「草食系男子」まとめ2011年11月15日 00:19

本ブログで度々出てくる言葉に「草食系男子」というのが挙げられます。
自分自身、対異性のコミュニケーションに奥手なまま歳を経てきたことがきっかけで、そのような状況から脱するべくいろいろ調べているうちに出会った言葉です。
定義自体が曖昧でいろいろ言われていますが、自分は「草食系男子の恋愛学」を著した大阪府立大教授森岡正博の説を取ります。前も本ブログで取り上げましたが、同著には何度助けられたことか。

2006年に深澤真紀が言い出して早5年、森岡正博により説得力をもちしっくり来る論文が公開されています。
ここからリンク出来ます。
論文の形態を取っていますが、読み物としても全く違和感なく読める平易な文章です。

本文章は

  1. 「草食系男子」という言葉の誕生
  2. 『草食系男子の恋愛学』とその後
  3. 草食系男子とジェンダー
という3章構成でまとめられており、「凶暴性の減少と戦後日本の体制」「ジェンダーと男女共同参画」というキーワードで説明されています。


読んでみて皆様どのような感想を抱かれましたでしょうか?

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「凶暴性に乏しい」「異性間コミュニケーションに乏しい」ことから「草食系」にカテゴライズされるであろう自分は、正直暗澹たる気持ちになりました。
「草食系」って年長者からも女性からもフェミニストからすらも需要の無い概念に思えてなりません。
もっと言うと、諸外国の注目の浴び方を見ると今後「ジャパニゼーション(日本化)」の1アイコンとして良からぬ現象として扱われる懸念があります。提唱者の深澤真紀が儒教と欧米文化的への反発と説明したのとは真逆の方向を向いています。

悲しいけれど、もう期待することは諦めて、半生かけて育ててしまった「十字架」を背負い、ただ世の中の再び凶暴性に満ちてきた際にその濡れ衣を負わされないよう理屈は練りながら、余生を生きて行こうと思います。