鬼怒電ものがたり'24-万博車とサステナ車両06(万博車の車体の工作)2024年12月11日 19:53

鬼怒電では、沿線近くの筑波研究学園都市で開催された科学万博に対応するべく、1980年代前半に「万博車」と呼ばれる新車を作った、という想定で1980年代のトレンドを盛り込んだ新車を作りました(メガネクイッ
という想定で、自宅に転がっていた鉄コレ121系の加工を開始しました。
写真は鉄道コレクション121系の側面切削状況
1980年代前半は、東急8400型に起源を持ち国鉄205系で普及し121系でも採用された東急車両的軽量ステンレスカーの技術がまだ開放されていなかったため、当時の新車はまだ普通鋼製だったと考えられます。
そのため軽量ステンレス車の特徴である側面ビードを、水研ぎでテュルテュルに削り落とします。
写真は121系加工中の状況

側面を2両分削り、削ってしまったステップ等をPlastructの細角棒で補ってあげます。
写真は工作が終わった121系改鬼怒電万博車の車体
これで鬼怒電万博車の車体は完成、前面はそのままのディティールとします。

鬼怒電ものがたり'24-万博車とサステナ車両05(屋上の工作)2024年12月04日 00:00

車体は何とかなりそうなので、屋上の工作に着手します。
屋根は離線防止の観点からクーラーを1個撤去してパンタグラフが増設された(伊豆急8000と同じ)という設定で工作を進めます。
クーラーは家にストックがあった東急7700のクーラーをそのまま流用します。
写真はパンタグラフ増設とクーラーを仮置きした状況

増設パンタグラフに空気を送り、増設パンタグラフから取った電気を床下に送る屋上配管は、0.3mm径プラ丸棒を使って捏造します。
写真は配管のディティールになるプラ丸棒を接着している状況
空気配管2本と電気配管1本とを屋上と妻板に這わせ、流し込み接着剤で固定。径の違いはともかく、それっぽく見えるようになりました。
写真は配管の接着が完了した状況

試しにパンタグラフ(伊豆急8000に倣い、菱形パンタグラフとシングルアームパンタグラフとを混用します)とクーラーとを載せて屋根の様子を見ると・・・パンタグラフのアームと配管とが干渉してしまい、ヒューズ箱が載せられません。。。どうしたものか考えます。
写真は屋上機器を取り付けた状況
なお、伊豆急8000に付いているような運転室上の小型クーラーは、寝台車用小型クーラーを縦に2個重ねて接着し、それっぽく再現します。

問題のパンタグラフと干渉する電気配管ですが、結局接着した配管を削って新たな位置に引き直しました。
写真は削って移設した電気配管の状況

鬼怒電ものがたり'24-万博車とサステナ車両04(東急9000車体表面の仕上げ)2024年12月01日 06:07

早いもので2024年ももう12月、最後の1ヶ月になってしまいました。正月の準備で慌ただしくなる前に、鬼怒電の工作を進めます。

パテ盛りの仕上がり具合をチェックするために、前面周りにピンクサーフェーサーを吹きました。
写真は車体表面の仕上げ状況確認のためピンクサーフェーサーを塗った状況
結果、パテが盛りきれておらず凹状になっている箇所を複数発見。再度パテ盛りを行います。
写真は車体凹部に再度パテ盛りを行った状況
乾燥後、パテを削りました。車体表面の切削仕上げには、爪楊枝の先に小さく切った紙ヤスリを貼った自作工具も使用します。
写真は車体表面の仕上げ削り状況
削り出し終了。今度こそ平滑になったかな〜?
写真は車体表面の削り出し終了状況

鬼怒電ものがたり'24-万博車とサステナ車両03(東急9000前面)2024年11月27日 04:38

余剰となり解体されたはずの東急9000の中間車を活用した設定の、鬼怒電サステナ車両の続きです。
前面を接着するため、元の車体キットの中間妻板および加工した前面パーツの裏側を平滑にヤスります。
写真は妻板及び前面パーツのヤスリ状況
本当は「元構体にそのまま前面を造り付けした」設定のため、中間妻板は切除して前面パーツに置き換えた方が寸法的には正しくなるのですが、模型としての強度を優先させるため、中間妻板の上から前面パーツをペタ貼りする構成としました。

初回の工作記事で課題になっていた「前面窓のはめ込み」については、検討の結果購入した前面窓パーツと前面窓の寸法が全く合わないことから断念。窓セル(エンドウのキャブロイド板を使用します)を前面パーツ裏面の凹モールドに貼り付ける構成で行くことにしました。
写真は前面窓パーツの仮嵌め状況

前面パーツを接着した後パテ盛し、余分なパテと寸法が合わないところ(前面パーツの方が若干大きいです)をヤスリで削り、運転台扉下の靴ずり(0.3mm角プラ棒)を接着して、生地完成とします。
写真は東急9000改の地方私鉄車両の車体
運転台周りの側板を張り替えた、JR205系のような先頭車改造車に見えますでしょうか。

鬼怒電ものがたり'24-万博車とサステナ車両02(東急9000運転台扉)2024年11月24日 04:41

中間車だけでは列車にならないので先頭車改造を進めます。

先頭車改造の方法は、国鉄時代末期の先頭車ユニットを作って元の車体にマルっと切り継ぎする工法もあります。しかし今回の作例の場合は、JR205系の先頭車改造のように、「運転台ユニットの切継」ではなく「元構体を活かして」運転台を作った、という設定で工作を進めます。

まずはプラ板で窓埋めを進めます。
写真は窓埋め状況
車体側面にツライチになるように接着したら、周囲をパテで埋めて平滑に仕上げます。
写真は側板の窓が埋まった状況

接着剤とパテが十分に乾いたら、乗務員扉をくり抜きます。
写真は乗務員扉をくり抜いた状況
その後、乗務員扉をくり抜いた断面をヤスリで整えます。

最後に、くり抜いた部分に手すり付き乗務員扉(タヴァサPN-442)を嵌め込んで瞬間接着剤で接着します。
写真は運転台扉の増設状況
いい感じに仕上がりました。