非常ボタン2008年11月20日 22:07

ある日電車に乗っていると、目の前で座っていた男の人がおもむろに席を立ち、床に四つん這いになってうずくまり苦しそうにしました。自分もその始終をあれ?と思いながら見ていましたが、声をかけても何も返事がなく救護を呼んだ方がいいと判断しまいた撒いた。

ちょうど電車は駅に着いたのですが、ホームに駅員はいません。車掌に救護してもらおうと車内の非常通報装置(SOS)を探しましたが見つかりません。まわりの乗客もどうしていいのかとまどっています。

そこで目についたのがホームの非常停止ボタン。これを押すと緊急停止信号が出るため、普段は絶対に押してはいけないものですが、乗客の救護が必要な「緊急事態」と判断してボタンを押しました。ボタンのゴムのムチムチっとした触感は今でも忘れられません。

赤く点滅する非常ボタン、他の乗客の白い眼、相変わらず具合の悪い乗客、駅員何やってんだ早く来いと思っていると2〜3分経って駅員数名がホームに出て来て、具合の悪い乗客を車外に出してベンチに休ませました。

自分も一部始終に関わった当事者として電車を降り、駅員に事情を説明します。15分程度休ませたら体調を崩した乗客も落ち着いた様子で一安心。

鉄道会社によっては、非常ボタンとは別に「駅員呼出ボタン」がありますので、非常ボタンとは別にそういうのがあるといいと思いました。