松屋鉄道模型ショウ20122012年08月05日 06:04

模型屋さんで招待券を戴きましたので、所用ついでに明日6日まで銀座松屋で開催されている「鉄道模型ショウ」を少し見てきました。
第34回鉄道模型ショウ2012
今年は、東京メトロが協力会社に加わっていることもあり、最近突然各社で製品化ラッシュとなっている東京の地下鉄が展示の中心を占めています。

すでに多くの方がご覧になっており、ブログにも挙げられておりますので、特に自分が興味深いと思ったものを紹介。
地下鉄と第三軌条
KATOユニトラックとグリーンマックス第三軌条の組み合わせ。鉄道模型というとどうしても車両ばかりに目がいってしまいますが、特に「地下鉄」を再現するうえで重要なポイントとなるのが「線路」。地下鉄の場合、トンネル断面積を小さくするために、屋根の架線ではなく線路の横に給電用の線路を設けることが多いです。自分もニューヨーク地下鉄風路面モジュールを作る時に再現しましたグリーンマックス営団500系キットのオマケパーツ)が、模型の世界ではこれまで誰も目を付けていませんでした。
今回グリーンマックスが各社線路にそのまま後付けできるストラクチャーパーツとして販売開始、目立たないけどしっかり土台を支えており「地下鉄ブーム」の好ましい脇役を果たしています。

113系グローブベンチレータ
もう1つ気になったのがこちら。トミーテック(Tomix)の113系近郊型電車電車です。113系近郊型電車自体は、既に各社でも製品化しております。今回は関西地区の奈良線・阪和線色の快速電車として新たにハイグレード製品として製品化されました(同じ頃KATOでは初期型の111系湘南色(冷房なし)が製品化されております)。
原形前照灯・非ユニットサッシ・屋上通風機(ベンチレーター)がグローブ型・冷房改造の、関東地方ではあまり縁のないタイプです(JR東海・西日本に多く残存していた)。この製品に興味を持ったのは、ほぼ同じ機器構成で交直流型の「常磐線403系」が製品化されるのでは?といった期待からです。先ほど「関東地方ではあまり縁のない」と書いた「原形前照灯・非ユニットサッシ・屋上通風機(ベンチレーター)がグローブ型・冷房改造」ですが、常磐線の403系だけは例外でして、E531系導入に伴う常磐線車両置換えまで原形ライトで残ったK621編成を含め多くの車両が重用されていました。
常磐線好きとしては先行きが大変気になります。

クモニ83・クモニ13
こちらはグリーンマックスのクモニ83100完成品と、組み合わせて遊べるクモニ13キットの作例です。今作っているのと全く同じ編成です。
自分もキットを組む時間・気力が最近特に落ちているのですが、キットを組んで遊ぶ、といった遊び方がさらに斜陽になっているような気がしてなりません。
確かに「欲しい」と思ってから組み上げるまでかなりの手間と根気と調べる作業が必要ですし、一生大事にできる作品を作るのにも一定の熟練が必要ですし、不要になっても中古市場で値段がつきにくいですし。
なかなか自分もキットを組めなくなってしまっていますが、主流でなくなっても、「キット組み」という遊び方が無くならないよう、模型業界の奮闘を願うばかりです。
そして、いちGMキットファンを自称する自分が、その流れにどう貢献するか。


今回の展示で「おっ」と思ったのが、紳士服売り場にも小さなレイアウトが多数展示されていたことです。「レイアウト」と「紳士服」の一見意表を突かれる組み合わせですが、すごく新鮮でした。
模型ショウの会場は混雑していて、正直落ち着いて見ていられなかったのですが、こちらは落ち着いてレイアウトを見られますし、紳士服売り場のイメージもあり鉄道模型自体のイメージアップにも貢献するものと思われます。