敢えての夏休み北海道旅行05-網走・旧国鉄保養所に泊まる(9/27〜28)2021年09月29日 19:03

今晩の宿に向かいます。
少々古びた宿ですが、この宿が素晴らしいのは、ここはかつて網走駅前に建っていた、本物の旧国鉄の保養所を移築したものです。

建物の入り口はこんな感じです。
名前もズバリ「鉄ちゃんと鉄子の宿」(旅館もとよし別館)です。名前からして鉄道ファンホイホイの宿です。

室内は昔ながらの北海道旅館風に改装されていますが、1室だけ当時の保養所の内装が残っている部屋があり、畳が敷かれた二段ベッドと広間とが並んで配置されています。
多くの国鉄に職員・家族を癒してきた部屋です。
普通の建物に比べて天井が高いですが、これは暖房効率が下がらないよう天井が低い通常の北海道の建物に対して、保養所ではのびのび過ごしていただきたいとの思いを込めて天井を高くしたのことです。

通された室内。室内は和室ですが、片隅の洋間にあるストーブには火が点いており部屋全体が温められておりました。
かつて宮脇俊三の旅行記で読んだ「北海道の駅前旅館」はこんな感じだったのでしょうか。いろいろなものが懐かしいです。

部屋からはちょうど石北本線が見えるトレインビューになっております。遠くには網走湖も見えます。

室内の共用スペース。鉄道ジャーナル誌・旅と鉄道誌や鉄道小説・推理小説がいっぱい並んており、自由に読むことができます。
今はコロナ禍の関係で閉鎖されておりますが、Nゲージ鉄道模型やプラレールで遊べる部屋もあります。

館内の展示品のいろいろ。昔の鉄道信号で使われていたタブレットや国鉄〜JR時代のオレンジカード、さらにはNゲージのジオラマも展示されておりました。

宿の人の話によれば、鉄道ファンのみならず昭和レトロ好きの人も多くこの宿を利用しているとの事。
建物も当時の国鉄の建物を移築しただけあって古めかしい(修善寺温泉の花月園を連想しました)ですが、その古めかしさも含めて魅力的な宿でした。
鉄道ファンの皆様には是非お勧めです。網走を訪れた際は是非お泊まりを。