冬の長崎旅行4-3日目(長崎観光と西九州新幹線) ― 2025年02月05日 07:10
さて、世の中は月曜日で平日の営みが始まりましたが、泥酔鉄道の中の人は土日の延長戦。長崎旅行最後の1日です。
長崎に訪れたのは、大学1年生の時の鉄道研究会の旅行以来、三十数年ぶりです。確か当時の旅行では長崎観光は碌にしていない記憶しかないため、学校の歴史の授業で学んだ箇所の復習を意識して観光地巡りをしました。
まずは出島。江戸時代の鎖国政策の中、唯一オランダとだけ許された対外貿易の舞台となった場所です。出島は歴史の教科書で見る限りは海に向かって突き出した島だったはずですが、今では周りの海はすっかり埋め立てられております。唯一、島の周りに水路が残っていることだけが出島の痕跡として残されています。
島の中は江戸時代の屋敷づくりが並んでおり、その中でもカピタン(キャプテン)と呼ばれるオランダ側総責任者の屋敷が2階造になっており、建物内から外を見ることができます。
カピタン屋敷から出島の建築物を見た状況。かなりの密集度合いです。
出島から路面電車に乗り、長崎平和公園へ。
長崎は1945年8月9日、広島に続いて原子爆弾が使用された土地で、一瞬にして7万人以上の市民の命が奪われた街でもあります。
平和公園の平和の像は、上に差した指が原子爆弾を示し、水平に伸ばした反対側の手が世界平和を示しております。
そのあと爆心地に近い浦上天主堂を見てから、爆心地のモニュメントを観察。
世界情勢が不安定で危なっかしいこと極まりない世の中ではありますが、長崎が原子爆弾が使用された最後の地になることを願って止みません。
ここから、今回の旅行のもう1つの楽しみ、西九州新幹線に乗ります。
西九州新幹線は、長崎と博多を結ぶ新幹線で、現在は長崎と武雄温泉(佐賀県)間の69.6kmが開業しております。
JR九州あるあるの派手な外装装飾がなされたN700S系新幹線に乗車します。
車内はこんな感じ。お金をケチって自由席に乗車しましたので、車内は東海道新幹線の座席の色が変わっただけのシンプルな内装(指定席車は4列席の広々とした内装です)でした。
有明海沿いに走る長崎本線とは異なり、新幹線は長崎から先は大村湾に沿って走り、途中から国道沿いに山を突っ切って走ります。
わずか30分強で武雄温泉駅に到着。ここではもう1つの目当て、新幹線と特急リレーかもめの対面乗り換えを体験します。
新幹線と在来線の対面乗り換えは、九州新幹線新八代駅暫定開業時でも実施されたもので、新幹線が暫定開業時、新幹線に接続する在来線特急を新幹線のホームの反対側に停車させ、乗り換えの負担を軽減させる施策です。西九州新幹線でも、武雄温泉以東の建設の目処が立っていないことから、当面はこのような乗り換えが発生しています。
乗り換えてみると、確かに半年前に体験した敦賀駅での乗り換えとは異なり、3分の乗り換え時間でも楽に乗り換えができました。
武雄温泉駅から博多駅までは、在来線特急で移動、JR九州ならではの主張の強い内装の車内で過ごします。
奇しくも乗車している787系特急は、九州新幹線開業時に新幹線の接続を受ける「リレーつばめ」として使用されていた車両で、車内にもその痕跡(リレーつばめの列車名がシールで隠されている)が残されておりました。
シームレスで快適な新幹線・リレー特急の乗り継ぎを経て博多に到着。今回の旅行の締めに、博多名物もつ鍋をいただきました。
そんなこんなで楽しかった3日間の長崎旅行も終わり、飛行機で東京に戻りました。
【冬の長崎旅行(2025.2/1〜3)まとめ】
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