常磐線103系マト7補完計画02-試しに1両作ってみました2025年06月21日 00:06

「案ずるよりも産むが易し」という訳で、重い腰を上げてドアの交換を開始。まずは試しにサハ1両のドア交換を進めます。
まずは車体に一体モールドされているドアを、カッターナイフで切り抜き、ヤスリで形を整えます。1箇所切り抜くのに10分近くかかりました。
写真はサハ103のドア切り抜き中の状況

金属押さえドアの比較。トレジャータウン製(左)とボナファイデ製(右)を比較すると、各部の解釈の他、上下寸法に大きな違いが見られます。
写真は切り抜いた部分と金属押さえドアの比較状況
両方を切り抜いたドア部分に宛てがってみると、右のボナファイデ製の方が切り抜き部分により近い寸法になりました。トレジャータウン製のドアをHQキット103系に使うには、上下の削り込みが必要そうです。

片側4箇所のドアを切り抜くのに1時間近くをかけ、何とかサハ103の両側8箇所のドアが切り抜けました。
カッターの刃が滑って、複数の余計なところにつけた傷は、パテを塗って乾燥させます。
写真はドア切り抜き完了状況
試しに説明書通りに爪を切った窓ガラスと床板(家に余っていたKATOサハ103のもの)とを嵌め込んで、出来映えのチェックです。
写真は窓ガラスと床板とをはめ込んだ状況

その後、くり抜いたドア部をヤスリで調整しながら、金属押さえドアを瞬間接着剤で貼っていきます。
あまり貼り付け位置が奥まらないように、かつ貼り付け面と車体表面とが極力水平になるように、気をつけて固定していきます。
写真はサハ103への金属押さえドア貼り付け状況

常磐線103系マト7補完計画01-着工、そして着工が伸びた理由2025年06月15日 06:00

新シリーズです。
10年以上前に作った、常磐線103系で最後まで残ったマト7編成。実車は10両編成ですが、この時は5両しか作っておりませんでした。ほぼ同時期に作ったマト31編成と組み合わせた10両編成で遊んでいました。
写真は2014年に作った常磐線103系10両
本当は客室窓がユニットサッシではない中間車がもう5両いるのですが、この5両が曲者で、ドアが全てHゴムの無い金属押さえ窓です。

金属押さえ窓自体は私の大好物で、115系とかクハ401とか東武8000系とか、車体側にモールドされたHゴムを削ることで表現した作例が多数あります。
しかしこと103系前期型に限って言えば、窓がはめ込み式ではないKATOのKOKUDEN以外は全てHゴムが窓ガラス側に表現されており、この技法が使えません。必然的にクハ103-274でやったようなサードパーティ製の金属押さえ扉に交換する工法となります。
写真はサードパーティ製の金属押さえ扉

あれから10年強。いつかは作りたいと思い、チマチマ車体キット(グリーンマックスのHQEキット)やら部品やらを調達してきたので、材料は揃っています。
写真は103系中間車の部品
しかし前回の工作でたった1両なのに手こずったドアの交換を5両・・・気が遠くなってきます。

ですが、これを乗り越えないと大迫力の103系15両編成は手に入りません。
という訳で103系中間車の工作開始。

まずは仙石線にしようと思い途中で放棄した中間車2両の塗装落としからです。
写真は103系中間車の塗装落とし状況
いつものようにIPAに漬け込み、塗膜が浮いたところで古歯ブラシで擦って塗装を落とします。
写真は103系中間車の塗装落とし状況

泥酔鉄道の#古今トオザイ13-完成2024年10月03日 00:05

さて、「103系の日」こと今日10月3日がX競作企画「彩れ!古今東西イチマルサン!」の締切日です。この日に向けてチマチマと工作してきた103系も無事完成となりました。

最後はステッカーチューン。今回はグリーンマックスの103系・201系ステッカーを使用しました。薄くて貼りやすいのがポイントです。
写真はステッカーを貼った103系前面
前面は広域転配のアカシとして、クモハは広域転配前の京浜東北線時代の「05C 大宮」を、クハは広域転配後の阪和線時代の「55A 快速和歌山」と、異なった方向幕を選びました。同時に工作していたATCクハ2両は「大宮」「大船」を貼っております。
側面には、国鉄時代の設定なのでシルバーシートのシールを貼り付けます。
写真はシルバーシートステッカーを貼った103系の側面

仕上げに方向幕を接着し、ヘッドライトのレンズを入れて、クモハの前面にエッチングパーツのワイパーをつけて、完成。
写真は完成した103系6両
日根野電車区J412編成は、国鉄時代末期の1986年に京浜東北線・横浜線から阪和線へと、激動の国鉄末期を広域転配で生き延びた車両ということで今回チョイス。出来はともかく「古今トオザイ」の名前に恥じない車両選びになったと思います。

まずは小レイアウト向きの阪和線時代の4両で遊びます。
写真は国鉄阪和線の4両
さらに過去作品の103系京浜東北線の車両の一部を入れ替えると、昭和50年代半ばの京浜東北線で遊ぶこともできます。クモハ先頭が堪りません。
写真は国鉄京浜東北線の10両

【泥酔鉄道の#古今トオザイ まとめ(2024.8-10)】
写真はスカイブルーの塗装状況

泥酔鉄道の#古今トオザイ12-車体上下の合体2024年10月02日 05:51

GMHQキットにKATO床下を組み合わせて作るクハ103-602ですが、綺麗に床下を嵌めるには追加加工が必要でした。
写真のように室内天井部を追加で3mmほど削り、導光パーツを奥からスライドして入れる時に天井部と干渉しないようにします。
写真は天井裏の追加切削状
試行錯誤を繰り返し、窓ガラスも嵌め込んだ後、何とか隙間なく上回りと下回りとを合体させることができました。
写真は下回りを嵌め込んだ状況

次にGMHQキットとGM床板・動力を組み合わせるクモハ・モハ。説明書を片手に窓ガラスの切り出しをします。
写真は窓ガラスの切り出し状況
GMの床下を嵌める窓ガラスの余計な爪を切除する際は、窓ガラスパーツを裏返した状態で切除しないと、力が入った時に残すべき爪も折ってしまうため、注意が必要です。
室内にライトユニットパーツがつくクモハ103は、不要な窓を切除する際、戸袋窓ギリギリにカッターを入れて切除しないと、ライトユニットと窓ガラスとが干渉して車体が膨らむため、ここも注意が必要です。
写真は窓ガラスの切除加工状況

残る後期型はKATOの完成品のため、分解した時と逆の手順で簡単に組み上げられます。
こうして工作中の103系6両の、車体上下の合体ができました。
写真は上下合体した103系電車6両
あとはステッカーチューンと最後の仕上げ・・・

泥酔鉄道の#古今トオザイ11-クリアー塗装と床下・室内塗装2024年09月29日 07:27

インレタ保護と光沢の調整のため、車体にクリアーを塗装します。
まず屋根に艶消しクリアーを吹き、屋根をマスキングしてから車体に半光沢クリアーを塗装します。
写真はクリアー吹きをした車体
Xで競作の様子を見ていると、このタイミングでクリアーを吹いている人が多いです。

引き続き下回りの塗装。一旦下回りの台車・床下・室内を分解します。
写真は分解した台車・床下・室内
まず台車にメタルプライマーを吹いて乾燥させます。
その後台車・床下・前照灯点灯パーツ覆いを艶消しブラックに、室内床下をねずみ色1号に、座席を青20号に塗装します。
写真は塗装が終わった台車・床下・室内
乾燥させ、下回りを元通り組み立てます。