紀伊1周旅行(1日目2:大阪ミナミ飲み歩き〜紀勢本線振り子特急)2013年08月17日 05:40

大阪に着いたら地下鉄御堂筋線に乗り換えます。
御堂筋線梅田駅の駅照明
いつ見ても見とれる、ドーム状の御堂筋線地下駅。改良工事が進んで当時のカタチが損なわれたところが多いとはいえ、昭和初期のモダンな造りは今なお健在です。

動物園前で下車。ここから通天閣を目指します。大阪で一番「濃ゆい」一帯。朝9時半前なのに もう観光客がチラホラ。
通天閣はあまり待たずに入場。1時間ほど見学して降りると待ち客が列をなして並んでいました。タッチの差で「オフピーク」の見学ができました。

中では、明治〜大正初期に整備された、関西私鉄の勇姿の展示も。まだ新京阪(阪急京都線)・阪和(JR阪和線)もいない、模型ファンに馴染みがある世代よりさらに昔の、ダブルポールの路面電車タイプの木造車が行き来しています。

通天閣を降りて、串カツの「てんぐ」に寄ります。こちらも行列は無く、10時半の開店と同時に入り、朝酒片手に串カツを嗜みました。ソースを染み込ませた衣が美味しく(しっかりしている)、中身無しで衣だけでもおつまみでいけます。

その後、地下鉄で玉出に出て、さらにタコ焼きをいただいてから、南海電車でさらに南へ。
もともとは南海高野線の本線だったものの運行ルート変更でローカル線化した汐見橋線の短い電車がいました。

そのまま南海本線の電車で南へ。出発信号が2つあり、「?」と思いましたが、南海本線はここから南が複々線、ここから北は複線(複線もう1個分は高野線が使用)。利用がより多いターミナル駅付近が 実質複線なのは意外でした。

南海本線の各駅停車で南下。羽衣駅で下車し、阪和線の羽衣支線に乗り換えです。

阪和線の東羽衣駅は南海の羽衣駅とは場所も方向も異なり、ライバル会社同士仲違いしている様子が分かります。実際、私鉄同士だった戦前は乗客の奪い合いもあったらしい。
この線に来たのは・・・
もう東京圏では乗れない、103系電車です。JR西日本の手によるリニューアル工事が施されていますが、すばらしい機能美。そして走り出せば紛うことなき103系。

鳳〜東羽衣間の1駅だけですが、国鉄の「美味しい」ところを味わい、和歌山に行きます。
和歌山では・・・・
103系由来のローカル線用改造車105系電車。こちらはリニューアルが行われておらず、103系電車当時の窓廻りが残っています。よく見たら1両目と2両目で屋根のクーラーが異なる、踏切事故復旧車でした。
何かと評判の悪い地方毎単色塗り(和歌山地区は青緑色です)も、このデザインなら違和感ありません。

和歌山で降りて、和歌山電鐵のりばに行くと、運良くおもちゃ電車が停まっていました。車内もおもちゃのショーケースがあり、芸が細かいです。

和歌山からは、特急くろしおに乗り換え。
今回乗ったくろしお号は、国鉄時代に製造された「振り子形」381系です。これも今回の目的。
カーブでかかる遠心力を、車体を傾ける事で緩和してカーブを高速で走ることができる車両。現在は「くろしお」の他は「やくも」「こうのとり」で使用されています。
何ぶん、振り子形の技術が導入されてまもない時代の初期の車両ですので、カーブに来てから車体が傾く(現在製造されている振り子形は、カーブ接近を予測して早めに車体を傾ける)タイプで、「左右の振れ」が急に来ます。

人によっては不快感を感じる「急に左右に揺れる」のも、国鉄時代のスピードアップへの取り組みを文字通り「体感」 できる貴重なもの。もう「くろしお」が振り子形になって35年経ち、これも今あるうちに乗っておこうと思い、今回18きっぷが使えない特急列車を奮発しました。

実際乗ってみると・・・振り子に由来する「左右の振れ」よりも台車廻りからするゴロゴロ音(振り子が動作する時の 音)が気になる程度で、少なくとも自分はあまり気になりませんでした。特徴的な乗り味は分からないままで、ちょっと残念でした。

コメント

_ ぬる…(ry ― 2013年08月19日 01:02

またずいぶんと良い場所へ。
381の地獄を味わうにはは前の車両の貫通路を見るのです。できるだけ後ろのほうから先頭向きのホロを見ると前の車両のホロがじょじょに倒れて自分の車両もそれにあわせて傾きます。
戻るときは同じように戻りますから、視線がズレて一気に気分が悪くなります。
自然振り子なんてそんなものです。
最近は電気式振り子ですから自然振り子の味わいが気付けなかったのは残念。
まぁ、気持ち悪くなる思いまでしてみるのもナンですがw

_ クロポ415@泥酔鉄道 ― 2013年08月21日 00:46

ぬる・・・(ryさんコメントありがとうございます。

Σ(゚Д゚)その手があったか・・・・>貫通幌凝視
もっと凄い傾きをイメージしていたのですが、前の日からのながら疲れが出たのか、ゆりかごに揺られるようにスヤスヤしていたようで、実はあんまり記憶が残って無いです>くろしお

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