日本で見られる「ドイツ鉄道」2011年08月22日 23:59

日本で見られる「ドイツ鉄道」

日本でドイツ鉄道の「DB」マークを見れる日が来るとは思わなかったですよ。

ヨーロッパでも日本の国鉄民営化の流れを受けて、鉄道の民営化や上下分離施策が部門毎に進んでいますが、さらにそれが独自の進化を遂げ、企業によっては他との合従連衡を繰り返し、そのジャンルでの世界的大企業にのし上がったものもあります。

この写真に挙げる「DBシェンカー」もその1つ。もともと西ドイツ国鉄「ドイツ連邦鉄道(DB)」が1990年代に部門毎に民営化し、その中の1社であった貨物部門を担当する「DBカーゴ」が、航空・海運等他部門の物流企業と合併し「DBシェンカー」という世界でも大規模な物流企業になっちゃいました(一方、鉄道輸送はDB以外の貨物列車が多数走るようになり、本当に訳が判らなくなっています)
その勢いはガラパゴスな日本にも浸透し、日本の物流企業である西濃運輸と合弁でDBシェンカー・ジャパンという会社を立ち上げる事になってしまいました。

鉄道企業も、昔ながらの形態を保っているだけでは駄目で、その安定感ある「ブランド」を武器にして新分野に攻めないと厳しい世の中になったのか?と思った次第です。