えです。
席替えした先は1番線。ここは待避線の有効長が短く最長で6両編成程度しか納まらないですが、それを逆に活用して旧型国電を並べて遊びました。
コントロール自体は、右側のダイヤル式コントローラを使用します(真ん中の運転台形コントローラは今回は使いませんでした)。
ここは待避線が短い代わりに他よりも多い5編成の車両を線路に置いたまま同時に出し入れできます。短い編成の車両が似合う貸しレイアウトの路線自体が珍しいだけに、貴重な存在です。
早速・・・
クリームと青のスカ色の旧型国電を並べて、取っ替え引っ替えして遊びました(写真上)。左から横須賀線・両毛線用70系(中央線用は屋根が低い)、現代の「はまかいじ」、身延線用62系(113系そっくりの外観の更新車)、飯田線の荷物電車、と何となくイメージは似ているものの活躍した路線が全部揃っていない、そんな展開になりました。
本当はここに次項に紹介する気動車を一緒に並べれば、活躍の舞台が異なる各車両の仲をとりもつ媒酌人的のような感じで全景が引き締まるのですが、運転中はそこまで思いつきませんでした。「短編成の電気列車」つながりで、ドイツ鉄道の近郊列車を再度出してしまいました。運転中こそ「185系の緑ストライプと2階建て客車の緑ツートンで合ってるじゃないか」と思いましたが、もっと良い車両チョイスがあったはずです。。。
終わってから考えれば、ここで出す車両の選び方が、今回の運転会での一番の反省です。次同じことをしないで遊び切るには・・・どう準備すれば良いのか、しばらく課題になりそうです。

写真上はあやにゃみ氏持参の「はこてつ」。電車の上にキャラクターが載った意表を衝く「車両」で、ギャラリーの目を引くこと間違い無し。建築限界の広いレイアウトなら、いろいろ捗りそうです。
写真下はar-2氏持参のD50牽引の長野の普通列車。D50、オニ70と古めかしい車両が組み込まれた鈍行列車ですが、複線ローカルのレイアウトによく雰囲気が合います。オニ70は去年の今頃工作がはじまったものでです。

ランチブレイク。旅行中の野菜不足解消も兼ねて、隣にある大衆食堂「角家」でタンメンを食べました。
店はGM商店キットで再現できそうな古びた外観ですが、実は食事中も結構な頻度で来客がありなかなか賑わっていました。新しい暖簾が繁盛具合を物語っております。

食後、延べ5回の席替えを経て、合計10時間しっかりガッツリ運転を堪能した最後の運転は、万感の思いを込めて(大袈裟です。。。)機関車が牽く夜行列車を模型で楽しみました。今回は「機関車が牽く列車」主体で運転を楽しもうとして車両を選んだため、最後もやはり機関車列車で締めたいところです。
心して、2番線に陣取ります。
まずはEF58の牽く急行列車とEF510の牽く「北斗星」との、時間軸を超えた離合を堪能。
どちらも、客車の色に合わせて塗られた機関車ですが、乗客を載せる構造になっていない「武骨さ」が、その任務を雄弁に語っています。
この姿も、もう間もなく日本で拝むことが出来なくなるのか?と思うと、ちょっとえも言われぬ感慨が湧いてきます。

写真上は、同じく「北斗星」。赤いEF510の牽くコンテナ列車(会長所有)とのすれ違い(会長記事はこちら)。
同じ機関車でなかなか見られない組み合わせ。。。と思ったのですが、貨物列車同士のすれ違い、であれば今もこれからも見れる組み合わせです。
写真中は、EF58の牽く客車列車に、EF15を連結した、上越国境超えの雰囲気の急行列車です。
青い機関車の前補機についた、武骨なデッキ付きの機関車。。。「山男」の勇姿にテンションが上がります。
写真下は、今回持参していたものの出すタイミングを逸した真岡線・水戸線の気動車列車。5両の堂々とした編成で、レイアウト内を欠けてゆきます。

ヤードに客車列車が揃いました。
写真上が、EF81 95の牽く「北斗星」と、EF58の牽く急行列車。こうして模型で見れば、どちらも「夜汽車」の雰囲気がビシビシ伝わってきます。
写真下は北斗星と、同じくEF58の牽く荷物列車。乗客の手荷物を運ぶところから荷物列車も、夜汽車の陰の主役でしたが、すっかり「過去の列車」になってしまいました。

いま 万感の思いを込めて 汽車が行く。
長かったレール・パルの運転会も、もう終列車です。客車列車最後部のテールランプが、哀愁をそそります。
今回中心的に持ち込んだ客車列車ですが、彼らの運命は確実に先が見えてしまいました。
「日常の彼ら」にあまり親しむこと無く終わってしまったので、こうして模型を走らせながらその活躍を偲びつつ、彼らの運行が最後まで安全に完遂されることを、模型仲間の健康と安全と多幸と合わせて2015年は願うばかりです。

帰りは、中央道の渋滞が怖いこともあり(前回レール・パルに行った時も、中央道の渋滞を避けて雁坂トンネル経由で帰宅しました)、東海道方面に帰る副会長を送り、同じく東海道方面で遊んでいた妻を迎えるため、国道52号を南に走ります。
その途中ショートカットして富士吉田に抜ければ距離短くて有利じゃね?と思い、山道を登った果てにあったのが、本栖湖から臨む富士山。
こんなにきれいに見れるなんて、と感動しました。

その後、何カ所かで渋滞に撒かれ、副所長を無事自宅に送り妻を迎え、帰宅した頃には0時を廻っていました。

以上です。本当に2日間10時間に渡り、骨の髄まで運転を楽しめました。
今回幹事のchikatetsu-kanji氏はじめ、皆様大変おつかれさまでした。
CKCで集まりはじめて今年で十年、皆様よろしくお願いいたします。