東京総合車両センターに行ってきました ― 2015年08月22日 17:31
昨日の朝予告していた18きっぷの旅。
いつもの1521Eに乗るべく残業していた時、ふと我に帰ると「1日ずっと列車に乗り続けてて飽きずに過ごせる」自信が無くなってきました。
途中で電車乗り続けが苦痛になったら元も子も無いので、中止することにしました。行き先は南東北日帰り1周を予定していましたが、構想および金策からやり直しです。
今まではそういう事は無かったのに、トシとってヘタレ具合が倍増です。
その代わり、といってはナニですが。
朝食を作って洗濯をしてから、フラリと都内に出かけました。行き先は大井町です。
今日は大井町にあるJR大井工場の公開日。なかなか見れないJRの車両工場の中を覗ける、またとない機会です。
しかし、人大杉。家族連れを中心にものすごい人です。誘導に従って30分以上ダラダラと東海道線沿いの構内通路に延びる行列を歩きます(歩いてるので風が通り不快ではありません)。
そして大井工場到着。
人だかりの中を歩くと、いました。
今日の主役、今年の秋から山手線に入るE235系電車です。
実車を見るのは今回が初めてです。巷で言われるデザインの良し悪しですが、細かいところの仕上げをみるといろいろ粗がでてきますが、それを「粗」と言い切っていいのか(実はデザイン上の仕様だったりすのか)、ちょっと自信がありません。
デザインの世界は感覚的に難しいです。とりあえず自分は、自分の好き嫌いでモノを言うことが無いように「デザインが向かうところの方向」と、「その方向をどれだけ表現できたかの表現力」の2次元に分けて考えるようにしているのですが、それでもアタマがついていけません。
強いていえば「よくここまでチグハグを厭わずに攻めたな〜」という好き嫌いに毛を生やしたような感想しか出てこないです。あとはデザインした責任者がどういう人生を歩いてきたか?から始まる物語を読みとかないといけないです。
セブンイレブンのおでんのポスターがリエージュの美術館のマークに似てしまった、という問題もあって、デザインは本当に難しいと思います。
工場内の展示ですが、いろんな電車の部品がバラバラにされて云々、というところから深く突っ込んで、工場のなかでナニが行われているかはなかなかわかりにくいのですが、モーター職場の展示はその中でも比較的わかりやすかったので、ここで紹介です。
モーター本体とモーターの部品が、チクタクバンバンよろしく工場の見取り模型内を走って中の仕事を紹介する。というものです。「わくわくMM研修ランド」という脱力タイトルはともかく、部品がいっぱいある中をどう動いてどういう仕事をしているのか?感覚的にわかりやすかったですし、同じ工場内のワケワカメの部品群を見ていても、それらがつながっていきます。
(そういや今回の工場公開で、「世界のボロヤマ」こと小山車両センターの車両が満を持して機器更新を受けた目撃写真が巨大掲示板経由で挙がっていました。しかし自分は発見できず、トシとってヘタレ具合が三倍増です。。。)
そして工場の展示では良く見る、鉄道模型の運転体験ですが、よくよくみたら「TWR」のマークをつけて白地に濃淡ブルーの帯を巻いた103系電車の姿が。。。
開催されることなくお蔵入りした世界都市博覧会の関係で、りんかい線の輸送力が足りないことからJRで余剰になる103系電車を借りる、という構想があったのですが、これのことでしょうか。。。
で、お楽しみのランチタイム。
職員食堂で生ビールとカレーライスをいただきました。
NREの作る、ちょっと酸っぱくて小麦粉感溢れるカレーライスです。食堂車のカレーは良く味わう事なく列車食堂自身が逝ってしまったのですが、当時のカレーってこんなだったのかなぁ?っと思いを馳せながら食べるには最高にマッチする、それっぽい味がする独特のカレーです。
今年大宮工場の公開に行った時にこのカレーを「発見」して、道楽でこのカレーを家で再現しようとしたのですが上手く行かず。
この味に再会出来てよかったです。このカレーのために大井工場に行ったといっても過言ではありません(大袈裟です。。。)。
最後に、工場入り口にあった謎のテント。
どうもお客様の要望をいろいろ聴くコーナーみたいです。(中からこの前の横浜の事故で問題になった「エアセクションが・・・」という話を穏やかにしているお客様の声が聞こえてきました)。
職員さんも傾聴か何らかのスキルを持って仕事をしているとは思うのですが、仕事とはいえ自分も思うところがある(でも組織なのでなかなかどうにもなりにくい)現場の職員さんの苦労がちょっと分かる気がします。
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