E501系の室内と床下の塗装2017年03月04日 19:38

土日が来て、やっと工作できるようになりましたので、残っていたE501系の室内を工作。

車内の椅子に青緑色を入れて、室内灯用の支柱には目立たなくするために黒色を入れます。

あとは余りのボール紙でクハのトイレの仕切りを制作。
見えにくいところとはいえ、小学生でももっと丁寧に工作するところですね。。

E501系の床下何色に塗ろうかずっと考えています。

旧作みたく黒+換装インバータのみ鼠色でドヤァしたいところだが、さすがに時代背景が合わないし、郡山の明るいグレーに塗るのも汚れた茶色に塗るのもなんか違う気がしてななりません。
E501系に限らず、土色に汚れた郡山グレーの床下をどうすれば嫌らしくなく表現できるか?自分が作る模型の傾向を考えると、何らかの標準的な技法を確立した方が良さそうです。

ネット上の実車の写真を見ながら考えてもいい案が思い浮かばないので、案ずるよりもうむが易しで、ちょっと試して見ました。
つや消し黒で塗ったあと、妻面側からだけMr.カラーのマホガニーを吹き付け。
側面にはわずかにマホガニーの色が廻って、ほんのり土気色になっています。

無塗装の台車と組み合わせ。実車も「台車だけ再塗装して間もない状態」というのもあり、だいたいこんな感じです。
悪くはなさそうですが、マホガニーの茶色が点々としているのと、もう少し土気色雰囲気を出したい(ウェザリングのやり過ぎは良くないですよ〜)ところです。
缶スプレーでものぐさせず、マホガニーはごくごく薄く溶いてエアブラシで薄くひと吹きした方が、よりすんなり仕上がりそうです。

今日は風が強いので、工作はここまで。続きは来週の予定です。

東武線オフその1〜東武快速お名残乗車2017年03月09日 22:45

去る3月5日、模型仲間と連れ立って、東武の快速電車と特急スペーシアの個室に乗るオフ会に参加してきました。
奇しくも今年4月のダイヤ改正で新しく出来る特急「リバティ」と入れ替わりで、浅草直通の快速電車が廃止になる発表があって初めての土日。
東武の快速電車には大学の合宿所があった関係で何度かお世話になったこともあり、多分今回が名残の乗車になります。

まずはお清めをして襟を正して、始発の浅草駅に向かいます。
始発の浅草駅は、駅ビルの中にホームを作った戦前からのモダンなターミナルです。しかし、隅田川を渡るために線路もホーム自身も大きく曲がった構造が災いし、長編成の通勤輸送は途中から地下鉄への直通を増やすことで対応し、時代に取り残されたかのような駅になっています。(ひところ、浅草駅を直線に改良する構想があり、イメージスケッチみたいなものを見たような気もしますが、あれはどうしたのでしょうか。)

そんな通勤輸送から隔絶された浅草駅、そのホームに上がります。
浅草駅の4線あるホームで、快速電車は一番西側の5番線からの発車となります。今度の改正で廃止となる快速・区間快速は8本あり、そのいずれもが日光方面・鬼怒川方面への分割列車になっております。ホームの袂には快速列車の分割案内がありますが、今度の改正からはここに特急リバティの分割案内が入るのでしょう。
それにしても快速電車が廃止されたあと、5番線はどのように使われるのでしょうか。

9時少し前に、駅係員に見守られながら区間快速電車が到着。
これが折り返しで10分発の快速39電車になります。

到着後、車内清掃・整備をして乗車準備完了。駅係員が電車とホームの間にステップ板をかけて乗車案内をします。
浅草駅は、そのホームの急カーブから、通勤型の一部車両のドアカットや特急・急行・快速電車のドアステップ設置で隙間対策をしております。
見方を変えれば、現状に合わなくなった駅の作りに対してのやむなき措置に過ぎませんが、こういうところに「人の手がかかっている」温かみというか、物語性を感じてしまいます。

定刻9時10分、快速39列車は浅草発車。すぐに列車は隅田川を鉄橋で渡ります。
暖冬の冬が終わりつつあるようで、隅田川の土手には早くも桃色の花もちらほら咲き始めていました。
隅田川を渡り、千住のあたりまでは隅田川と荒川に挟まれた土地を右に左に走って行きます。

北千住から北越谷までの20キロ近い複々線区間。今日はこの区間はひとっ飛びで春日部までノンストップで走り抜けます。多分この区間を快速電車で走り抜けるのも今日が最後になるでしょう。
途中、草加でいつも乗っている地下鉄直通の電車ともすれ違いました。当方は快速で通過し、こちらの景色が流れています。

東武6050の車内。今回乗ったモハ6169は、奇しくも更新前の旧番号がモハ6001。堂々のトップナンバーです。
車内はドア周りのロングシートの中にボックスシートが7組納まる構成で、ドアと客室を仕切るデッキが無い以外は国鉄急行型電車のような構成です。
しかしこのボックスシート、背ズリ傾斜部のクッションが絶妙に柔らかく、背ズリのいい塩梅の傾斜も相まって、とって大変座り心地の良い椅子でした。その座り心地は寝台特急583系のクロスシートのようで、立つのが億劫でいつまでも座っていたくなるような感覚です。
6000系から6050系への車体更新にあたり、扉間のクロスシートを9組から7組に減らし、その余裕を両開きドアと座席の改良に回しましたが、それが効果的に生きているように思います。
さらに、車内には方向幕を流用?した電光式の行き先案内。快速が日光線系統と鬼怒川線系統に分割されるための案内設備です。寛順ながら多層立て列車のわかりやすいところが再現されています。
もしも国鉄があの時期に潰れず、急行列車の枠組みを保ったまま車両の設備が順調に進化したら、こんな風になったのかもしれません。

6050 on 6050。マイアミ氏渾身のキットが、6050のテーブルに揺られてガタゴトしています。同じく自慢の大テーブルには、お酒の「おつまみ」が2冊。
途中踏切で遅れたせいもあり制限いっぱいの105キロで走ることもありましたが、揺れも苦しさもなく淡々と走ります。朝の一献が廻ってきたせいか、途中、栃木くらいからウトウトしており鹿沼からの登坂区間は夢の中で過ごしてしまいましたが、これもまた一興。

浅草〜下今市の2時間の行路も、大変快適に過ごせました。
ここからは日光線と鬼怒川線が分かれ、分割できない特急の旅客を受ける区間運転の普通列車も発着して賑やかになって来ます。昔は「特急連絡」という種別を名乗っていたこの列車も6050系でした。

乗ってきた快速電車は、ここで鬼怒川線方面と日光線方面に分割。
自動化が進んだとはいえ、分割作業は多くの人の注目を浴びる、ちょっとしたハイライト。
編成をこまめに分割併合して1本の列車が様変わりしていく様子も、まさに国鉄時代の急行列車を思い起こさせます。

乗り通して思ったのが、この電車が人手や手間をかけて運転されている事。
いろんなものの自動化・省力化・ロボット化が進んだ今となっては、「人の手がかかっている」温かみと懐かしさを感じる列車になっていました。
下今市で、ちょうど6050系を改造した「スカイツリートレイン」が入線。
つい先年改造されたばかりで安泰かと思ってましたが、この列車も運行終了になるみたいです。

6050系系電車も一部機器は製造から50年経ち、快速電車の廃止とともにその去就が注目されています。
ブログでは何度も繰り返してますが、「今あるものは今しか乗れない」。その思いを改めて感じました。

地元を元気に!地元企業のイベントを手伝ってきました2017年03月12日 07:16

東日本大震災の後に見直された概念として、地元愛や村おこしといった考え方が改めて注目されるようになった、という点が挙げられると思います。
そんなある日、地元筑西市の広沢商事という会社が、様々な事業をやっている一環で「梅まつり」というイベントを開いており、今年はそこにボランティアで手伝うことになりました。
広沢商事では、自社で行なっている自動車事業(自動車販売・整備)のノウハウを生かして、茨城周辺の鉄道車両の中古車(北斗星、マリンライナーはまなす、関東鉄道気動車)を買って保管活用をはじめました。
その関連で、下館レイル倶楽部実車の車両内で鉄道模型の展示運転をすることになり、自分も都合がついたので急遽色々持っていくことになりました。

こちらがその様子。
HOゲージの展示です。狭い列車内での展示ですので、HOゲージは往復運転の展示になりました。

こちらはNゲージの展示。
メンバー諸氏が持ち寄った、下館周辺を走っていた電車の展示と合わせて、エンドレスが作られております。

ちょうどエンドレス内では、700系新幹線と拙作の関東鉄道3両編成が走っております。先頭のキハ101は、冒頭の写真にありますように、2017年に廃車になった後、当地で保存されております。
エンジンその他多くの部分が稼動状態で、走らないものの動態保存に近い状態を保っております。

今回は、茨城由来の車両として、1月に完成しました筑波鉄道と鹿島鉄道の気動車を持参しました。
奇しくも今年2017年は、筑波鉄道廃線30年と鹿島鉄道廃線10年という記憶すべき年です。エンドレスの外側は特急列車が流れるように通過しており、土浦や石岡で見られた長閑な発車待ちをしているようです。

こちらは広沢グループ社員の方が撮影された写真集。その中で特に印象的だった1枚をご本人の許可を得て転載させていただきました。
東日本大震災で東北本線が普通になり、新潟・会津若松経由で内陸の郡山まで石油を運ぶ列車の写真です。もう6年前ですが、その時の職場が震災の被害が大きかった場所でしたので、その時のことがひしひしと思い出されてきます。

「梅まつり」ですので、梅園にも顔を出して見ました。
水戸の梅まつりは来園客で賑わっておりますが、こちらは申し込み制のイベントということもあり、のんびりと梅を眺めることが出来ます。

合わせて、自社で保有するクラシックカーの展示や試走も行われており、写真のシトロエン2CVバンをはじめ、今となっては大変貴重な自動車も綺麗な状態で展示されておりました。

広沢グループ梅まつりは来週3月18日も開催されます。事前申し込み制のイベントですので、詳しくは梅まつりホームページで。

広告看板で差をつけろ2017年03月13日 23:27

20年近く前に組み立てたトミーの商業ビル。看板は新聞の折り込み広告を切り抜いて貼っておりますが、今のものでは差し障りがある(先日お世話になった会社が扱ってない商品)ことに気がついて、看板の「架け替え」を行いました。

土曜日に貰ってきた広告から、看板のサイズにちょうど合う自動車の写真を切り出して、両面テープで貼り付け。
メーカー名と車名のロゴも同じ広告チラシから切り出して貼り付けます。広告看板らしからぬ日本語の説明書きも同じ広告チラシからイメージカラー(アルファロメオは赤、ジープは緑)をストライプ状に切り抜いて貼り付け。

これだけの数十分の小学校図工級の工作ですが、これでなかなか実感的になりました。

10年越しの決定版!E501系水戸線完成2017年03月15日 18:40

当時最新型の209系電車と同じデザインにシーメンス製の「歌う」制御器を提げて登場したE501系近郊電車が東京圏を撤退して10年が経ちます。
彼らが都を追われ茨城土着民になった時から、ジャンク品を買い集めて整備したり車載カメラを搭載したり、E501系は色々弄って遊び倒してきました。

そんなE501系も、最近トミックスから発売になった完成品(水戸線仕様)の車体に載せ替え、いよいよ自分の中で「決定版」というべき姿に仕上がりました。
最近パンタグラフをシングルアーム型に載せ替えられていますが、模型はシングルアームに載せ替え前と後とに着せ替えして遊べるよう、過去のジャンク品改造も1両だけ残し、完成品同様に整備しました。

そのモハE501(T)車。車輪は輪芯を台車と同じライトグレーに塗ったものを使用しておりましたが、今回の完成品に合わせて黒染め車輪に換装。使用したのは、かつてE231系の台車を交換した際に余ったDT61。新集電システムを使用しているこの車輪と集電パーツを流用します。

写真下が今回車輪を交換したモハE501、向かって右側の台車が交換前の車輪、左側が交換後の車輪です。
今回の作例のように、台車だけ再塗装した姿を再現する場合、車輪も台車と同じライトグレーに塗った方が実感的ではありますが、この黒染め車輪仕上げも、完成品と同じようなフィニッシュで悪くないです。

最後に、完成品付属のインレタでもオミットされている所属表記とエンド表記。
手元にあったレボリューションファクトリー415系のインレタを流用しました。

かくして、完成。
経済設計の2M3Tを基本にした実車ではあり得ない6両編成を組んでみます。
模型的には、この姿も、パンタグラフの数と車両数とのバランスが好ましく、悪くありません。

かくして拘りのE501系水戸線が完成。茨城を走る90年代的モダンな電車を、これから大事に遊ぶつもりです。

【E501系水戸線(2007〜2017)のまとめ】
season1:E501系の工作(2007)

season2:カメラカーへの改造(2009〜2013)

season3:マイクロエースのE501系(2010)

season4:決定版!水戸線E501系を作る(2017)