青春18きっぷで乗り鉄の旅(仙山線・左沢線) ― 2024年09月04日 23:59
ブドウ狩りに行ったばかりですが、久しぶりにガッツリ乗り鉄がしたくなり、有休休暇をいただいて、1枚余ってしまった18きっぷを使って北に向かいました。
まずは宇都宮で駅弁を購入し、クロスシート車が確実に入る黒磯以北まで我慢。しかし世の中は18きっぷのシーズン中のためか乗客が多く、クロスシートは取れませんでした。黒磯で乗り換えた電車で、やむを得ずロングシートに座り那珂川を愛でながらいただきました。
その後も巡り合わせが悪く、結果的に宮城県の白石までこまめな乗り換えとロングシート旅が続きました。
白石でようやくガラガラの電車と汽車旅らしいクロスシートにありつき、仙台に向かいます。
仙台到着。ここからは今回の旅行の目的の1つだった仙山線に乗ります。
まずは仙台で憧れだった牛タン弁当を仕入れ、クロスシートの車内でいただきます。
作家の宮脇俊三をして「短編小説の傑作」と呼ばせた仙山線は、路線長が短いながらも急峻な峠越えがあり、車窓の見どころが多い路線です。
まず仙台を出発していきなり勾配を登り公園の緑をかすめて走ります。途中の愛子までは仙台都市圏で区間列車も多数出ているのですが、あたかも登山鉄道のようにグイグイと坂を登っていきます。仙台が思いの外山と海とが迫っている、神戸のような街であることを実感させされます。
愛子を過ぎて人里が疎になると、いよいよ山は深くなり渓谷美が続く車窓が広がります。その途中の、温泉がある作並到着。一部で話題の「赤い」駅名標もしっかり写真を撮りました。
さらに列車は山に分け入っていくところですが、戦前から電化されていた面白山のトンネルを過ぎる頃には昼食が体全体に廻ってきてついウトウト・・・山寺のあたりでは完全に寝ていました。そのままうつらうつらで山形県に入ります。
仙山線の終点は山形ですが、1個手前の北山形で降り、ここで今回の旅行のもう1つの目的、未乗だった左沢線に乗車します。左沢線は山形から寒河江を経由して左沢まで伸びる全長24kmのローカル線ですが、県庁がある山形市に直結していることから利用者は多く、ローカル線としては異例なことに朝夕は6両編成の列車が行き交います。
平日の午後3時で、山形からの帰りの利用者が多い左沢線の列車に乗り込みます。
途中の駅で少しずつ客を降ろしながら、40分かけて終点の左沢へ。駅に着いたら7分で折り返しの列車が出てしまうため、急いで駅舎の写真を撮ります。
この時点で午後4時10分。朝の6時から10時間かけて鈍行列車にガッツリ乗り通しでしたが、ここから帰り道。帰りは「帰る」という目的があり、行きに匹敵する8時間近くの鈍行の旅で、しかも乗る電車が全部終電と、大変「タイトな旅」になりました。
ともあれ、久しぶりに1日ガッツリ乗り鉄ができたので、満足です。。。
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