ありがとう415系2016年03月26日 07:22

今日のJRグループダイヤ改正で、北海道新幹線の開業をはじめてとした新しい列車が多くデビューしました。
その一方でダイヤ改正に合わせて廃止された列車や車両も多く見られました。特に自分にとって印象が深いのが、地元茨城を走っていた415系交直流電車の引退。
今回引退するステンレス車も1986年のデビューしてから30年間、茨城の鉄道シーンに欠かせない名脇役として走り続けていました。

あまり「葬式厨」みたいな真似はしたくないですが、自分にとっても小さい時からずっと見てきた車両で、とてもとても思い入れが深いので、最後はきっちり見送りたいと思いました。
ありがとう415系

しかし、昨日のブログでも触れましたが、常磐線ではダイヤ改正の前日は、翌日から使用する車両を送り込むための運用の差し替えが多発。今回も昼休みにネットを見ていると所定では415系で運転される列車が次々と差し替えられ、高萩の留置線に続々と追い出されていきました。
正直、昼の時点では暗くなってから運転される415系はいないと思っていました。昨日のうちに乗っておいてよかった。しかし、退勤前にネットを確認したところ、最終の勝田行きとなる小山22時13分発の779M電車は所定のまま415系で運転されているとの情報を手に入れ、そのまま帰り道に小山で水戸線乗り換え。所定では415系で運転されるはずだった電車の乗り換え、川島駅に向かいます。
川島駅
鬼怒川の鉄橋を渡った川島駅で折り返します。足元の青い乗車位置目標も、すでに4ドア電車用に張り替えが完了していました。(手前に正方形で3ドア用乗車位置目標が貼ってあった跡がある)

折り返しの電車は415系。最終ロットのK543編成でした。
最後は最も415系らしいところに乗りたいと思い、床下の変圧系から出るかすかな唸り音と交直切替時に屋根の動作音を楽しめるモハ414に乗車。
20分足らずでしたが、小田林〜小山の交直切り替えも含めて堪能しました。

小山駅で、改めて車両の写真を撮影。
当時生産された211系電車とともに、中距離型電車を一から再設計した、シンプルで癖のない車体が与えられています。技術上/運用上の都合で、機器周りは在来の415系電車と共通化が図られ旧世代の機器が与えられていましたが、それが彼らの寿命を縮めることになってしまいました。
ステンレスの車体は、最後まで割ときれいな銀色を保っており、実車齢以上に「早すぎる引退」を印象づけてしまったのは、なんとも皮肉なことです。

最終列車だからでしょうか。
手製のボードを掲げて乗るファンと思われる乗客も見られました。
それでも昨今話題になるファンの殺到もなく、静かな最終列車の旅立ちとなりました。

定刻22時13分。普段は鳴らさないホイッスルを一声鳴らして、しずしずと最終勝田行きは小山駅を離れます。
特別な車内放送もなく、いつも通りの交直切り替えをこなして、山も谷も無い水戸線を象徴するかのように淡々と走る最後の旅路でした。
折り返し列車の都合もあり、15分ほど東へ向かった東結城で下車。
自分を下ろした列車は、さらに東に広がる暗闇に向けて、鬼怒川の鉄橋を渡る音を響かせて走り去って行きました。

やはり自分の育ってきた時代とシンクロし、自分が鉄道好きだからその人格形成にも影響を与えてきた車両の引退は、感慨深いものがあります。
ありがとう415系。