関西旅行(2019冬)1日目AM(旅のきっかけ&はじめての嵐山)2019年12月13日 19:04

唐突ですが、年明けの繁忙期を前に1日だけ会社を休み、関西旅行に出かけています。
このブログも大阪のホテルでつらつら書き留めています。

きっかけは去年のこと。
仕事で色々お世話になっている職場の同僚が、「この時期にしか休めない」と威風堂々1週間年休を取って海外に出かけてしまいました。
確かに仕事に影響はなくはありませんでしたが、年次休暇は労働者の権利、それよりも裏山死刑です。善は倣えと早速実践しようとしましたが、さすがにそこまで夫婦共度胸がなかったので、1日だけ休みを申請しました。
そんな訳で、神戸ルミナリエの開催時期を狙って関西行です。
なんだかんだ言って毎年行っているような気もしますが。
そんな訳でホリデーに乾杯です♪
安いのぞみ号に乗るため、始発で家を出ざるを得ず、朝食は新幹線の車内でお弁当です。

早起きだったのと朝酒が廻ったのもあり京都までの2時間強の過半は寝て過ごし、電車を乗り換えて嵐山へ。
写真では解りにくいですが、嵐山への編成は、221系+223系の異種併結の6両編成。2両編成の223系に乗りましたが、北近畿地区で使用されているワンマン機器が載っており、車両運用の複雑さを感じました。車両置き換え前の電化当初は、どんな車両が使用されていたのでしょうか。

8駅先の嵯峨嵐山で降車。嵐山散策の始まりです。
10分ほど歩いて清涼寺という大きい寺に到着。
観光客はほぼおらず静まり返った境内には読経が響きます。
写真の通り紅葉はほぼ終盤を迎え、オフピークの平日ともなれば、オーバーツーリズムが問題になっている京都でも、こんなに静かに過ごせるのかと思いました。

そのまま嵐山の寺院がある道を進み、トロッコ嵐山駅近くの竹林の道に到着します。
ここはドラマのロケ等でも多く使われている、竹林の中を切り開いた山道です。
嵐山の天龍寺から登る観光客と入れ違いに、今までダラダラ登ってきた道を降ります。

ここから嵐山の門前町でキャラクターショップ等を冷やかしながら15分ほど歩くと渡月橋に到着。
嵐山の観光名所で、古い構造の橋が桂川に掛かっています。

振り返ると・・・
桂川はここまで保津峡と呼ばれる渓谷を流れており、その終わりで京都盆地に流れ込みます。
背景の山は紅葉の終わりを告げ、空は青く澄み渡り、なんとも穏やかな光景が広がります。

渡月橋から10分近く歩き(結構歩いた)、阪急の嵐山駅に到着。ここから阪急電車で京都に戻ります。
平日の昼間は道路も空いているので、嵐山からは市バスで戻ってもいいかもしれません。
ここからはかつての特急車6300系で嵐山を降ります。阪急電鉄の車両メンテナンスの丁寧さのおかげで古さを感じさせませんが、それでも40年選手。実車の活躍と並んで歳を取ってきた事もあり若すぎるような気もしますが、鉄道車両としてはもはや立派な「古豪」です。

桂で乗り換えて京都四条の繁華街に戻りますが、気になったのが架線柱の設置間隔。
路線は複線なのですが、もう1本線路を敷いて3線で使えそうな広さで設置されています。
都心部は複線、郊外の地上部は3線というと、アメリカの都市鉄道によくありがちな構成です。
阪急京都線自体、昔の京阪(緑の電車)の企業が「新京阪線」と名乗って京都と大阪を結ぶ高規格な鉄道を敷いた路線です。
もしかしたら、この3線分の規格は、今の路線図では想像できない、歴史に埋もれてしまった「大きな計画」があった名残かもしれません。