水戸線5791列車で遊ぶ2015年05月15日 22:15

両毛線〜水戸線と北関東を横断する貨物列車といえば「安中貨物」が有名ですが、もう一往復、寄居発下館行の「5791列車」も平成まで残っていました。
これは水戸線沿線のコンクリート工場と油槽所にセメントと石油を運ぶための列車で、水戸線内はEF80または81に牽かれていました。

いろいろと模型向きなので、ちょっと紹介します。
列車は、数両のタンク車の後ろに川島止まりの多数のセメント車。寄居発ですので秩父産のセメントを予感しますが、セメントは小野田セメントの貨車で運ばれてきます。
まだ模型ではタキ1900が3両だけですが、タキホキ寄せ集めで長い編成にしたいところです。

時代が下り国鉄からJRになると、当時のJR東日本ではエースだったEF81北斗星機やレインボー機も、よくこのローカル貨物列車を牽いていました。

川島でセメント車を切り離したあと、酷い日には機関車にタンク車1両、といった短編成で下館着。タンク車は日本石油(セキショウ)とゼネラル石油(ミツウロコ)が使われていました。
おりしもKATOからタキ35000日本石油(カルテックス)が製品化されたところです。各社の貨車が完成品で揃うようになり、多少のお金と好奇心とを込めて沿線ゆかりの貨車を1両混ぜることで、貨物列車にも簡単に「物語」を持たせられるようになりました。今はいい時代です。
下館に着いたら、5791列車のクライマックスの入換作業。この作業の間は、旅客列車も駅から離れたホームに出入りしていました。
タンク車を無架線の引込線に押し込むための控車(駅常備のワム80000)を機関車の次に連結して入れ換え。
川島・下館の入換も、牽いてきた機関車が直接実施。派手な機関車も区別なく地味な入換に従事。リアルで下館の入換を幾度も見た身としては「エースw何やってんだよw」と、妙な親近感が湧いてきます。

昔はこの入換をやりたくて、ワムハチにMカプラーを仕込めないか思案したものです。