紀伊1周旅行(2日目2:那智大社のフモト)2013年08月19日 06:54


串本発の105系
午後もとっぷり暮れた午後4時過ぎ、串本から、紀勢本線の電車に乗って、移動します。相棒はいつもの105系電車です。

紀勢本線の海沿いの急カーブを走って行きます。外から鉄道写真を撮ったら、とてもフォトジェニックになりそうです。

40分ほど鈍行列車に揺られて、那智駅到着。
那智駅
ここは熊野那智神社・那智の滝の最寄り駅で、駅も社殿のような造りです。ここは道の駅が併設されており、情報案内所の他、銭湯や農産物直売所も設けられています。

しかしながら、今日この駅に停まるのは普通列車オンリー。観光客が多く利用するであろう特急は全便通過です。おそらく列車利用の観光客は那智勝浦からバスで移動していると思われます。

時間も無かったので、駅前の世界遺産である「補陀洛山寺」のみをお参りしてきました。那智の滝その他那智大社は、また別の機会に行くことにします。
ここから、「補陀洛渡海」と呼ばれる船を用いた船出の儀式が行われていました。これは、仏僧が遥か南洋上に存在すると信じられていた「補陀洛」を目指して、ここから船出して行われる捨身行で、あの、その・・・・・つまりここから仏僧が波阿弥陀仏の帆を掲げた船に乗り、船が沈むか衰弱死するまで終生舵も取らず海をさまようという、いま考えればとても恐ろしい修行が行われていたベースという、非常に曰くあるお寺(境内には捨身行に旅立って行った僧の墓がある)です。

さらに奥にある那智大社には、紀伊勝浦駅発の路線バスが往復しています。

ちょうど今年は新宮鉄道開通100周年で、駅にはその掲示も出ていました。
紀勢本線が全線開通するのは、半世紀後の昭和30年代です。

実は、 那智勝浦はサッカーともゆかりの深い地ともして知られており(日本にサッカーを紹介した人物が那智勝浦町出身で、日本サッカーのシンボルマークである八咫烏(3本足のカラス)も、熊野信仰ののベースである那智勝浦にちなんで決められた)、道の駅にもサッカーのユニフォームが展示されています。
なでしこジャパンのユニフォーム

次の鈍行列車が来るまで、近くの海水浴場を散歩したりして、午後5時半過ぎに新宮到着。

新宮からは会社も変わるため、JR東海の気動車で北上。海岸線も遠くなり、本当に厳しい地形の所はトンネルと高架で抜け(紀勢本線で最後に開通したのが、熊野市〜尾鷲間です)、一気に、それでも3時間ちかくかけて伊勢方面に抜けます。

鈍行列車でかんぱ〜い。おつまみは那智駅前の道の駅で買ってきた根生姜です。

そのままウトウトしたりごはんを食べながらずっと旅行し、目的に着いたのは午後10時35分です。