ヨーロッパを夢見て09-ロートルで往くローテンブルグへの道(9月25日AM) ― 2023年09月27日 01:34
明けて25日(月)、今日は妻の希望で行程に組み入れた、所謂ロマンチック街道沿いの観光都市ローテンブルグへの観光です。ローテンブルグへは、通常であればフランクフルトまたはヴュルツブルグからバスで行くのが一般的ですが、ジャーマンレールパスを手にした泥酔鉄道のことですので、当然特急とローカル列車を乗り継いで行くことにしました。
フランクフルトからヴュルツブルグへは、振り子式の高速列車ICE-Tウィーン行きがあてがわれました。
この列車はドイツ鉄道のナビアプリ「DBナビゲータ」によれば高い混雑率が想定されるとの事。列車はフランクフルト発車時点でかなりの混雑、空席を見つけることが出来ずやむなく食堂車に逃げ込み、相席で空席を見つけることが出来ました。
今回の旅行ではドイツ鉄道に数多く残る食堂車に乗ることが目的の1つでしたが、奇しくも旅行3日目に食堂車体験と相成りました。もっとも朝食はホテルでたくさん摂ってきたため、今回は車内での食事は自重、飲み物だけにしました。しかしながらドイツの物価におけるビールの地位は謎なところがあり、コーヒーやコーラと同額、場合によってはそれ以下の額になっております。
そんな訳でまだ朝ですがビールでProsit!もうこれは完璧なビールクズですね。
食堂車で相席になった中東系の乗客(列車を乗り継いでプラハに行く模様)と、拙い英語でいろんな会話をしているうちに、列車は振り子を効かせながら1時間強でヴュルツブルグに到着。
ここで接続時間10分でRE80号線と呼ばれるローカル列車に乗り換えます。期待しないで待っていたら、何やら古臭い列車がホームに近づいてきます。
こ、これは・・・紛れもなき旧西ドイツの万能機関車111型ではないですか!26年前にドイツに行った時は主力機関車として活躍していたものの、ここ数年で一気に淘汰が進み、今回の旅行で見かけることはあまり期待していませんでした。しかしながら思わぬ形での再会に歓喜。
しかも、機関車につながっている客車は、2階建客車は2階の窓が曲面ガラスになっていない旧東ドイツ製だったり、平屋の客車は手で開けるドアだったり(これもよくよく見てみたら旧東ドイツ製)、マニアの目は欺けない珍品揃いです。40年以上前の機関車に東ドイツの客車、見かけは正直ボロいですが、まさにロートル最後の輝きです。
早速2階建客車の2階部分に乗車。内装は更新されており小ざっぱりしており、動力も機関車列車であることから静かであり、冷房が無いことを除けば快適そのものの列車であることがまた嬉しいです。
ヴュルツブルグから南に1時間ほど行ったスタイナハという街で列車を乗り換え、2両編成のワンマン列車でローテンブルグに向かいます。車内は地元の人と観光客とが半々で20数人程度の乗車率。日本のローカル線と何ら変わりありません。
ローテンブルグ観光を終え、フランクフルトに戻ります。スタイナハ駅の反対側のホームに入ってきたのは、やはり東ドイツ製の旧型2階建客車。運転台付きの車両は2階の窓が曲面ガラスになっておりますが、飾り気のない運転台デザインから共産圏臭が漂ってきます。これは何でもスイスの技術でより近代的な車両を試作した時の車両の模様です。
さて自分が乗るヴュルツブルグ行きの列車は何が来るか期待でワクワクしていたところ、来たのは最新型の2階建電車でした。これには思わずガッカリ。空調の効いた快適な車両が来るのにガッカリとは何事かと地元の人に怒られそうですが、やはり帰りも旧型の列車に乗りたいと思いました。
で、ヴュルツブルグに到着。ここでは接続が悪く、乗り換えに40分程度の待ち時間が発生するため、駅前や駅ナカで時間を潰してから(市内観光するにはちょっと時間が短い)、フランクフルトに戻る高速列車ICEを待っていましたが、今日に限って運休、代走のICEが少し遅れて入ってきました。
こちらはICE4と呼ばれる最新型の電車特急ですが、何故か前作のICE3よりも最高速度が抑えられており(日本の700系新幹線みたいです)、その影響で遅れが出たみたいです。
こちらは編成が長いことから客室も空いております。今までの遅れを取り戻すべく列車は走りましたが、フランクフルト到着前にダイヤ乱れの影響をさらに受け、結果的にフランクフルト到着が15分ほど遅れてしまいました。
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