185系「踊り子」の工作23-とりあえずの完成(完)2013年07月28日 10:59

さてさて、今年に入ってダラダラと工作を続けていた、185系特急「踊り子」が、ようやく完成しました。
185系「踊り子色」


完成前最後の土日は、細かいところの仕上げ。
クハ185前面
先頭車クハ185前面窓ガラスですが、実車の窓柱は黒色ですので、窓廻りをマスキングして黒マジックで色入れ。これだけの工作ですが、運転台窓が引き締まって見えます。
前面の点灯するヘッドサインですが、適当なものが無かったため、ステッカーの余白面を適当に貼って「白幕」にしました。
ここと側面方向幕をどうするかは、しばらく宿題です。。。

クロ157窓入れ
貴賓車クロ157も、窓ガラス(キット付属の透明塩ビ板)を入れます。
実車は側面とツライチに見えるところ、嵌め込み式では無いのでちょっと奥まって窓が見えます。
窓ガラスが固まったのを待って、木工用ボンドで車体と床板を結合。台車は、実車とは異なりますが、手持ちのDT24(グリーンマックス)をそのまま取り付けました。
こちらも、菊のご紋章の色入れが宿題で残ってます。

そんなこんなで、やっとのこと
完成!
デキタ ━━━━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━━━━!

側面の比較
1980年代の国鉄低迷期に登場した特急形電車。斜めストライプの斬新な外観、賛否両論はあったものの特急から普通まで多目的に使える車内設備。
JRに引き継がれてもパンタグラフの交換や京浜東北線用ATC装置の新設、普通・特急からの撤退と団体用車両としての使用継続など、その「多目的」なコンセプトは今なお尊重されつつ大事に使われています。

そして先頭車3両の比較。「東海形」の原型となったクロ157と比べても「同じ血」が流れる、謙虚さと精悍さとが同居する前面デザイン。

今回の工作では、前面と側面、2社メーカーの良いところを組み合わせて、「謙虚さと精悍さとが同居する前面」と「側面窓のおとなし目の嵌め込み表現」とが同居するクハ185を中心に工作しました。京浜東北線に入れるATC機器室の再現を含め、方向的には「ぼくのかんがえるりそうのおどりこごう」とだいたい同じ方向を向いた車両を造る事ができました。ただ、強度面での不安や切り接ぎ・塗装で仕上げきれなかったところも多く、企画や作り方の検討・工作技量の点で非常に反省点が多い模型となってしまいました。

今回工作する185系を買いはじめたのが1996年、今回の工作を着想したのが20111年秋。だいぶ時間が過ぎてしまいました。
途中、「切り継ぎでいいところどりをしよう」と先輩方の作例をを自分で勝手に解釈した工作コンセプトに腕が追いつかず、何度も車体が切れたり割れたりやり直しの繰り返しで、最後は「執念」というか「意地」というか「もったいなさ」でどうにかここまで纏めることができました。
(物理的に割れやすいことも含めて)今後大事に扱って行きたいと考えております。

【製作記事へのリンク】
・コンセプトワーキング
・何度も繰り返す切り継ぎ作業
・車体のディティール表現〜下塗り塗装
・塗装
・仕上げと組み立て