【誰得企画】首都高速東京駅降り口を探検する2025年03月30日 23:41

1ヶ月前に来月5日で廃止になる東京高速道路をさよなら運転した際、X(Twitter)かグループラインかで「東京駅降り口は行かないの?」とのコメントをいただきました。
東京駅降り口とは、首都高速道路八重洲線の八重洲インターチェンジに隣接する、東京駅八重洲地下街に直結する降車専用の車寄せで、ここを使うと首都高速を降りることなく東京駅に向かう人を降ろすことができる、という知る人ぞ知る(タクシー運転手でも知らない人がいるくらい)迷スポットです。八重洲線の南行・北行の両方に降り口が用意されております。
なお、この降り口は読んで字の如く降車専用で、ここで待ち合わせたり人を乗せたりすることはできません。

この八重洲降り口ですが、来月5日の八重洲線長期通行止め(首都高速リニューアルの都合で10年近く通行止めになる)で、しばらく使えなくなることが決まっていますので、今更ながら(本当誰得ですね)使ってみての紹介をしたいと思います。

まずは運転手の確保。神奈川の実家に帰る妻に頼み込んで(なんでも首都高都心環状線は怖くて運転したくないらしい)、何とか承諾を得て首都高八重洲線へ向かいます。検討の結果、妻の運転が比較的楽な南行降り口に突撃することにしました。
写真は首都高八重洲線が分岐する神田橋ジャンクション
写真の神田橋ジャンクションから首都高八重洲線が分岐しますが、来たる4月5日の八重洲線通行止めに合わせてジャンクションが廃止?移転?されることから、一部標識が撤去されています。

そのまま八重洲トンネルに入り、八重洲インターチェンジで降りる直前で「乗客降り口」の方に曲がります。
そして・・・
写真は首都高八重洲降り口(南行)
首都高速八重洲乗客降り口(南行)に到着。
照明が必要最小限しか点いていないことから構内は薄暗く、本当にここで降りて東京駅に直結しているのか?と思われる雰囲気の場所でした。
ここで車を降り、妻運転の車がそのまま神奈川方面に向かうのを見送ります。
なお、10分近く降り口周辺に止まっていましたが、誰も降り口は利用しませんでした。
写真は八重洲乗客降り口(南行)の出口ドア
タイル張りの暗い構内の両端に、歩行者出口の扉があります。
一応扉は水色に塗られており「ヤエチカ・東京駅方面出口」「一旦出たら戻れません」とペイントで書かれております。これでもまだマシな方で、同じ八重洲乗客降り口でも北行の方は「ヤエチカ・東京駅方面出口」「戻れません」とシールが貼ってあるだけで、より殺風景らしいです(ネットで見れます)。
扉を開くと、急な登り階段が待ち構えています。
写真は八重洲降り口の出口階段
階段を出て、扉を閉めてから出口の扉を開こうとしましたが、ドアノブが固定されておりドアが開きません。
確かにこの降り口には鍵を持っている人以外誰も入れない(出るだけ)の構造です。
ネットやYouTubeで見た記事は北行降り口のレポートが多く、予習した限りでは、急な階段を登れば煌びやかな八重洲地下街に直結している先入観を持っていました。しかし南行降り口は、この階段を登っても殺風景なオフィスや貸会議場(日曜日なので閉まっている)があるだけ。当然人はほとんど歩いていません。
写真は降り口の階段を登った八重洲地下街の地下2階
曲がりくねった通路を100mほど歩いて、ようやく営業中の床屋を見つけましたが、そこで行き止まり。
どうしたものかと辺りを見回しましたが、地下1階に繋がる登り階段があり、その階段を登ってようやく八重洲地下街のメインストリートに出ることができました。ちなみに地下2階に「理容マツナガ」さんの店舗がある場所に出ます。
写真は八重洲降り口(南行)から階段2階分を上がった
いや〜何から何まで怪しかった。。。正直、これが東京駅につながっているのか、だいぶ不安になりました。

あと6日で使用休止になることから誰かの役に立つとは思えない八重洲降り口探検記でしたが、東京駅に眠る迷スポットとして、行ってよかったと思いました。