テストピース2008年08月05日 21:06

一般的に「下塗り色を変えると、同じ色でもどこまで違った色味が表現できるか?」興味がありましたので、テストピースを作って調べてみました。

下塗りの色は艶消し黒と灰色9号、上に載せる色は「隠蔽力が弱い」と言われる赤系の色から、京急バーミリオンの缶スプレーを選び、2〜3回ほど重ね吹きしました。

写真上の上車両・写真下の左車両が「黒+赤」の作例(2003年・2005年に作ったニューヨーク地下鉄に増結する中間車。ベースは阪神通勤車)、写真上の下車両・写真下の右車両が「白+赤」の作例(鉄コレ大井川1000)です。

「白+赤」は新鮮・・・というか生々しい感じに、「黒+赤」は澱んだ感じ、でしょうか。かなり明確に色味が異なって表現されています。

以上のような説明を書いた後に写真を見て頂いたため(所謂「プラシーボ効果」)かもしれませんが、隠蔽力の弱い塗料の場合は下塗りの色を変える事で上塗りした後の色味を変える技法も、案外「あり得る」のではないかと思います。