関西超弾丸行03-京都へ、市バスを見に。2016年02月13日 09:44

大阪でバスを降りて大阪駅に行き、色が薄いながらもしっかり味の付いている関西風うどんで朝食。あまり太くなくコシもそこそこなので、朝向きの優しい味です。
大阪駅でUSJに行く妻と別行動。どこに行くか迷っていましたが、結局当初考えていた和歌山方面には行かず、東海道線で京都に向かうことにしました。
大阪駅と快速電車
大阪駅といえば大きい屋根ですね。ヨーロッパの駅のドームを大袈裟にした感じで、自分は好きです。

乗った快速電車よりも、後から来る新快速の方が先に京都に着くということなので、新大阪で乗り換え。
新快速といえば、急行や特急みたいな快適な転換クロスシートで有名ですが、自分がこれに乗るときは大体一番前でかぶりついており、実はあまりその恩恵には浴していません。
京都の手前で、大阪から乗った快速電車を追い越して行きます。

30分ほどで京都着。
京都駅といえば、まず大胆なデザインとボリュームで、景観問題にもなった京都駅の建物でしょう。
しかしこの駅、中央改札を出るとすぐ先が特急/急行乗り場の広い0番ホームが広がっており、外壁などの建材や調度品が今風に入れ替わっただけで、昔ながらの「駅!」という感じが漂っています。
駅入り口から改札を経るだけで階段も何もなくすぐホームが広がっている、駅ビルになった駅ではなかなかこう言う光景は見られず、自分が京都駅の建物を嫌いになれない理由(むしろ好き)のひとつです。

さてさてお目当は京都市バス。
公営交通にしては珍しく、20年以上の古いバスも複数残っていると聞きつけてやってきました。
大学の時も、鉄道研究会の自由テーマで「バスのメーカーの見分け方」なる冊子を作った時、当時は京都が東限だった西日本車体工業(今は廃業しました)のバスの取材で来て、全メーカー×2世代が揃った、そのラインナップに腰を抜かしたものです。

あれから20年、当時最新型のバスもかろうじで残っているみたいでしたが、残念ながら遭遇できず。(それでも、ナンバーが「京都22」で始まる古いバスは複数見かけました。咄嗟で写真は撮れませんでしたが、確か「6514」と「6515」だったような。。。)

しかし、「西工」と言われた西日本車体工業のバスのラインナップの豊かさは昔以上、バス車両の使用年数がさらに伸びたこともあり、全メーカー×2世代以上が揃っており、何がどうなっているのか頭の中で整理するよりも早くバスが通過していきます。
正直これを撮りたくて京都に来たのですが、目の前に展開される風景が想像を上回っており、写真すら満足に撮れませんでした。
写真上がいすゞまたは日野、(中型トラック用エンジン搭載のLV/KV234系)、写真下がUD(2004年式のUA272系)です。
20年前は、バスに乗るエンジンも昔からのエンジンがそのまま進化しており、各メーカーで大まかなルーバーの開き方の傾向が統一されており(時代の変化に伴い、少しずつ開口部が減っていった)なんとなくわかりやすかったのですが、それ以降のバス市場の縮小に伴うOEMの進行、排気ガス規制の厳しさによるダウンサイジング等エンジンの非連続的な進化により、昔からの「傾向」も全く読めなくなってしまいました。

もっとも、バスファン的視点はなく観光で使用する場合は比較的わかりやすく、「観光客が行列している路線に乗れば良い」です。

もう少し細かく言えば、京都の街や道路は碁盤の目に沿って整備されており、バスもそれ沿いに走っていることによる「わかりやすさ」があると思います。
京都駅から出る幹線バスはどの通りを北上していくか、イメージカラーごとに分かれています。また、東西方向の通りは北から「一条、二条、三条、・・・」と振られており、京都駅から北上するバスの停留所が「○○条」であればどのあたりまで北上したか掴めるようになっています。
その原則をつかんでいれば、途中「碁盤の目のどの辺にいるのか」、土地感のない観光客でも走るバスの車内でもなんとなく感覚で分かるように思います。


意気込みに反して、今回乗ったバスは京都駅から都の西端を走る205番の1路線だけ(1日券をフイにしました。。。)でしたが、それでも久しぶりに「ゾクゾク感」を感じました。
ちなみに今回乗ったのが写真上のバス(UD)、車体は同じでもシャシーメーカーが異なるのが写真下のバス(いすゞ)です。見た目も製造時期もほぼ同じ車体ですが、どこが違うでしょうか??