草食男子2009年12月28日 23:21

今年の流行り言葉

とりあえず今年は今日が最終出勤日でした。年末年始呼び出されるかもしれないので、呼び出しの電話音に脅えつつ過ごします。

今年を振り返ってみるといろいろありましたが、一番印象的だったのが「草食男子」という言葉。コラムニストの深澤真紀が2006年に命名した言葉です。

しかしこの言葉、残念なことに命名者の意図とは逆の意味を持って世の中に流通してしまう事になります

若者のやることなすことを「草食化で尻込み」などとくさす記事を書いたり読んだりして悦に入るのは、上の世代の悪い癖
だという深澤氏の見解には諸手を上げて賛成するのですが、なかなかこれを上の世代に言っても聞いてくれません。むしろ逆ギレされる。
論理とか理屈で帰ってこないあたり(親に「理屈じゃないんだ」と言われた)、鋭い本質を突いているのかもしれません。

余談ですが、この記事を読んだ結果、今後朝日新聞を買う気を無くしました。朝日信者宣言も撤回します。言いがかりでは世の中良くなりません。

で、「草食男子」とは何か?消費意欲が弱かったり恋愛が苦手だったり肉欲に淡々としている、という行動の原理として何があるか?いろいろあるのですが、自分は森岡正博の言う「傷ついたり傷つけたりすることが苦手な男子」という点を重視しています。

まんま俺じゃん。

仕事とかで人と話をしている時は「どうすれば話相手を傷つけずにうまく話をもっていけるか」という事を考え過ぎるくらい考えてます。友達付き合いや婚活も同じ。他の人と話していると正直ものすごい疲労感を感じ、ぐったりしてしまいます。
まるで「KY(空気読めない)」といった言葉が世の中を席巻してた去年・一昨年もそうでした。場の空気を乱さないよう、考え過ぎるくらい考えて言葉を選び、結局何も言わない。

やっぱり自分はすごい考えすぎですね。もはや「ストイック」とか「マゾヒスティック」の境地です。
こういう風にいつも張りつめていると、張りつめたものが切れた時が悲惨すぎる(今年もそういう事がありました。詳細は書きませんが、思い返せばすごい冷酷でした)ので、来年は適度に力を抜きながら暮らして行きたいと思います。