キットを組むということ2007年09月22日 00:20

写真奥は、いまから20年以上前(まだ自分は小学生でした)の1986年に板キットを組立たクハ103(101系を改造した2050番台を想定)です。一回車体を再塗装して、また最初載せていたクーラーも撤去しています。

ご覧のとおり、車体はガリガリのベコベコ、隙間は空きまくり、接着剤ははみ出しており、今となってはとても見れたものではありません。この車両はまだマシな方で、4両編成で組み立てた残り3両は後年見るのも厭になって、部品だけ外して解体してしまいました。

写真手前は、それから20年経った今年に入って組み立てたクモハ12。こうして見ると・・・。

車体はベコベコ、隙間は埋めたつもりでもまだ空いており、「20年間で進歩していない」と一瞬自分が厭になってしまいます。

こんな自分が言っても説得力はマイナスですが、例え上手に組み立てることが出来なくとも、やはりキットを組むということは、誰にとっても等しく価値のある行為であると思います。確かに今の世の中は完成品が充実しており、それらと比べても値段があまり安くないですし、上手に完成させられないリスクは誰にも存在する(厄介なことに組んだ経験がない人ほどこのリスクは大きい)のですが。

自分で資料を調べて考え、自分で試行錯誤して手を動かして組み立ててゆく。(例え結果はどうであろうとも)キットを組む過程で得られる知識・知見、そして組み上がった時の満足感は、完成品では非常に得にくいものがあると思います。