ヨーロッパを夢見て07-興奮のドイツ鉄道とフランクフルト中央駅(9月24日AM)2023年09月25日 06:36

さて、フランクフルトに到着しました・・・が。
始まる前からクライマックスでした。
写真はフランクフルト中央駅

その前に、まず昨日の記事の続きから。フランクフルトに着いてから、まずは空港駅から中央駅に向かわなければなりません。
今回乗ったベトナム航空はフランクフルト空港の第二ターミナルに到着しますので、到着したら「Terminal1」に向かってエスカレーターを上に登っていきます。その後「スカイライン」と呼ばれる新交通システムに乗車し、数分で第1ターミナルに着きます。着いたら「S・T」の案内に向けて歩いていきます。Sバーンを含む近距離列車はS、ICEを含む長距離列車はTが目印です。
次に躊躇するのはフランクフルト市内方面行きの列車の切符の買い方。「RMV」と書かれた緑色の券売機(フランクフルト公共交通共通乗車券)で片道券・1日券とも購入可能(クレジットカードや英語表記が使用可能なので購入は難しくないはず)ですが、博物館等の入場料金が割引になる「フランクフルト・カード」はWeb購入の方が割安なので日本で購入しておいた方が良いです(フランクフルト空港でフランクフルト・カードを購入しようとしたら「中央駅で購入」と案内され、片道切符を余計に買うことになった)。
写真はフランクフルト公共交通共通乗車券の券売機と空港市内片道切符
最後にもう1点。2023年9月時点でフランクフルト中央駅は工事中で、中央駅入口から入って向かって左側の観光案内所(フランクフルト・カードの購入その他不明点の質問)は、2023年9月現在工事のため看板が隠れていて分かりにくくなっています。営業自体は駅構内の元の場所で営業しているので注意が必要です。
写真はフランクフルト中央駅の観光案内所。囲いがされているが営業中

前置きが長くなりましたが、フランクフルト空港駅で電車を待っているとSバーン(近距離電車)の電車がホームに入ってきます。
写真はフランクフルトSバーン
特急・急行よりも近距離電車が好きな自分にとって、この「最初に乗るSバーン」は大変思い入れのある列車で、初めて海外旅行に行った1997年9月のドイツ旅行で乗った空港から市内行きのSバーンを思い出し、思わず胸が熱くなってきます。
あの時から車両は入れ替わって近代化されているものの、あの時と同じ滑るような走りで4駅先のフランクフルト中央駅に到着します。

そのフランクフルト中央駅。興奮の風景が眼前に広がります。
写真はフランクフルト中央駅に停車するイタリアの特急列車
Sバーンの地下ホームから上がって地上に着いた瞬間、イタリアからの特急電車がホームに休んでおり、ヨーロッパに来た感が全身にこみ上げてきます。さらにホームを出入りする長距離・近距離・国鉄・私鉄問わないの数多に及ぶ列車。
ヨーロッパの鉄道は在来線と新幹線(高速鉄道)が同じ駅の同じホームを共用するので、日本のそれとは異なり昔ながらの「長旅を走る列車が醸し出す昔からの旅情のようなもの」が香り強く感じられます。トレインシェッドと呼ばれる駅全体を覆う古くて高い屋根も相まって、もうそれだけでノックダウン。お弁当を持って1日居ても退屈する暇がありません。
写真はドイツの高速列車ICE1
ただ、26年前と異なり列車は機関車+客車の構成からより効率的な動力分散型列車が主体となり、しかも近距離列車は入札により私鉄運営の路線も増えていることから、その点では時代の進歩とそれに伴う凡庸化が感じられなくもありません。
そんな昔を懐かしむ感情に浸りかけたその瞬間、ホームには懐かしいコンテナスタイルの武骨な電気機関車が!
この顔は紛れもない東ドイツ製造の、26年前は統一ドイツ全土のローカル輸送を担っていた機関車が入線!現在は112型・114型として少数が残る機関車の登場に、もう、もう、ダメ。おまる大決壊です。
写真は旧東ドイツ製の114型電気機関車

この日の朝食は駅ナカのパン屋のプレッシェルとマクドナルドのホットコーヒーを駅構内で頬張りましたが、出入りする列車をオカズにしての朝食は最高でした。
写真は24日の朝食のプレッツェル