キハ58系「奥久慈」セットを買いました2023年03月18日 02:25

屋上の常磐無線アンテナが特徴の、トミックスのキハ58系「ときわ・奥久慈」セットが発売になりましたので、終業時間にいそいそと東京に出て購入してきました。
写真はキハ58系奥久慈セットの外装
今回購入したのは「奥久慈」セットのみ。「ときわ」セットも気になったのですが、特に常磐線の急行「ときわ」には思い入れが無いので、こちらは購入しませんでした。

で、奥久慈セットの中身はこんな感じ。パッと見たところ同じような外観のキハ58・28が5両入っているだけ(グリーン車は無し)。全車ハイグレード・ライト取り付けとはいえ、これで定価25,000円近いので、Nゲージ鉄道模型もだいぶ値上がりしているような感を受けます。
写真はキハ58奥久慈セットの内容

そんな訳で、旧製品のキハ28(ハイグレードで量産された第1ロット)を出して比較します。
まず屋根。
写真はキハ28の屋根の比較
今回の「ときわ・奥久慈」製品は、水戸機関区所属車の大きな特徴として、屋上の無線アンテナと、それを避けて不均等に配置されたクーラーとが挙げられます。この「ときわ・奥久慈」製品で一番のウリとあって、適正に再現されています。
(写真上が旧製品、写真下が今回製品)

続いて前面の比較。
写真はキハ28の前面の比較
写真左が旧製品、写真右が今回製品です。前面はジャンパ栓関係が全て別パーツとなっている他、テールライトもキハ28初期車の特徴である反射板取り付け可能な構造が再現されています。

引き続き2位側(運転席側)側面の比較。
写真はキハ28の2位側側面の比較
写真上が旧製品(キハ28 2300)、写真下が今回製品(キハ28 0冷房改造車)です。
今回大枚を叩いて「奥久慈」セットを買った目的が、国鉄末期からJR最初期に真岡区に配置となったキハ28 0冷房改造車。冷房改造されたものの発電ユニットは持っていないことから単独では冷房が使用できない異端車。真岡線・水戸線ではキハ20や45と一緒に使用されていたことから、クーラーはあるものの冷房が使用できない曲者でした。
ちゃんと発電ユニットが省略されて原型のままの床下機器が表現されています。

こちらは1位側(助手席側)側面の比較。
写真はキハ28 1位側側面の比較
写真上が旧製品(キハ28 2300)、写真下が今回製品(キハ28 0冷房改造車)です。
キハ28 0冷房改造車は、床下を原型にするだけではなく、1位側車体側面の発電ユニット用ルーバーもちゃんと省略されています。
旧製品の床下には、発電ユニットを切除しようとして切れ込みを入れたカッター痕が残っておりました。昔の涙ぐましい努力の痕跡です。

最後に妻面の比較。
写真はキハ28妻面の比較。
写真左が旧製品(キハ28 2300)、写真右が今回製品(キハ28 0冷房改造車)です。
メーカーでもキハ28 0冷房改造車の配電盤のディティールが分からず発売直前にようやく発電ユニットを持たないキハ58と同等ということが分かった、と証言している部分です。
ちゃんと発電ユニットの有無での差分が表現されております。

大変良い買い物をさせていただきました。