取材してきました(分岐モジュールの工作03)2009年02月01日 23:34

下今市界隈

分岐レイアウトモジュールを作るにあたり、同じくモジュール製作中の仲間に倣って、モデルを取材してきました。

モデルは下今市。しかし…

モデルにしたのは東武の下今市。東武日光線から右に会津に通じる東武鬼怒川線が分岐し、大谷川を直角に渡るため急カーブを描いています。仲間の東武電車をはじめ、かなり色々な車両に似合う風景ですので、採用することにしました
もっとも、実物は駅構内のホームの横から分岐しており(写真1)、それ以前に鬼怒川線は単線(写真2)ですので、考えているレイアウトプランとはまったく相容れない構造になってしまいます。そもそも東武本線自体駅を出たらすぐ25パーミルの急勾配で日光に向かうところから再現出来ないのですが・・・(写真3)。
いろいろ調べたのですが、本線と分岐線とで直通を前提として、本線から右に生え、「必然性に迫られて」急カーブを描く例自体があんまり無いみたいです(この他、実物の例でピンと来たのは・・・京急川崎の大師線と本線連絡線の分岐くらいです)。前回作った折本駅が何もかもうまく逝き過ぎた代償でしょうか。。。

地形の再現と割り切り

写真3をご覧頂ければと思うのですが、この界隈はもとの地盤に対して盛り土をして線路を高い位置に設置していますが、これを高さが決まっているレイアウトモジュールで再現するのは結構大変です。通常であれば、鉄道模型のレイアウトやモジュールは枠状に組んだ台枠の上に合板を貼って、その上に線路を引いたり山を作ったりします。台枠や線路よりも低いところは、合板を台枠の下に貼り、線路は合板から脚を立てて再現する技法が考えられます(構造採用例)。しかし、その台枠は昨日一部作ってしまいました・・・。そのため、地形の再現も割り切ることにしました。

鬼怒川線:下今市〜大谷川橋りょう

割り切ってばかりですが、下今市駅〜大谷川橋りょうの間の急カーブ周辺を、それっぽく見えるよう作るため、実物の写真を何枚か撮ってきました。
(写真4〜6)鬼怒川線の急カーブを北から撮ります。カーブ部分は盛り土構造になっており、分岐してすぐの部分には工事関係のプレハブが建っています。鉄道関係の施設といえば、分岐部(写真1)にはちょうど変電所がありますね。
大谷川鉄橋を渡る手前にある、幹線市道のアンダー(写真7〜8)と生活道路のアンダー(写真9)。幹線市道は、ちょうど地盤を掘り込むように東武鬼怒川線をくぐっており、高さを稼ぐために東武鬼怒川線の橋も下路式ガーター(橋げたが線路よりも高い箇所にある。コストがかさむため採用例はあまり多くない)になっています。住宅も、東京への通勤圏から離れたところあるものの駅に近い便利なところですので戸建てがパラパラ建っています。生活道路のアンダーは鉄橋ではなくコンクリート製のボックス構造になっています。


さて、どれだけそれっぽいものを作ることが出来るか・・・

定額給付金¥12,002009年02月05日 21:53

今日ネットで見ていて気になったページから。

「夫は30代半ばで現在年収1000万です。個人的には特に経済力があるとは思いません。」
自分は同じくらいの年齢で年収500万ですので「経済力は無い」ですね。その癖、鉄道模型を買い続けたり車を持ち続けたりスポーツクラブに通ったり家で酒呑んだりで、極端に言うと「金を浪費」しています。

そんな財政状況ですので、近々支給される「定額給付金¥12,00」(誰が言い出したかには目を瞑って)楽しみに待っています。(ソースは微笑ましい誤字を噛ましてくれた2ちゃん鉄道模型板当該スレ)
定額給付金が支給されたら、その趣旨に従い貯蓄などには廻さず、普段見向きもしない、ちょっといい私服やちょっといい靴にパーッと突っ込んで、自分も幸せになりつつ景気浮揚に貢献しようと考えています。
早く支給されないかな〜
(電車のオモチャに金を突っ込みつつ衣服を定額給付金に頼るあたり、金の使い道を誤っているという突っ込みは、的確過ぎるので却下)

全然まとまりの無い記事ですが、最初に示したリンク先から、自分が深く共感した記述を引用して、締めとします。

そして、そういった彼ら富裕層(自分は裕福だと思っていない)が消費せずに貯蓄に走ることで、経済が停滞してしまうという現実。
「宵越しの金」は、マスコミがよく言う「百年に一度の苦境」を脱するという点で、あんまり持ってちゃいけないと思います。

ベースの製作と線路の敷設(分岐モジュールの製作04)2009年02月07日 21:35

分岐モジュールの線路固定

平日は疲れて作業にならないのと音が出るので工作できませんので、休みの日にモジュールの製作を続けています。

ベースの工作

前回の工作で時間切れになった、分岐部のモジュールを作ります。取材の結果、現地は結構複雑な地形、それも土地が線路面より低い位置にある模様ですので、これを表現できるようベースボードの下側に合板を張りました。線路の部分は合板の上に角材・ベニヤを貼って路盤を作ります。(写真左上)

カントと線路の固定

曲線部の線路は、固定に先だってカーブをスムーズに通過できるように作られたカントを表現します。カントはカント付き線路の場合3.5度〜4度で再現されています。そのためにはトミックス線路の道床外側で1.1〜1.2mm嵩上げされれば良いのですが、カントがもう少し派手に表現されるよう、道床外側に線路下に敷いた1mmのコルク板をもう2枚張り重ね、線路を釘でしっかり固定することで約1.5mm弱のカントを表現するようにしました。複線間隔は、複線架線柱のベースで保持(写真左下)

で、今日はベースにひととおり線路を固定するところまで進めました(写真右)。ベース間の線路については明日以降の課題になります。

接続部の処理(分岐モジュール05)2009年02月08日 19:47

今日も家に籠って工作です。分割式のレイアウトモジュールですが、分割部分の線路は1mm厚のプラ板に接続用の線路を貼り、2本一体で取付られるようにします(写真左上)。こちらの線路もカーブの外側にプラスチック片を充ててカントを表現します(写真右上)。

で、とりあえず線路を組んでみるとこんな感じです。地形の工作はこれからですが、手持ちの建物を置いてイメージを掴んでみました(写真下)。

グリーンマックスの住宅(分岐モジュールの製作06)2009年02月10日 22:23

小林信夫のイラストパッケージ

今週の月・火と仕事でトラブルになりかけ、すんでのところでピンチを回避することができました。帰ってきてからもグッタリで工作は捗りませんでした。

日曜日の更新でレイアウトモジュールの全容が明らかになりましたが、建物のストックが足りません。で、引っ張り出してきたのが小林信夫氏の味のあるイラストが眩しい(写真上)、グリーンマックスのキット。ジオタウンや建物コレクションが充実する以前から安定して市場に供給され続けてきた、ちょっと古くて狭い住宅・商店のキットです。自分も固定式レイアウト最初に作ったレイアウトモジュールで愛用しました。

このキットは住宅と商店と2種類ありますが、商店は住宅の前面がお店風の面構えになっており様々なパーツが付いている構成になっております。
で、住宅部分のパネルはいろいろバリエーションがあり(窓の配置とかドアの形状とか)、それらを組み合わせて様々な住宅を造ることができる他、1階部分と2階部分を切り出して平屋の建物にしたり2棟を組み合わせて長屋風にしたりすることも出来ます(写真下)。間取りをいろいろ想像しながらできるだけ単純にならないよう組み立てたり、屋根も製品の屋根だけではなくて他から引っ張ってきたり、古いキットですがかなり味わい尽くせる作りになっています。