【祝開業】上野東京ラインに早朝からがっつり乗って来ました【黒磯ー熱海】2015年03月14日 13:20

今日から、東北線・高崎線・常磐線と東海道線とが直通を始める「上野東京ライン」が運転を始めました。
上野〜東京間の列車線は新幹線との取り合いで一旦運転をしなくなってから約40年ぶりの復活ですが、そもそも鉄道に関するいろんなことが当時とは跡形もなく変わってしまっており、今回の「復活劇」でも、時刻から運用やらを一から作り直すような苦労があったようです。
そんな開業初日を、自分は徹夜明けのヘロヘロコンディションて迎えました。
宇都宮4時37分発の熱海行き始発列車は、一番前の車両のみ乗客が多め。

この記念すべき始発列車に乗り……………ませんでした。
宇都宮駅では上野東京ラインの開業記念セレモニーが開催されようとしていますが、さすがにこの時間では見張りの人以外誰もいません。

千載一遇のチャンスだった始発列車を見送り、向かったのは。
黒磯駅。東北線の直流電化の北限にして上野東京ラインの北限の駅。

ここで、6時52分発の熱海行き1545E列車を迎えます。上野東京ライン最長にして日本の鈍行列車のなかでもベスト10にはいるであろう長距離鈍行です。
…ってあれ?「東海道線内アクティー」と誤表示をしています。車内の自動放送などは間違いなく放送されていたので、多分行き先表示も訂正されたものと思います。

熱海11時29分着の4時間半を過ごすのは、煎餅のように硬いこのクロスシート。どうせなら、クセの強い「珍味」でこの長旅を味わいたいと思い、敢えてこの座席をチョイス。

しかしさすがに徹夜明け。途中寝落ちして、気がついたら白岡まで降っていました。始発の頃はガラガラでしたが、短い編成もあり、車内はラッシュ並みの混雑。
立ち客の人が「途中座れるかな?」「無理でしょ」と話しているのが聞こえます。彼らが座席に座れたのは東京駅でした。

東北線の撮影ポイント「ヒガハス」も穏やか。沿線も少しずつ桜がほころんでいます。

黒磯発2時間で大宮着。あまり腰は傷んでないです。でもまだ半分。

大宮以南の各駅ではスマホやカメラを持つ人も多く、ホームには警備員の姿も見られます。約1時間後の最終北斗星の写真狙いの人も多いと思われます。

大宮・浦和・赤羽でも乗る人の方が多く、車内はごった返したまま上野到着。
向かいの6番線には今までここで見ることの無かった常磐線快速電車が停まっていました。

ここから先が今回新規開通区間。
アメ横も山手線もこの角度から見るのは初めてです。

しかし上野と東京の間はたったの5分。
今まで乗り換えと各駅停車で感じていた「負担感」がなくなった程度で、音も少なくスムースに走っているので、あまり感慨らしいものは湧かなかったです。

神田の高々架から見るビル群。グリーン車の2階からですと壁高以上の視線になり綺麗に見渡せそうです。

9時37分、上野からはあっと言う間に東京駅到着。
満員の車内ですが、東京で立ち客がみな降りて入れ替わり、少し空いて来ま

品川駅に着く前に車庫が有りますが、今まで全く姿を見せなかった常磐線快速電車が特急や寝台特急に紛れてたくさん混じっています。

常磐線系統の終着である品川駅。
反対ホームには、常磐線の特別快速が停まっていました。これも品川で見ると違和感があります。
やはり、新しい時代が始まっていました。

国府津駅では、今回改正で上野東京ラインに入れない事から東海道線から撤退する、E217系の回送列車が発車するところでした

黒磯を出て4時間が経った10時59分に小田原着。車内の雰囲気もだいぶ鄙びて来ました。西湘や伊豆に遊びに行く人が多そうです。
ここまで来ると、車窓にも海が広がります。夏になるのが待ち遠しいです。

11時29分、4時間半を超える首都圏縦断劇を見せて、終点の熱海に到着。
長い時間乗っていただけで、乗り換えも無しに本当に熱海に着いたのか、いまいち信用出来ません。

熱海では特にやりたいことも無かったので、駅前に出て家族や職場にお土産を買っているうちに、ようやく「熱海に着いた」実感を抱けました。

上野東京ラインの運行が始まってまだ半日弱。今の所大きなトラブルはありません。安全・安定した運行と、より便利になるような発展を、いち鉄道ファンとして願ってやみません。