ヨーロッパを夢見て05-まずは経由地ベトナムまで(9月23日) ― 2023年09月23日 22:29
(このブログはベトナム・ハノイ ノイバイ空港で書いております)
さて、いよいよ出発です。飛行機は羽田空港第3ターミナルから離陸しますので、電車とモノレールを乗り継いでに向かいます。
羽田空港第三ターミナル到着。憧れだったモノレールからの無階段チェックイン、これがやりたくて乗り換えを厭わずモノレールで羽田入りしました。モノレールを降りてすぐ眼下に広がる空港ターミナルビルの威容が堪りません。
しかしここでトラブル発生。
まだ日本から出てないのに、オー○バックスで3000円程度で買ったキャリーバッグのキャスターが破損してしまいました。
代わりのキャリーバッグをどうにかするべく空港内の旅行用品店に向かいます。商品はあるにはあるのですが、在庫品の全てが数万円と値段が高くて手が出ません。
仕方がないのでコンビニでゴム系ボンドとガムテープを購入、必殺ガムテープ補修で今回の旅行は凌ぐことにしました。多少見かけが限界旅行者っぽいですが、仕方がありません。
ともあれ、補修したキャリーバッグを預けてチェックイン。保安検査・出国手続きを筒がなく済ませて制限区域に突入。空港内のフードコートで、旅の無事を願って乾杯しました。
空港には時間に余裕をもって着いたのですが、いい心地で飲んでいるうちに最終搭乗案内の放送が流れてきてしいまました。そそくさと搭乗口へ向かいます。
乗る飛行機とご対面。我が家の財政ではエコノミーでも数十万する直行便の飛行機を押さえる訳にもいかず、ハノイ経由のベトナム航空便を予約。
羽田−ハノイ線は普通はボーイング787が飛んでいるのですが、今日はそれよりも若干大きいエアバスA350があてがわれていました。ターコイズブルーの機体が大変綺麗です。
ハノイまでの航空路の前半は、日本列島を縦断するように飛びます。あいにくの天気で雲の下の世界は見えませんが、飛行機内で配られたワインとオレンジジュースで改めて旅の無事を願って乾杯♪
日本時間で午後6時過ぎに機内食が供されました。魚と鶏から選べるとの事でしたが、あいにく鶏は売り切れとのこと。魚は白身魚のあんかけにゆかりご飯がついており、ご飯がちょっと硬い部分があった他は美味しくいただきました。
パンと食後のコーヒーは盛り渡しではなく別皿に盛ってくれるため、ちょっと高級感があります。
ヨーロッパを夢見て06-ハノイ・ノイバイ空港での乗り継ぎ(9月23日) ― 2023年09月24日 13:28
【ハノイ・ノイバイ空港】
ハノイ・ノイバイ空港は、ターミナルビルが国内線用・国際線用とで分かれており、乗り換え導線が単純なのとターミナル自体も比較的コンパクトなため、日本から乗り換えてヨーロッパに行くには便利な空港のように思います。
乗り換えの方法は簡単。飛行機が到着したらArraival・Transferの看板を目印に歩き、入国窓口まで着いたら曲がってTransferの方に行き、↑ConnectingFlightの看板に従って係官にパスポートと搭乗券を見せ、エレベータで上の階にある荷物検査コーナーに向かうだけです。
到着は定時7時40分頃でしたが、降機とセキュリティチェックに時間を要してしまい、ノイバイ空港の出発ロビーにたどり着いたのが午後8時20分ごろ。
出発ロビーは、滑走路に向かって右側(20番台)のゲートが専らベトナム国内の航空会社の路線、向かって左側(30番台)が外国航空会社の路線、というように使い分けられているようです。日本からベトナム経由で乗り継ぐ場合も、コンパクトな乗り継ぎになります。
ここでは、待ち時間にマッサージを受けられるとのことでしたが、生憎コロナ禍の影響を受けてマッサージ屋は閉店してしまいました。仕方がないので搭乗ゲート前のフォーカウンターで、フォーをいただいたりして時間を潰しました。
フォーはパクチーではなくレモングラスが効いており、優しい味で大変美味しくいただけました。
あとお土産屋を冷やかし。店によって缶ビールの値段が倍半分で違いますので、注意が必要です。
【ハノイからフランクフルトまで】
ハノイからフランクフルトまで飛ぶベトナム航空37便は、ボーイング787で運行されております。10年前にデビューした炭素繊維主体の飛行機で、揺れも少なく大変快適な飛行機でした。
しかしここから12時間のフライトが長い・・・夜を跨ぐフライトなのですが、機内は寝る以外のことがやりずらく、しかも睡眠薬を飲んだのに寝付きが悪くて結構困りました。
機内Wifiも無いことからブログ類のアップロードも出来ず、仕方なくブログの下書きを書いたり機内エンタテイメントの路線図をぼんやり眺めるだけでした。
睡眠薬を飲んでウトウトしていたことから1回目の機内食は注文したものの何を頼んで何を食べたか全く覚えていない(配られたことすら覚えてないです)、
朝3時半に機内の照明が付けられ、まずは蒸しタオルのサービス。顔がサッパリします。
次に朝食が配られます。朝食は温かいクロワッサンとベトナム風焼豚丼が出ました。本当はオムレツを希望していたのですが、またしても売り切れ・・・
朝4時半にはフランクフルトまで700kmの位置に到着。いよいよヨーロッパに到着です。
ヨーロッパを夢見て07-興奮のドイツ鉄道とフランクフルト中央駅(9月24日AM) ― 2023年09月25日 06:36
さて、フランクフルトに到着しました・・・が。
始まる前からクライマックスでした。
その前に、まず昨日の記事の続きから。フランクフルトに着いてから、まずは空港駅から中央駅に向かわなければなりません。
今回乗ったベトナム航空はフランクフルト空港の第二ターミナルに到着しますので、到着したら「Terminal1」に向かってエスカレーターを上に登っていきます。その後「スカイライン」と呼ばれる新交通システムに乗車し、数分で第1ターミナルに着きます。着いたら「S・T」の案内に向けて歩いていきます。Sバーンを含む近距離列車はS、ICEを含む長距離列車はTが目印です。
次に躊躇するのはフランクフルト市内方面行きの列車の切符の買い方。「RMV」と書かれた緑色の券売機(フランクフルト公共交通共通乗車券)で片道券・1日券とも購入可能(クレジットカードや英語表記が使用可能なので購入は難しくないはず)ですが、博物館等の入場料金が割引になる「フランクフルト・カード」はWeb購入の方が割安なので日本で購入しておいた方が良いです(フランクフルト空港でフランクフルト・カードを購入しようとしたら「中央駅で購入」と案内され、片道切符を余計に買うことになった)。
最後にもう1点。2023年9月時点でフランクフルト中央駅は工事中で、中央駅入口から入って向かって左側の観光案内所(フランクフルト・カードの購入その他不明点の質問)は、2023年9月現在工事のため看板が隠れていて分かりにくくなっています。営業自体は駅構内の元の場所で営業しているので注意が必要です。
前置きが長くなりましたが、フランクフルト空港駅で電車を待っているとSバーン(近距離電車)の電車がホームに入ってきます。
特急・急行よりも近距離電車が好きな自分にとって、この「最初に乗るSバーン」は大変思い入れのある列車で、初めて海外旅行に行った1997年9月のドイツ旅行で乗った空港から市内行きのSバーンを思い出し、思わず胸が熱くなってきます。
あの時から車両は入れ替わって近代化されているものの、あの時と同じ滑るような走りで4駅先のフランクフルト中央駅に到着します。
そのフランクフルト中央駅。興奮の風景が眼前に広がります。
Sバーンの地下ホームから上がって地上に着いた瞬間、イタリアからの特急電車がホームに休んでおり、ヨーロッパに来た感が全身にこみ上げてきます。さらにホームを出入りする長距離・近距離・国鉄・私鉄問わないの数多に及ぶ列車。
ヨーロッパの鉄道は在来線と新幹線(高速鉄道)が同じ駅の同じホームを共用するので、日本のそれとは異なり昔ながらの「長旅を走る列車が醸し出す昔からの旅情のようなもの」が香り強く感じられます。トレインシェッドと呼ばれる駅全体を覆う古くて高い屋根も相まって、もうそれだけでノックダウン。お弁当を持って1日居ても退屈する暇がありません。
ただ、26年前と異なり列車は機関車+客車の構成からより効率的な動力分散型列車が主体となり、しかも近距離列車は入札により私鉄運営の路線も増えていることから、その点では時代の進歩とそれに伴う凡庸化が感じられなくもありません。
そんな昔を懐かしむ感情に浸りかけたその瞬間、ホームには懐かしいコンテナスタイルの武骨な電気機関車が!
この顔は紛れもない東ドイツ製造の、26年前は統一ドイツ全土のローカル輸送を担っていた機関車が入線!現在は112型・114型として少数が残る機関車の登場に、もう、もう、ダメ。おまる大決壊です。
この日の朝食は駅ナカのパン屋のプレッシェルとマクドナルドのホットコーヒーを駅構内で頬張りましたが、出入りする列車をオカズにしての朝食は最高でした。
ヨーロッパを夢見て08-フランクフルト市内観光(9月24日PM) ― 2023年09月26日 04:15
さて、フランクフルト中央駅に1日いても飽きないのですが、そんな行程を実施してしまうと家族関係にヒビが入ってしまうので、ホテルに荷物を預けて市内観光です。
フランクフルト市電に乗り、早速赴いたのは期間限定の「フランクフルト・オクトーバーフェスト」。オクトーバーフェスト自体はミュンヘン開催のそれが世界的に有名ですが、フランクフルトでもやっており、こちらはこちらで大変賑やかなお祭りになっています。入場料が一人17ユーロ取られ、それとは別にフード・ドリンク代がかかりますが、ミュンヘンまで行かなくてもフランクフルトオクトーバーフェストの盛り上がりが楽しめます。
生バンドの演奏に合わせて屋内で人が波を打って踊りはじめ、大変楽しそうです。こちらに行くなら絶対予約がおすすめ。予約しないで飛び込みで行ったので席は無くカウンターでの一献となりましたが、秋の到来を祝ってProsit(乾杯)!
次に訪れたのはレーマー広場。メルヘンチックな木組の家が広場を囲って建っております。ちょうど今日は日曜日でしたので広場ではアコーディオンの演奏が流れ、オープンカフェはビール片手に楽しいひと時を過ごす一団で賑わっております。
近くにある道路を跨ぐ市庁舎の橋の下を、路面電車が通過していきます。
その足で、フランクフルト動物園(Zoo)まで行き、古い市電を改造した観光のリンゴ酒電車(Ebbelwei-Express)に乗ります。
これは、1回乗車8ユーロで、フランクフルト名物のリンゴ種を飲みながらフランクフルト市内を巡回し、電車の車窓から市内観光を出来る、というものです。なかなかの人気で、自分が乗った時が定員の一番最後でした。
軽快な吊り掛け音を響かせながらリンゴ酒電車が発車。木製のベンチに腰を下ろし、リンゴ酒の瓶を呷りながら市内をぐるりと巡回するのも乙なものです。
というわけでリンゴ酒電車でProsit!
さて日も暮れて夕食の時間となりましたので、再び市電に乗って、マイン川対岸のザクセンハウゼン地区へ。ここはリンゴ酒を振る舞う居酒屋が軒を連ねており、その中の1軒、Zum Gemalten Hausに入ります。
で、入店するなりリンゴ酒を注文、本日3度目のProsit!。夫婦揃って飲んだくれています。
店内は気取らない居酒屋ということもあり、サッカー中継も行われていて賑やかです。ここでは、フランクフルター・グリューネソースと呼ばれる緑色の香草ソースにチャレンジ。青汁を思わせる味で肉やジャガイモをつつきました。
ヨーロッパを夢見て09-ロートルで往くローテンブルグへの道(9月25日AM) ― 2023年09月27日 01:34
明けて25日(月)、今日は妻の希望で行程に組み入れた、所謂ロマンチック街道沿いの観光都市ローテンブルグへの観光です。ローテンブルグへは、通常であればフランクフルトまたはヴュルツブルグからバスで行くのが一般的ですが、ジャーマンレールパスを手にした泥酔鉄道のことですので、当然特急とローカル列車を乗り継いで行くことにしました。
フランクフルトからヴュルツブルグへは、振り子式の高速列車ICE-Tウィーン行きがあてがわれました。
この列車はドイツ鉄道のナビアプリ「DBナビゲータ」によれば高い混雑率が想定されるとの事。列車はフランクフルト発車時点でかなりの混雑、空席を見つけることが出来ずやむなく食堂車に逃げ込み、相席で空席を見つけることが出来ました。
今回の旅行ではドイツ鉄道に数多く残る食堂車に乗ることが目的の1つでしたが、奇しくも旅行3日目に食堂車体験と相成りました。もっとも朝食はホテルでたくさん摂ってきたため、今回は車内での食事は自重、飲み物だけにしました。しかしながらドイツの物価におけるビールの地位は謎なところがあり、コーヒーやコーラと同額、場合によってはそれ以下の額になっております。
そんな訳でまだ朝ですがビールでProsit!もうこれは完璧なビールクズですね。
食堂車で相席になった中東系の乗客(列車を乗り継いでプラハに行く模様)と、拙い英語でいろんな会話をしているうちに、列車は振り子を効かせながら1時間強でヴュルツブルグに到着。
ここで接続時間10分でRE80号線と呼ばれるローカル列車に乗り換えます。期待しないで待っていたら、何やら古臭い列車がホームに近づいてきます。
こ、これは・・・紛れもなき旧西ドイツの万能機関車111型ではないですか!26年前にドイツに行った時は主力機関車として活躍していたものの、ここ数年で一気に淘汰が進み、今回の旅行で見かけることはあまり期待していませんでした。しかしながら思わぬ形での再会に歓喜。
しかも、機関車につながっている客車は、2階建客車は2階の窓が曲面ガラスになっていない旧東ドイツ製だったり、平屋の客車は手で開けるドアだったり(これもよくよく見てみたら旧東ドイツ製)、マニアの目は欺けない珍品揃いです。40年以上前の機関車に東ドイツの客車、見かけは正直ボロいですが、まさにロートル最後の輝きです。
早速2階建客車の2階部分に乗車。内装は更新されており小ざっぱりしており、動力も機関車列車であることから静かであり、冷房が無いことを除けば快適そのものの列車であることがまた嬉しいです。
ヴュルツブルグから南に1時間ほど行ったスタイナハという街で列車を乗り換え、2両編成のワンマン列車でローテンブルグに向かいます。車内は地元の人と観光客とが半々で20数人程度の乗車率。日本のローカル線と何ら変わりありません。
ローテンブルグ観光を終え、フランクフルトに戻ります。スタイナハ駅の反対側のホームに入ってきたのは、やはり東ドイツ製の旧型2階建客車。運転台付きの車両は2階の窓が曲面ガラスになっておりますが、飾り気のない運転台デザインから共産圏臭が漂ってきます。これは何でもスイスの技術でより近代的な車両を試作した時の車両の模様です。
さて自分が乗るヴュルツブルグ行きの列車は何が来るか期待でワクワクしていたところ、来たのは最新型の2階建電車でした。これには思わずガッカリ。空調の効いた快適な車両が来るのにガッカリとは何事かと地元の人に怒られそうですが、やはり帰りも旧型の列車に乗りたいと思いました。
で、ヴュルツブルグに到着。ここでは接続が悪く、乗り換えに40分程度の待ち時間が発生するため、駅前や駅ナカで時間を潰してから(市内観光するにはちょっと時間が短い)、フランクフルトに戻る高速列車ICEを待っていましたが、今日に限って運休、代走のICEが少し遅れて入ってきました。
こちらはICE4と呼ばれる最新型の電車特急ですが、何故か前作のICE3よりも最高速度が抑えられており(日本の700系新幹線みたいです)、その影響で遅れが出たみたいです。
こちらは編成が長いことから客室も空いております。今までの遅れを取り戻すべく列車は走りましたが、フランクフルト到着前にダイヤ乱れの影響をさらに受け、結果的にフランクフルト到着が15分ほど遅れてしまいました。
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