真岡鐵道C11と50系客車2017年04月02日 12:16

半年前から待ちわびていた、トミックスの真岡鐵道C11と50系客車を購入してきました。
まずは折本駅モジュールに置いて、しばし恍惚の時間を堪能します。

さて、この真岡鐵道C11ですが、製品番号2600番台の「私鉄車両」でありながらJR各線に頻繁に貸し出されることもあり、東日本地区ではお馴染みの機関車になっております。
今回、度重なる延期もありましたが、ハイグレード製品かつミニカーブ対応と、多方面のニーズに応えられる製品を送り出せたように思います。

しかしながらこの製品、別付部品の取り付けがなかなか面倒で、紛失なく仕上げるには、爪楊枝とラジオペンチor逆作用ピンセットが必須となります。
爪楊枝は、車体後部のハシゴと解放テコを外すために、先端をマイナスドライバー状に切削したり、部品取り付け穴が緩い時のゴム系接着剤塗布&余分な接着剤剥がし用に使用します。

ミニカーブレール対応のコンセプトを尊重し、後梁もミニカーブレール対応品に交換する過程で、キャブとタンクを外しますが、この部分はほぼ見えないにも関わらずディティールがモールドされております!分解して初めて気がつきました
30年前の同社から発売された、テンダードライブのC57を彷彿とさせる、執念の作り込みです。

エアホースや手すりは、ラジオペンチや逆作用ピンセットで部品を強く押さえ、穴にむかってジワジワ捻じ込んでいきます。軟質プラ自身の弾力ある素材もあり、結構この作業は苦戦すると思われます(部品を飛ばすことによる紛失も想定されますので、この部分は予備部品を多く入れて欲しかったところです)。
最近、KATOも別付部品が少なくなる傾向にあり、その方が望ましいように思われます。
なお、前面の解放テコステーは説明書に誤りがあり、逆方向に取り付けるものです。孔も自分の場合0.5mmでは径不足で、0.8ミリ径のドリルを使用して穴を開けました。
工作自体はピンバイスの刃を折らないように注意すれば難しいものではありませんが、説明書に書いていある通りには作れないことから、確かに解放テコステーの取り付けは上級者向きと言えます。

そんなわけで色々苦しみながらも完成。
ちなみに参考までにここまでの作業は、Nゲージ歴数十年の40代モデラーが、アルコール多量摂取の酩酊状態でちょうど1時間を要しました。
紛失部品は信号炎管1本。
同じく、一昨年発売になりましたKATOのC12と並べて見ます。
どちらもNゲージが出てから数十年の技術の進歩を反映して、手作業ではとても立ち至らないところまで細密に表現されており、大変満足できる製品です。
ちなみにC11はC12に比べて最高速度がかなり低く、重連運転を試して見ましたが、まともに走らせることは出来ませんでした。

そんなわけで、カーブ半径R140のミニミニレイアウトで試運転。
機関車の自重が軽いこともあり、ちょっと集電状況が悪いとやや神経質になるような気もしますが、実用上は全く問題ありません。
テンダー台車後ろの調整ネジで、走り出しの電圧と最高速度を調整出来ます。

あと50系客車も、側面方向幕が完全に埋まった姿で新規モールドされております。
特にオハ5011の車端部の1灯式テールランプが、大変セクシーで好ましいです。

4両で定価2万円強となりますが、大変満足できる製品です。
この姿のまま大事に遊びます。