CKC新年会@レールパル351-1日目2015年01月12日 08:09

土日でCKCモデラーズ倶楽部の新年会に行ってきました。
場所は山梨県富士川町の「レール・パル351」。山梨県内有数の鉄道模型専門店のみならず、店内にある大レンタルレイアウトで思いっきり模型を走らせることが出来ます。
お店はこんな感じ。国道沿いの一軒家です。JR東日本のワゴンが停まっていますが、これは例の「本職もつい立ち寄・・・」ではなく、ちょうど主催の団体列車の打ち合わせの受付をこの日にしていたためです。
レンタルレイアウトはこんな感じ。奥かた見たところで、奥の方はあまり風景は作られていませんが、正面はすごく丁寧に風景が作られています。
一軒家の作業室をぶち抜いた大スペースに8線あり、いまなお絶賛工事中です。これが全部できると、線路延長が1,351mになるとか。

ともあれ、冬装備完備の自車で、会長・副会長を乗せて山梨へ。途中、雪をかぶった富士山が見えました。

午後1時、全線貸切の予約の時間になり運転開始です。
まずはお誕生日席のような9番線・10番線をレンタル。ここは、配置の都合で駅とヤードが他の人とかぶらない場所に設けられています。
そこで、他メンバーの空気を読まず、国籍も全く違うドイツ型の車両を駅いっぱいに並べました。
存在感ある赤い機関車ですが、ここまで勢揃いするとすばらしく壮観です。

後ろの習字は、このお店が書道用品店も兼ねているため、作品の展示です。

9番線・10番線の線路の奥の方は、クラシカルな複線ガーダー橋になっており、渓谷を一跨ぎしています。
ここで通りかかる様々な列車を撮影。上から「425形ローカル電車と103形電気機関車牽引のオリエント急行のすれ違い」「142形電気機関車牽引のローカル列車と141形電気機関車牽引の2階建快速列車のすれ違い」「103形電気機関車牽引のオリエント急行」です。

引き続き、101形電気機関車が押す特急列車を運転。機関車は一番最後に連結され、列車全体を押し出します。コントロールするのは、写真下の制御客車。編成中程には、日本ではもう絶滅寸前の食堂車も連結されています。

1時間半ほど運転して場所交換。こんどは正面の4番線に移動します。
ここでは、国鉄交直流機関車を中心に遊びました。
まずは、EF80とC58の重連。昭和42年3月の水戸線電化開業に先立つ移行期の列車の雰囲気を再現したものです(実際には昭和42年1月までは電気機関車+蒸気機関車、暖房方式が切り替えられた2月よりEF80単独運転です。家に帰って調べてみて気がつきました)
気をとりなおして、EF81とEF80を並べてみます。同じような形のローズピンクの機関車が並ぶと、なかなか壮観です。
81号機も、一昨年購入してからずっと放置ですので、なんとか今年にはお召し列車仕様に作り上げたいところです。

早速列車を引かせてみます。写真上はEF81 81がく国鉄時代のコンテナ列車。
写真中は関門トンネル用ステンレス製のEF81 301が牽きスユニ60以下が付き従う引く水戸線の客車列車、写真下はEF80 63が牽く「安中貨物」です。
機関車列車の魅力は、同じような機関車でも、細かくみれば微妙に違った表情であり、従う列車はそのままでも機関車を交換するだけで、列車の「個性」が出てくるように思います。

さらに1時間半経過。こんどはまた河岸を変えて3番線に移動。この路線では電車中心に遊びました。
「はまかいじ」仕様に改造した185系特急電車ですが、レイアウト内に設けられた山梨交通バスの車庫脇をかすめて走る様子がサマになっています。

ここでは、整備が終わったE531系フル編成を出して遊びました。
編成にすると1m〜2mにもなるフル編成ですが、これがスッポリ納まるレンタルレイアウトが各所に出来たことで、鉄道模型もフル編成で遊ぶ遊びかたの魅力が広くなったように思います。
また、中央線ということで、EF64重連牽引のタンク列車も出しました。古い製品でモーター音も煩いのですが、力強く走って行きます。
さらに、地方都市ならではショッピングセンターもレイアウトの風景として整備されており、この前を「はまかいじ」が通過して行くのをうっとり眺めつつ、本日の運転は終了。

5時間に渡り、少なくとも100両以上の車両をガッツリと走らせ、大満足のまま宿に移動します。

(写真上)まずは夕食の席で乾杯です。ビールが美味しい。。。
(写真中)部屋に戻り、2次会。会長のシュウマイ芸です。見事です。
(写真下)シュウマイの食が進んだところで、製作中のミニレイアウトをテーブルに出します。例年のCKC泊まりオフ会では、22時頃まで模型の運転をしている事が多かったのですが、今回は18時に店を出ることになり、夜が長いと思い持参したものです。
レイアウト内をバスコレがクルクル走り回るのが喜ばれ、作って良かったと思います。

(続く)

CKC新年会@レール・パル351-2日目(完)2015年01月13日 04:30

泊まりがけの新年会、宿は富士川を渡って対岸の「ホテルニューオオギ」に泊まりました。
実は、レール・パル351でのレンタルレイアウトプランでは、ここホテルニューオオギの宿泊も込みのプランもあります(これを使いました)。

その訳は・・・
いま流行りのトレインビュー!
目の前の25パーミルの急勾配を、身延線の電車が駆け上がって行く様が部屋の窓から楽しめます。
(それにしても身延線、線路が旧型国電の頃の写真よりもだいぶ頑丈になったような気がしますが、レールを太く高く大きいレールにして、屋根がトンネルに引っかかる事は無いのでしょうか?)

朝10時にレールパル入り。朝一番の運転では、4番線をあてがわれましたので、早速車両を並べます。
今回は、北斗星とオリエント急行を牽く機関車にヘッドマークを装着!40年の鉄道模型人生で、はじめてかそれに近いくらいの経験です。
KATOの磁石付クイックヘッドマークを(北斗星はEF510の分売パーツ、オリエント急行は製品付属品)、適度な寸法に切った両面テープで貼っただけですが、(ヘタするとナンバーが外れるくらい)それでも十分な強度で取り付きます。
いままで、ヘッドマークを綺麗に固定する方法(微妙に折妻の片方に寄ったり、ヘッドマーク掛けのモールドが逆に邪魔になったり)が思い浮かばず、ヘッドマーク無しでの運転が多かったですが、やはりヘッドマークを付けると顔が引き締まります。

そんな訳で、朝一の運転開始。今回は、JRの機関車が牽く列車を並べてみました。
写真上は、「レインボー釜」ことEF81 95が牽く「北斗星」。客車は現行のデラックス編成ですので、この組み合わせのためには窓ゴムは黒色でないとおかしいのですが、それでもそれっぽい感じはします。
写真上から2番目は、ローズピンクのEF81の牽く「オリエント急行'88」です。考証としてはまだ北斗星塗装が少数派だった時代の姿で間違いないのですが、本当は写真の81号機はこの時代「お召し装飾」をしていたはずです。まぁこちらも雰囲気は間違っていないような気がします。
その下は、オリエント急行の機関車をEF64 1000に替えて撮影。EF64 1000は2両重連では無いので、国境を越えない「里運用」っぽく、そういう列車があったのか不明確ですが、まぁこちらも(ry
最後に、EF64 1000にコンテナ列車を牽かせました。こちらは機関車1両で「里運用」丸出しですが、海上コンテナを乗せたコンテナ車が連結されており、それなりに今時の列車っぽいです。

1時間半経過。本日1回目の席替えです。
席替えした先は1番線。ここは待避線の有効長が短く最長で6両編成程度しか納まらないですが、それを逆に活用して旧型国電を並べて遊びました。
コントロール自体は、右側のダイヤル式コントローラを使用します(真ん中の運転台形コントローラは今回は使いませんでした)。
ここは待避線が短い代わりに他よりも多い5編成の車両を線路に置いたまま同時に出し入れできます。短い編成の車両が似合う貸しレイアウトの路線自体が珍しいだけに、貴重な存在です。
早速・・・
クリームと青のスカ色の旧型国電を並べて、取っ替え引っ替えして遊びました(写真上)。左から横須賀線・両毛線用70系(中央線用は屋根が低い)、現代の「はまかいじ」、身延線用62系(113系そっくりの外観の更新車)、飯田線の荷物電車、と何となくイメージは似ているものの活躍した路線が全部揃っていない、そんな展開になりました。
本当はここに次項に紹介する気動車を一緒に並べれば、活躍の舞台が異なる各車両の仲をとりもつ媒酌人的のような感じで全景が引き締まるのですが、運転中はそこまで思いつきませんでした。「短編成の電気列車」つながりで、ドイツ鉄道の近郊列車を再度出してしまいました。運転中こそ「185系の緑ストライプと2階建て客車の緑ツートンで合ってるじゃないか」と思いましたが、もっと良い車両チョイスがあったはずです。。。
終わってから考えれば、ここで出す車両の選び方が、今回の運転会での一番の反省です。次同じことをしないで遊び切るには・・・どう準備すれば良いのか、しばらく課題になりそうです。

写真上はあやにゃみ氏持参の「はこてつ」。電車の上にキャラクターが載った意表を衝く「車両」で、ギャラリーの目を引くこと間違い無し。建築限界の広いレイアウトなら、いろいろ捗りそうです。
写真下はar-2氏持参のD50牽引の長野の普通列車。D50、オニ70と古めかしい車両が組み込まれた鈍行列車ですが、複線ローカルのレイアウトによく雰囲気が合います。オニ70は去年の今頃工作がはじまったものでです。

ランチブレイク。旅行中の野菜不足解消も兼ねて、隣にある大衆食堂「角家」でタンメンを食べました。
店はGM商店キットで再現できそうな古びた外観ですが、実は食事中も結構な頻度で来客がありなかなか賑わっていました。新しい暖簾が繁盛具合を物語っております。

食後、延べ5回の席替えを経て、合計10時間しっかりガッツリ運転を堪能した最後の運転は、万感の思いを込めて(大袈裟です。。。)機関車が牽く夜行列車を模型で楽しみました。今回は「機関車が牽く列車」主体で運転を楽しもうとして車両を選んだため、最後もやはり機関車列車で締めたいところです。
心して、2番線に陣取ります。
まずはEF58の牽く急行列車とEF510の牽く「北斗星」との、時間軸を超えた離合を堪能。
どちらも、客車の色に合わせて塗られた機関車ですが、乗客を載せる構造になっていない「武骨さ」が、その任務を雄弁に語っています。
この姿も、もう間もなく日本で拝むことが出来なくなるのか?と思うと、ちょっとえも言われぬ感慨が湧いてきます。

写真上は、同じく「北斗星」。赤いEF510の牽くコンテナ列車(会長所有)とのすれ違い(会長記事はこちら)。
同じ機関車でなかなか見られない組み合わせ。。。と思ったのですが、貨物列車同士のすれ違い、であれば今もこれからも見れる組み合わせです。
写真中は、EF58の牽く客車列車に、EF15を連結した、上越国境超えの雰囲気の急行列車です。
青い機関車の前補機についた、武骨なデッキ付きの機関車。。。「山男」の勇姿にテンションが上がります。
写真下は、今回持参していたものの出すタイミングを逸した真岡線・水戸線の気動車列車。5両の堂々とした編成で、レイアウト内を欠けてゆきます。

ヤードに客車列車が揃いました。
写真上が、EF81 95の牽く「北斗星」と、EF58の牽く急行列車。こうして模型で見れば、どちらも「夜汽車」の雰囲気がビシビシ伝わってきます。
写真下は北斗星と、同じくEF58の牽く荷物列車。乗客の手荷物を運ぶところから荷物列車も、夜汽車の陰の主役でしたが、すっかり「過去の列車」になってしまいました。

いま 万感の思いを込めて 汽車が行く。
長かったレール・パルの運転会も、もう終列車です。客車列車最後部のテールランプが、哀愁をそそります。
今回中心的に持ち込んだ客車列車ですが、彼らの運命は確実に先が見えてしまいました。
「日常の彼ら」にあまり親しむこと無く終わってしまったので、こうして模型を走らせながらその活躍を偲びつつ、彼らの運行が最後まで安全に完遂されることを、模型仲間の健康と安全と多幸と合わせて2015年は願うばかりです。

帰りは、中央道の渋滞が怖いこともあり(前回レール・パルに行った時も、中央道の渋滞を避けて雁坂トンネル経由で帰宅しました)、東海道方面に帰る副会長を送り、同じく東海道方面で遊んでいた妻を迎えるため、国道52号を南に走ります。
その途中ショートカットして富士吉田に抜ければ距離短くて有利じゃね?と思い、山道を登った果てにあったのが、本栖湖から臨む富士山。
こんなにきれいに見れるなんて、と感動しました。

その後、何カ所かで渋滞に撒かれ、副所長を無事自宅に送り妻を迎え、帰宅した頃には0時を廻っていました。

以上です。本当に2日間10時間に渡り、骨の髄まで運転を楽しめました。
今回幹事のchikatetsu-kanji氏はじめ、皆様大変おつかれさまでした。
CKCで集まりはじめて今年で十年、皆様よろしくお願いいたします。

RED TECH(コクヨ瞬間接着剤)を試してみました2015年01月14日 21:30

月曜日は深夜に帰宅しそのまま爆睡し昼夜逆転。
火曜日は会社泊まりでいつの間にか水曜夜に突入。いろいろ時空感覚が歪んでいます。
新年会もだいぶ昔のような・・・
その新年会で、模型関係のブツを購入しました。バス関係が多かったような気がします。。。

その中の左側、派手な赤色で包装されたものが今回の主役です。副会長より好意でサンプル品を分けていただきました。

モノは、コクヨのRED TECH。乾燥するまでの間は液が赤色の、かなりインパクトある瞬間接着剤です。
名前の通り、接着剤が赤色で塗ったところが分かるのが特徴ですが、それ以外でも「塗りやすく封しやすく、長く使える」、なかなか使い勝手の良い接着剤です。

特にNゲージ鉄道模型工作で、瞬間接着剤は「一度開封すれば栓をしても少しずつ固まって最後まで使えない」「ワンプッシュで接着液が出過ぎる」といった独特のトラブルに悩まされてきましたが、この接着剤なら、そのようなトラブルから解放されそうです。
ノズルが斜めなので、従来オマケで付いてきた細ノズル(接着剤が残るとすぐ固まる)無しでも、接着剤がが必要な量だけスムースに出てきます。また、キャップがロック式なので保存も効きそうです。

早速、いただいてすぐの晩、無謀な電蒸協調運転で一旦壊したスカート廻りを再度接着します。
接着剤はイメージよりもかなり淡い赤に染まっており、乾いたら透明になりそうな安心感があります。液の出具合も、いい塩梅です。

とりあえず今のところは(時間が経った後の状況は実際に経ってみないと分からない)、これまでの瞬間接着剤よりも長く安定して使えそうです。

製品評価のまとめですが、今のところは良さそうですが、2本使い切って瞬間接着剤を買い替えるときにこの製品を実際に選ぶか、またそのことをブログ記事にするか、それが自分のこの製品に対する評価になりそうです。

雪山いいよね(´‐`)ノ2015年01月16日 23:11

終電の車内でいろいろこじらせているせいか、白銀の雪山が眩しく見える今日この頃です

・・・早く帰り着いて寝ますzzz…

江ノ電風味もするミニレイアウトの工作39-地面周りの補完工作2015年01月17日 17:19

やっと休みだ〜♪
仕事関係で頭の体操をしておかなければならない事項があったものの、「より柔らかい頭で捏ねる必要がある」と判断し、悩み事をそこそこで切り上げ、夕食の容易をしたら。
泥酔鉄道の酔拳の時間です。アルコールとカッターを両手に携え、カンパ〜い♪
今日は、カーブ部分の保留地や歩道など、地面廻りでペンディングにしていた箇所の工作を中心に行いました。

歩道の工作をします。実物でも、江ノ電踏切の西側は、歩道がちゃんと設けられた道路になっています。
歩道は0.3mm厚プラ板を1cm幅(実物換算1.67m)で切断。お店の中にある「江ノ電」のところは、目分量で欠き取っておきます。
両側の歩道を切り出し、設置場所に仮置きして位置決めをします。
スケールをあてると、車道と路肩部分で4.3cm(実物換算で6.45m)と、かなりぱっと見、余裕がある寸法になりますが、道路構造令で決まった道路寸法を足し合わせた「あるべき寸法」に照らし合わせると、これでも幅は不足気味です。
もっともいま作っているのは道路模型ではなく鉄道模型ですので、道路寸法関係は不自然にならない程度に感覚でデフォルメしてしまいます。
ところで、実物は国道467号の現道が踏切を渡って鋭角に曲がり線路沿いに走るところに、江ノ電の線路と併用軌道がT字路で交差する形態となっていますが、この模型の場合、どうなっているか?完成後でもいいので「設定」を練っておく必要がありそうです。

その後、建物に囲まれた小路のディティーリング。
建物と地盤に微妙に段差のある部分は、紙粘土を薄く細く延ばして段差の充填(写真上)。
あわせて、階段の必要なところ(写真中)などは、カッターを充てるなどして階段を適当に再現しておきます。
充填が終わると、写真下になります。壁が青色のバイク屋など、ちょっとした庭が出来たようにもなっています。

(写真上)小路の空いているところに車を置いて、駐車場とし使っているであるスペースがどれだけあるのかシュミレートしてみます。
実物の世界でも、自家用車は一家に一台に時代ですので、場所が無くても無理矢理どうにかして自動車を停めるスペースを捻出しているはずですので、それを再現します。
(写真中)紙粘土に、路面塗装で使ったグレーを筆塗り。
素地の状態が異なりますので、色合いはスプレー塗装箇所と異なりますが、まぁ細かいところは気にしないようにします。
(写真下)ある程度塗料が乾いたところで、道路以外の部分に木工ボンドを手塗りして、シーナリーパウダーをまぶして草で覆われた様子を再現します。
ここまでやれば、裏路地もそこそこディティール充実です。