常磐線103系マト7補完計画01-着工、そして着工が伸びた理由2025年06月15日 06:00

新シリーズです。
10年以上前に作った、常磐線103系で最後まで残ったマト7編成。実車は10両編成ですが、この時は5両しか作っておりませんでした。ほぼ同時期に作ったマト31編成と組み合わせた10両編成で遊んでいました。
写真は2014年に作った常磐線103系10両
本当は客室窓がユニットサッシではない中間車がもう5両いるのですが、この5両が曲者で、ドアが全てHゴムの無い金属押さえ窓です。

金属押さえ窓自体は私の大好物で、115系とかクハ401とか東武8000系とか、車体側にモールドされたHゴムを削ることで表現した作例が多数あります。
しかしこと103系前期型に限って言えば、窓がはめ込み式ではないKATOのKOKUDEN以外は全てHゴムが窓ガラス側に表現されており、この技法が使えません。必然的にクハ103-274でやったようなサードパーティ製の金属押さえ扉に交換する工法となります。
写真はサードパーティ製の金属押さえ扉

あれから10年強。いつかは作りたいと思い、チマチマ車体キット(グリーンマックスのHQEキット)やら部品やらを調達してきたので、材料は揃っています。
写真は103系中間車の部品
しかし前回の工作でたった1両なのに手こずったドアの交換を5両・・・気が遠くなってきます。

ですが、これを乗り越えないと大迫力の103系15両編成は手に入りません。
という訳で103系中間車の工作開始。

まずは仙石線にしようと思い途中で放棄した中間車2両の塗装落としからです。
写真は103系中間車の塗装落とし状況
いつものようにIPAに漬け込み、塗膜が浮いたところで古歯ブラシで擦って塗装を落とします。
写真は103系中間車の塗装落とし状況

クモハ52から優美な流線型気動車を捏造する07-下地塗りと再仕上げ2025年06月14日 06:38

下地塗装として、ピンクサーフェーサーをエアブラシで塗りました。
写真は下地塗装の状況
塗ってみて実感、パテ盛り削りの再仕上げの予感しかしません。。。

塗りあがった車体をつぶさに観察すると、やっぱりパテの肉痩せや平滑化不足による凹凸、棒ヤスリ削りで生じた傷が埋まっていない等の仕上げ漏れが多数発覚。いつもの事ですが、うまくいかないものです。
そのため、仕上げ漏れ箇所を中心に再度パテ盛りをします。
写真は仕上げ漏れ箇所への再パテ盛り状況

パテが乾いてから再度車体を紙ヤスリでゴリゴリ水研ぎします。
写真は仕上げ漏れ箇所の再仕上げ状況
今度こそ下塗りして大丈夫かな???

という訳で再下塗りを執行しました。
写真は車体の再下塗り状況
このまま塗装が乾くのを待ちます。

クモハ52から優美な流線型気動車を捏造する06-オトモとなる湘南顔の工作2025年06月11日 06:12

今回の流電改気動車にはモチーフになった車両がいます。古い鉄道模型趣味誌の1993年1月号(通巻566号)の「流線型気動車集合」 で、小林信夫氏がペーパーでこさえた16番の流線型気動車達です。
写真は鉄道模型趣味566号
その記事の巻末に、「キハ04の車体に流電の前面を切り継いだスマートな流線型気動車」のイラストが載っており、その記事に感銘を受けて工作を始めました。
同記事では、流線型気動車達に合わせて湘南顔の気動車もおり、こちらにも感銘を受けたので、ストックしていた岡山臨港の気動車も流電改気動車のオトモに工作を進めることにします。

まず車体の分解。窓ガラスがキッチリ嵌っているため、分解は手こずりました。
写真は岡山臨港気動車の分解状況
車体を分解したら、湘南顔でない方の運転台窓やライト類を埋めます。埋めた後はパテを盛って整形します。
写真は運転台やライト類の窓埋め状況

実車(夕張→岡山臨港)は、運転席部分の乗務員扉がありませんが、この形態は個人的にあまり好みでない(やっぱり乗務員室には乗務員扉が完備していないと・・・)ので、運転台部分の窓を切り広げてくり抜き、余っていたタヴァサの乗務員扉パーツを接着します。
写真は乗務員扉を増設した状況

クモハ52から優美な流線型気動車を捏造する05-車体の箱組みと削り込み2025年06月08日 07:24

流電改気動車の続き。
車体と屋根とを400番の紙ヤスリで水研ぎして平滑にします。
写真は車体の水研ぎ完了状況

その後、車体の箱組。
細い車体幅を確実に出すため、通常よくやる側面と前面/妻板をL字状に組んでから屋根を嵌め込む工法ではなく、最初に屋根と側面とを固定します。
写真は屋根と側板との固定状況
その後、前面を固定します。側面と屋根板を規定寸法より細く接着していることから、前面はちゃんと嵌まりません。後で削って調整するので、これでいいのです。
写真は前面と側面・屋根との固定状況
上から見るとこんな感じ。前面で成形されている屋根幅に対し、1~2mm(実車寸法で15〜30cm)ほど側板・屋根が細く接着されており、ちゃんと細長い気動車車体に組めているのが分かります。
写真は屋根から見た前面と側面・屋根との固定状況

その後、前面と屋根との接着面に発生した隙間にパテを流し込んで埋めます。今回は余っていた光硬化パテを使用しました。
写真は光硬化パテの流し込み状況
接着剤と光硬化パテをしっかり乾燥させ、再び車体の継ぎ目やパテの盛り上がり箇所を400番の紙ヤスリで水研ぎします。合わせて前面の方向板受けやステップも削ってしまいます。
写真は400番紙ヤスリによる車体削りの完了状況
魚雷というかなんというか微妙な流線型に仕上がりました。
これで車体の削り込みは完了。この後、仕上がり状況確認のためにサーフェーサーを塗ります。

トミックス国鉄401系の整備(一話完結)2025年06月07日 13:30

今年2月に購入したトミックスの国鉄401系。
そのままでも大満足の素晴らしい製品で、長らく買ったまま放置していましたが、購入時に工作していた415系7両が完成したこともあり手が空いたので、同じレベルに仕上がるよう、整備を開始します。
写真は今年2月に発売されたトミックスの国鉄401系模型

分解した後(本当は分解する前の方が望ましい)行うインレタ入れ(K554編成を選択)と並行して、2Hのシャープペンシルで戸当たりゴムの色入れをします。
写真は2Hのシャープペンで戸当たりゴムの色入れをしている状況
白い車体に戸当たりゴムの色が入ると、だいぶイケメンになります。
写真は戸当たりゴムの色入れとインレタが入った状況
また、模型付属のインレタではオミットされているドアコック印、エンド表記、及び妻面の検査表記も、過去の403/415系作例に倣って、くろま屋のインレタで再現します。
写真は妻面検査表記のインレタ貼付状況

インレタ類の貼付が終わったら、車体に半艶クリアーを吹いて表面保護。同時に屋根にねずみ色1号を、屋上機器に灰色9号を吹きます。
写真は車体と屋上の塗装状況
パンタグラフ周りの碍子に艶消ホワイトと、高圧線にカッパーを色入れしたら、営団7000系用車番デカールを並べ直して屋上の高圧遮断器に編成番号を入れます。
写真は屋上機器への色入れ状況
これらが乾いたら屋上全体に艶消しクリアーを吹きます。

塗料が乾燥するまでの間に室内の色入れ。
室内の床部分をエナメル系のニュートラルグレーで、室内灯支え部分のパーツを艶消ブラックで塗装します。
写真は室内の塗装状況
合わせて前面ライトユニットに設置されている列車番号票もシールで再現します。シールは製品付属品ではなく富士川車輌工業製を使用。
写真はシールによる列車番号再現状況
列車番号は短編成でもサマになる、常磐線から水戸線へ直通する2740Mを選びました。

これらが乾いたら、元通り車体を組み立て、製品状態ではついていなかった各種オプションパーツを取り付けて完成です。
写真はトミックス401系の整備完了状況
JRマークのない国鉄時代の4両編成ですが、国鉄時代の急行・特急と組み合わせても似合う短編成が出来上がりました。
写真はトミックス401系の整備完了状況