オフシーズンの沖縄行05-バスレーンの妖術師・特急バス(11/28AM)2016年11月30日 22:47

さて沖縄旅行も最終日の月曜日。
1日しか休みを取れない中、土日を挟んで金曜日に休みを取るか月曜日に休みを取るか悩みましたが、平日の朝に那覇市内に居れるメリットは捨てがたく、月曜日休みにしました。

月曜日、家族が2度寝する中、那覇の街に繰り出して、待望?の乗りバス。
今回はかねてから乗ってみたかった、朝ラッシュ期の「特急バス」を狙います。
これは高速バスとは別に、那覇への通勤用に一般道経由で運行されているもので、主要な停留所のみ停車。鉄道でいうところの「通勤特急」みたいな位置付けです。
2000年に初めて渡沖したときも「急行バス」として運行されていました。
永らく、琉球バスの那覇ー具志川線で見られましたが、最近は同じ国道58号線を走る東陽バスの泡瀬線や沖縄バスの屋慶名線でも導入が始まっています。
一頃よりだいぶシェアを落としたとはいえ、今も通勤輸送の多くをバスに頼る沖縄ならではといえます。

早速、那覇発の下りバスで北上し、特急バスの停まる国道58号線沿いの浦添市第二城間停留所に向かいます。
朝7時半を回って交通量は増え気味、まだ那覇市内の国道58号は混んではいるものの渋滞にはなっていません。
15分ほど58号を北上して、第二城間に到着。すぐに反対車線に向かいます。

上りの停留所には、約15人ほどの乗客がバス待ち。先行して入る普通便には誰も乗りません。
7時55分、遅れて来た38分発の那覇空港行き特急バスに乗車。時刻表上は中部の沖縄市コザを7時ちょうどに出る便ですので、バスレーンの無い区間で渋滞に巻き込まれたものと思われます。
車両はごく普通のノンステップバス。車内はほぼ満員です。
一番前に陣取って前方を観察。
道路が渋滞している浦添市内はバスレーンを渋滞知らずで走行、途中の停留所では数台固まった団子運転の普通便を何度も追い越し、渋滞の終わる那覇市・浦添市境の安謝立体はバスレーンを逸れて立体交差を制限一杯の60キロで走行します。
朝ラッシュ時の路線バスでここまで快走する便は例がありません。

程なく那覇市内の上之島に着き、ここから少しずつ降車客が出始めます。
県庁までは行きと同じほぼ渋滞なしの15〜20分で上がって来ましたが、工事中の那覇バスターミナルの渋滞がひどく、那覇バスターミナルの到着は8時25分頃になりました。

今回乗った特急バスの発車10分後に沖縄市コザを出発した高速バスが、こちらはほぼ定時で走って来て、ちょうどバスターミナルで追いつきました。
停留所を通過する特急バスとバスレーンの組み合わせ、バスとは思えないほどの速達性があり、団子運転による効率低下の改善に効いています。人口密度が日本有数の都市である那覇の交通政策に有用そうです。
しかし、やはりバスレーンの無い区間では時間通りに走れておらず、バスレーン等専用の走行空間が伴わないと、大量輸送機関として効果を発揮するのは難しそうです。