「鬼怒電」の旧型車を作りました。2018年02月03日 23:18

鉄道コレクションの余り物の車両を、統一された独自の色に塗り替えて、コトデンのような出自の様々な車両が手を携えて活躍する自由形私鉄電車を作ろうかとツラツラ考えておりましたが、しばらく御蔵入していたジャンク箱をひっくり返して、この度2両を作りました。。
題して「鬼怒電ものがたり」。
「鬼怒電」こと鬼怒川電気鉄道は、茨城〜栃木にかけて、関東鉄道常総線+真岡線+長倉線(真岡線の延伸路線)+真岡〜宇都宮が一体になった、取手〜宇都宮・常陸大宮を結ぶ壮大な脳内電気鉄道です。

台車は、旧型車を使い倒した琴電や車体だけ譲渡された富山や近江の活用例やらを見て、自社発注のクモハは近代的な空気バネ台車に換装された姿に、クハは譲渡された車体+自社の車籍と足回りで再生された姿に整備。
連結器はアーノルドとGMナックルの併用で行きます。

床下機器を適当に選んで塗装して、クハの妻板に幌を接着し、前面に方向幕をセットしてナンバーやシルバーシートマークをインレタで入れて仕上げます。
ナンバーは西武電車の付番則に基づきクハは1000番台にし、モハ502-クハ1031としました。

まずモハ502。電気運転の開始にあたり、客車改造の付随車を牽引するために増備された電車です。
昭和20年代に戦災で廃車になった大型電車の台枠をベースに、西武351系によく似た17m級車体を架装した自社発注車。そのため、17m級国電に比べ、台車間隔が微妙に長いのが特徴です。
1980年に騒音・メンテナンス対策により台車を交換して、カルダン駆動+空気バネの近代的な下回りとなりました。
非冷房のため、2000年代初頭にJR103系の中古車に置き換えられて引退。


一方のクハ1031。こちらの出自は昭和3年製の半鋼製客車。
戦後の電車運転にあたりサハとなり永らく使用されてきたものを、昭和58年に近代化施策の一環として小田急2200系の廃車体を購入して車体を載せ替えたもの。そのため、近代的な車体ながら台車は旧型のTR10を履いていいます。
前面は種別幕・方向幕は使用停止し、新たに窓裏に方向幕が新造されています。