クモハ52から優美な流線型気動車を捏造する07-下地塗りと再仕上げ2025年06月14日 06:38

下地塗装として、ピンクサーフェーサーをエアブラシで塗りました。
写真は下地塗装の状況
塗ってみて実感、パテ盛り削りの再仕上げの予感しかしません。。。

塗りあがった車体をつぶさに観察すると、やっぱりパテの肉痩せや平滑化不足による凹凸、棒ヤスリ削りで生じた傷が埋まっていない等の仕上げ漏れが多数発覚。いつもの事ですが、うまくいかないものです。
そのため、仕上げ漏れ箇所を中心に再度パテ盛りをします。
写真は仕上げ漏れ箇所への再パテ盛り状況

パテが乾いてから再度車体を紙ヤスリでゴリゴリ水研ぎします。
写真は仕上げ漏れ箇所の再仕上げ状況
今度こそ下塗りして大丈夫かな???

という訳で再下塗りを執行しました。
写真は車体の再下塗り状況
このまま塗装が乾くのを待ちます。

クモハ52から優美な流線型気動車を捏造する06-オトモとなる湘南顔の工作2025年06月11日 06:12

今回の流電改気動車にはモチーフになった車両がいます。古い鉄道模型趣味誌の1993年1月号(通巻566号)の「流線型気動車集合」 で、小林信夫氏がペーパーでこさえた16番の流線型気動車達です。
写真は鉄道模型趣味566号
その記事の巻末に、「キハ04の車体に流電の前面を切り継いだスマートな流線型気動車」のイラストが載っており、その記事に感銘を受けて工作を始めました。
同記事では、流線型気動車達に合わせて湘南顔の気動車もおり、こちらにも感銘を受けたので、ストックしていた岡山臨港の気動車も流電改気動車のオトモに工作を進めることにします。

まず車体の分解。窓ガラスがキッチリ嵌っているため、分解は手こずりました。
写真は岡山臨港気動車の分解状況
車体を分解したら、湘南顔でない方の運転台窓やライト類を埋めます。埋めた後はパテを盛って整形します。
写真は運転台やライト類の窓埋め状況

実車(夕張→岡山臨港)は、運転席部分の乗務員扉がありませんが、この形態は個人的にあまり好みでない(やっぱり乗務員室には乗務員扉が完備していないと・・・)ので、運転台部分の窓を切り広げてくり抜き、余っていたタヴァサの乗務員扉パーツを接着します。
写真は乗務員扉を増設した状況

クモハ52から優美な流線型気動車を捏造する05-車体の箱組みと削り込み2025年06月08日 07:24

流電改気動車の続き。
車体と屋根とを400番の紙ヤスリで水研ぎして平滑にします。
写真は車体の水研ぎ完了状況

その後、車体の箱組。
細い車体幅を確実に出すため、通常よくやる側面と前面/妻板をL字状に組んでから屋根を嵌め込む工法ではなく、最初に屋根と側面とを固定します。
写真は屋根と側板との固定状況
その後、前面を固定します。側面と屋根板を規定寸法より細く接着していることから、前面はちゃんと嵌まりません。後で削って調整するので、これでいいのです。
写真は前面と側面・屋根との固定状況
上から見るとこんな感じ。前面で成形されている屋根幅に対し、1~2mm(実車寸法で15〜30cm)ほど側板・屋根が細く接着されており、ちゃんと細長い気動車車体に組めているのが分かります。
写真は屋根から見た前面と側面・屋根との固定状況

その後、前面と屋根との接着面に発生した隙間にパテを流し込んで埋めます。今回は余っていた光硬化パテを使用しました。
写真は光硬化パテの流し込み状況
接着剤と光硬化パテをしっかり乾燥させ、再び車体の継ぎ目やパテの盛り上がり箇所を400番の紙ヤスリで水研ぎします。合わせて前面の方向板受けやステップも削ってしまいます。
写真は400番紙ヤスリによる車体削りの完了状況
魚雷というかなんというか微妙な流線型に仕上がりました。
これで車体の削り込みは完了。この後、仕上がり状況確認のためにサーフェーサーを塗ります。

クモハ52から優美な流線型気動車を捏造する04-車体側面と屋根の加工2025年06月04日 00:05

流電改気動車ですが、まずは鉄道コレクション動力を仕込むにあたって邪魔な、車体裏面裾の床下固定用リブを削ります。
写真は床下固定用リブの切削状況
その上で側面とニラメッコ・・・イイんだけど何かが微妙に違う。わずかに漂う違和感のモトは何だろうとと考えた結果、「気動車にほぼ必須なステップが無い」ことに気がつきました。自分が暮らしていた茨城を走る関東鉄道がステップレス(キハ500とか800とか昭和30年代すでにステップレスだった)だったので、違和感を強くは感じなかったのかもしれません。
そこでドア・戸袋部分を残して車体裾を1mmほど切り欠き、ステップを表現しました。これで気動車らしく、しかし元の流電の雰囲気もしっかり残る感じになりました。
写真はステップを表現した側面
車体をセロテープで仮組みし、岡山臨港の気動車と並べてみます。
写真は車体を仮組みした状況
細身・小柄になり、気動車らしい華奢な車体が表現できた気がします。

合わせて、現物合わせで屋根板寸法を詰め、両端を流電の前面パーツにをイメージして丸く切り落とします。
ちょっと寸法を詰め過ぎたため、屋根板を2つに切って中間に切り落とした切れ端を継ぎ足しました。
写真は屋根の切り継ぎ工作の状況
屋上配管が残っていますが、これは接着剤が乾いてから削り落とします。

クモハ52から優美な流線型気動車を捏造する03-黄かっ色2号の検討2025年05月28日 06:08

ある日のX(Twitter)上での、人工知能Grokとの会話:
@Grok
ねぇGrok、国鉄気動車のかつての標準色「黄かっ色2号」をNゲージ鉄道模型で塗る場合、GMカラーの西武トニーベージュで代用するのはおかしいかな?
それとも他に代用できそうな色があれば教えてくださいな。

@heavydrunkrail
お疲れ!「黄かっ色2号」をNゲージで再現したいって話、めっちゃわかるよ。国鉄気動車のあの渋い色、懐かしさ全開だよね。さて、GMカラーの西武トニーベージュで代用するか…ってところだけど、ぶっちゃけ微妙かも。西武トニーベージュって、もっと明るくてクリームっぽい印象があるから、黄かっ色2号のちょっとくすんだ黄色味とはズレちゃう気がするんだよね。並べて塗ってみると、違和感出る可能性が高いかも。
で、代用できそうな色を探すなら、ガイアノーツの鉄道模型シリーズに目を向けてみるのはどう?ガイアノーツってリアルな色味再現に定評あるし、国鉄系の色にも結構力を入れてるっぽい。黄かっ色2号に近いのは、ガイアの「イエロー系」の中でくすみのある色、例えば「黄土色」に近いニュアンスのものを調色してみると良いかも。ただ、完全マッチするかは塗ってみないと分からないから、試作用のプラ板でテストするのが無難だね。GMカラーだと、どうしても西武トニーベージュ以外だと選択肢が限られちゃうから、ガイアノーツの方が自由度高いと思うよ。
もし塗ってみて「うーん、なんか違うな」ってなったら、ウェザリングでくすませたりして調整するのもアリだと思う!リアルな国鉄感出すなら、ちょっと汚し入れつつ楽しんでみて。どうだったか、また教えてくれよな!

という訳で、先日Grok先生に訊いてみた、旧型気動車の「黄かっ色2号」を西武トニーベージュ(GM#19)で代用できるか?
案ずるよりも産むが易しという訳で、試しでジャンク車体の115系スカ色のトイレ窓部分に塗ってみました。
写真は西武トニーベージュを青15号に並べて塗ってみた状況
昔大宮鉄道博物館で見た復元塗装の写真の色合いに近いような、でもGrok先生の言う通りちょっと黄色味が少ないような・・・悩ましいところです。

悩んだ結果、やはり黄色味を足すことを決断。
西武トニーベージュの塗料の残もわずかで1両塗り切るには心許ない量だったこともあり、塗料のかさ増しも兼ねて大体同量の西武イエロー(GM#23)を混ぜることにしました。
それで塗ってみたら・・・・(・∀・)イイ!!
写真は調色した黄かっ色2号を塗ってみた状況
調色した塗料を見てみると、昔学研の百科事典で見た「湘南顔に旧気動車色を塗った試作電気式気動車」の姿が思い起こされ、この色を湘南顔に塗ってみたくなりました。
そこでジャンク箱を漁ると・・・用途未定の岡山臨港の気動車がいるじゃないですか!?即復活決定です。