泥酔鉄道三都物語2017-06 「京都鉄道博物館」2017年11月28日 23:59

今回の旅行では、家族にリクエストして「京都鉄道博物館」に行ってきました。

京都鉄道博物館は、交通科学博物館(大阪市)と梅小路蒸気機関車館(京都市)とを統合して2016年にオープンした、日本最大の鉄道博物館です。
入るとすぐ控えているのは、緑とオレンジの80系湘南電車。緑とオレンジの鮮やかなツートンカラーで、電車・気動車が主体になる日本の鉄道の方向性を決定づけた、記念するべき車両です。
今回は車内も公開されており、実際に座ることも出来ます。
車内は木で作られており、艶々に磨かれております。背もたれは下半分しかモケットが無く、上半分は木の仕切りのままです。
東武6000系のクロスシートのように、座席下半分で全てのクッションを担っております。しかしながら、これでも座り心地は十分。何ならE231系のクロスシートよりもフカフカしていい座り心地です。

構内には、昔の1・2等寝台車マロネフ59もいます。
2等寝台車は、つい先日まで現役だった開放A寝台のようなプルマン式寝台になっております。
プライバシーは乏しい開放式ながら、幅に余裕があるソファのような座席は、座り心地をが本当に良さそうです。

そのプルマン式A寝台が正常進化した最終系が、構内に展示されているオロネ24型。
寝てしまえばぐっすりですが、起きている間もこのゆったりしたボックス席を二人で独占できるため、すこぶる快適な旅になりそうです。
こんな優雅な旅を一度してみたかったです。

同じプルマン式ながら、3段寝台にしてB寝台車に仕立てたのが、つい今年最後の車両が現役を引退した583系電車。
こちらは夜は3人、昼は4人で使う寝台特急で、特急でありながら二人掛けのロマンスシートではなく評判は今ひとつでしたが、この座席が実に塩梅よく、実際乗ってみても、何時間乗っても疲れませんでした。

京都鉄道博物館は、広い構内を活かして、埼玉の鉄道博物館よりもゆとりのある展示になっております。
メインの構内には、日本の鉄道シーンを彩った、485系・581系・500系新幹線が並んでおります。
特に500系新幹線は、子供達の間でも人気が高く、記念写真を500系の前で撮っている家族連れも多く見かけました。

鉄道博物館の奥の方には、現役の線路と繋がっている特設展示線。
埼玉の鉄道博物館も線路が繋がっており展示車両の入れ替えが出来るようになっておりますが、ここは実際に車両を入れ換えての展示が行われております。
先日は大阪環状線を引退したばかりの103系電車が展示されていた他、近々に青函トンネルを走るEH800型電気機関車もここで展示される、とのことでうs。
今日はトワイライトエクスプレスの客車が展示されておりました。
この展示線は屋上も見れるようになっておりますが、屋上から見れるカニ24の屋根は満身創痍。
これ以上の現役は無理なくらい傷んでいるようにしか見えませんでした。


ここ京都鉄道博物館は、元々の梅小路蒸気機関車館の敷地に隣接して建てられており、蒸気機関車庫もそのまま保存されております。梅小路時代から、蒸気機関車の動態保存が行われており、「生きている機関庫」の油臭さが堪りません。
この日も大正生まれの8630型蒸気機関車がの展示運転を終えて、有火で佇んでいました。
構内には、真岡線でも使われた、1070型蒸気機関車の1080号機が佇んでおりました。明治生まれの機関車が入れられて長年使われた証の各所の改造痕が長寿を誇った機関車であることを雄弁に語り、大変に誇らしいです。

蒸気機関車庫には、戦前の鉄路を支えた、C51とC53がいました。
特に薄命の3シリンダー機、C53は大変スマートかつ繊細なバランスを保っており、ガラスのような脆い美しさを保って、扇形庫に佇んでおりました。
これを見て大満足。

最後は、今回の鉄道博物館の一番の目当て。103系で締め。
日本の鉄道の裏方というか、一番負荷のかかる場所を黙々と支えた影の主役が表舞台に立つ姿、もう言葉がありません。

鉄道博物館同士、どこが一番いいのか比べる向きでの煽り合いも有りますが、どこの博物館もどこも最高。
大変いい博物館訪問になりました。